フェンダー、ベース用マルチエフェクトや空間系を含む6モデルがFender Effects Pedalsに追加
Fender Effects Pedalsのラインナップに新たに6モデルが追加。FENDER MUSICAL INSTRUMENTS CORPORATION(以下フェンダー)が、米アナハイムで開催中のWINTER NAMM 2019において新モデルを発表した。発売は2019年春の予定。
今回追加されたのは、フェンダーが独自開発した回路を搭載した「Bubbler Chorus」「Lost Highway Phaser」「MTG Tube Distortion」「Downtown Express」「Tre-Verb」「The Pinwheel」の6モデル。プレイヤーの求めるサウンドの強化とバラエティに富んだトーン表現を提供する。
ライヴやスタジオで活躍するプロのミュージシャンやアーティストのほか、業界の専門家たちからのアドバイスを受けながら、南カリフォルニアで開発された新モデル。オーディオのプロとして25年、さらにフェンダーのデジタル&チューブアンプの設計を13年にわたり数多く手がけてきたエキスパートであるスタン・コーティが設計のリーダーを務めた。彼の率いるエンジニアチームは、フェンダーの最も革新的で最先端をいくエフェクトペダルやアンプを開発している。
「2018年にリリースした私たちのエフェクトペダルは好評を得ました。これまでのラインナップにはディストーションやオーバードライブ系が多かったので、今回はプレイヤーのエフェクトバリエーションをより拡げてもらうため、モジュレーション系エフェクトに力を入れました。」と、リチャード・バッシー(アクセサリー製品開発担当)は述べている。「今回の新たなラインナップは、フェンダーのアンプやエフェクトの豊かな歴史の延長線上にありますが、Downtown Expressは、フェンダーとして初めてのベーシスト向けエフェクトペダルです。」
軽量かつ耐久性に優れたアルマイトボディを採用した洗練された外観を持つペダル群は、ステージ向きの機能を備えたエフェクトペダルを求めるアーティストのために設計された。内部は過酷な使用にも耐える作りで、LEDバックライト付きのノブのおかげで暗い場所でもセッティングをひと目で確認可能。屋内外を問わずあらゆる環境に対応する。また、トーンの可能性を最大限に引き出すためのユニークな機能も備えている。
■Bubbler Chorus(16,500円 税別)
コーラスは、ギターの音色に太さ、ワイドさ、ウネりを加えるのに最適で、伝統的なギターサウンドの基盤になっている。Bubbler Chorusは、従来の伝統的なアナログ効果に斬新な息吹を吹き込み、新たなトーンを提供するペダルだ。トグルスイッチ切り替えで、伝統的な正弦波形と三角波形を選択でき、独立したレートとデプスコントロールを備えるスロー/ファーストチャンネルを切り替えることで最適なサウンドをダイレクトイン。センシビティコントロールを使うことで、まるで水道の蛇口をひねるようにカンタンに、演奏の強弱に応じて、モジュレーションレートを変更できる。
■Lost Highway Phaser(16,500円 税別)
Lost Highway Phaserは、柔軟で力強いアナログフェーズを生み出すペダル。フットスイッチ切り替え可能なファースト/スローのスピードは、それぞれに独立したレートとデプスコントロールを搭載。ゆったりしたムーディな揺れから、ワイルドなウネりのモジュレーションまで、簡単に位相を切り替えられる。波形のトグルスイッチは、正弦波と三角波を4段階と8段階で切り替え可能で、レゾナンスをカンタンに追加可能。SENSITIVITYコントロールは、演奏の強弱に応じてモジュレーションレートを変更でき、ダイナミクスやフェージングの強さが増加する。
■MTG Tube Distortion(18,000円 税別)
ブルース・イグネイター氏と共同設計したMTG Tube Distortionは、完全オリジナルのフェンダーサーキットを搭載。多くのペダルは、真空管の歪みを模倣しているが、このペダルは実際の真空管を使用することで、本物のサウンドを追求した。デザインの核は、NOS(※ニューオルドストック略)の米国製6205プリアンプ真空管。タイトコントロールと独自レベルとブーストを備え、切り替え可能なブースト搭載した3バンドEQは、望み通りのサウンドを容易に生み出す。
■Downtown Express(27,000円 税別)
ベーストーンを成形する“総合デパート”。Downtown Expressベースマルチエフェクトは、ベーシストの足元にお望みの素晴らしいベーストーンを提供する。コンプレッサー、3バンドEQ、オーバードライブ、それぞれが独立切り替え可能。ミュートスイッチで信号をオフにした、サイレントチューニングも行える。ダイレクトアウトを使用することで、ステージからスタジオまで、あらゆる演奏形態で活用可能。プレイヤーの好みに合わせてコンプレッサーとオーバードライブを並べ替えられるスイッチも搭載。
■Tre-Verb(30,000円 税別)
フェンダーアンプのトレモロ/リバーブサウンドに間違いはない。このフレッシュでダイナミックなエフェクトは、あらゆる音楽に影響を与えてきた。Tre-Verbは、独立したトレモロ/リバーブエフェクトを、プレイヤーの足元にコンパクトで使いやすいペダルとして配置する。63年、65年の有名なスプリングリバーブユニットと、複数のトレモロモードをベースに、伝統的なリバーブボイシングが含まれ、必要なサウンドを確実に獲得可能。タップテンポ機能付きトーンシェイピングコントロールなどの幅広い機能は、このペダルを非常に柔軟なものにする。ステレオ入力/出力によって、どんなペダルボードやアンプにもカンタンに接続できるのもポイント。
■The Pinwheel(30,000円 税別)
オルガンスピーカーとアンプによる伝統的なサウンド。このロータリースピーカー効果は、現代の音楽に不可欠なもの。The Pinwheelは、専用ビブラトーンエフェクトを含む、3種類のロータリースピーカーボイスを搭載。個性的なウネりをカンタンにエフェクトボックスに追加できる。切り替え可能なスロー/ファーストのスピードは楽曲にフィットしたサウンドを生み出し、オンボードのオーバードライブはトーンに異なる質感を与える。SENSITIVITYコントロールは、演奏のダイナミクスに基づいて、モジュレーションレートを変更でき、強く弾くとその効果がより鮮明になる。
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