【インタビュー】FABLED NUMBER、嘘のないアルバム『Millionaire』

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■共感してくれる人がいてこそ音楽をやっている意味がある

──“Millionaire=大金持ち、大富豪”というアルバムタイトルに込めた思いも教えていただけますか。

Eita:自分達の中には目指す理想があって、自分達の上昇志向を表すのに“Millionaire”という言葉が最適だろうということになりました。ただ、大金持ちというよりは“理想郷”とか“黄金郷”に近いイメージですね。「自分達にとっての理想郷を目指していくぞ」という覚悟が込められているんです。僕は、バンドという世界自体が輝かしいものだと思うんですよ。音楽を作って、人前で演奏して、いろんな人が自分達の音楽を聴いてくれて……ということで。そういう中で、自分達はもっともっと上に上がっていきたいということを表明しようということで、“Millionaire”というタイトルにしました。FABLED NUMBERはエレクトロの要素が入っているし、アッパーな作品ということで、“Millionaire”とパッと聞いた印象と楽曲が違うと感じる人もいるかもしれないけど、僕はしっくりきたんですよね。たいちゃんがつけてくれたんですけど、いつもわかりやすい英語のタイトルを選んでくれるんですよ。今回もわかりやすくて、そういうところもいいなと思いました。

──ということは、今回のアルバムは本当に自分達がやりたいことを形にされたわけですが、やりたいことがやれれば売れなくてもいいと思っているわけではないんですね?

Eita:違います。僕らは共感してくれる人がいてこそ音楽をやっている意味があると思っているので。伝えたいことがあって、それがいろんな人に伝わることに、やり甲斐を感じるんです。音楽を、ただ単に自分達を表現するものとしてやっていないからこそ、メジャーという場所にきたわけやし。今回、自分達が本当にやりたいことをやろうと決めたのは、そのほうがより多くの人に響くと思ったからなんです。最初に話したように、音源を聴いて感じた印象とライブを観たときの印象をイコールにすることが、FABLED NUMBERが広がっていくことにつながるだろうから。好きなことをやろうと決めて、そのうえであらゆる要素に磨きをかけて、本当にいいものを作ろうということになったんです。だから、僕らの中では好きなことをやるということと、もっと上にいきたいということは矛盾していないんですよね。

──バンドとして、1番いいパターンだと思います。もうひとつ、今回のインタビューでもFABLED NUMBERが本当にライブに重きを置いていることが伝わってきましたが、2019年の2月から6月にかけて全国ツアーを行います。

Eita:僕らのツアーは神戸太陽と虎(兵庫)から始まるというのがお決まりで、いつも「帰ってきたぞ。そして、始めるぞ」という感じのライブになるんですね。今回もそうだし、いつもどおりソールドした状態でやらせてもらうんですけど、初めて演奏する曲がめっちゃ多いので、多分ぎこちない空気になると思うんですよ(笑)。でも、そういうライブにはしたくない。普段のファイナルくらいの照準を初日に合わせていって、自信を持った状態でライブに臨みたいですね。それに、今度のツアーはファイナル以外は対バンライブで、ライブが強力なバンドをいっぱい呼んでいて、初日はKNOCK OUT MONKEYなんですよ。やっつけられないように相当気合いを入れないといけないので、準備をしっかりやります。スタートの位置が高くて、そこからツアーを通してさらに良くしていけば、ファイナルの心斎橋BIGCAT(大阪)は本当にすごいことになると思う。なので、楽しみにしていてほしいです。

──ツアーが始まるのが待ち遠しいです。ツアータイトルに入っている“銭、もろてもええですか?”という言葉もTaichiさんが考えられたのでしょうか?

Eita:はい(笑)。そこに触れたのは、BARKSさんが初めてです。誰も触れないんですよ(笑)。ツアータイトルは“Millionaire”という言葉本来の“億万長者”みたいなものに合わせるほうがいいんじゃないかというのがあって。ただ、これ以外に、もっとヒドいタイトルもあったんですよ。“財布から小銭ちょろまかしてもええですか?”みたいな。それは、窃盗やんという(笑)。ただでさえFABLED NUMBERはガラが悪いイメージがついているのに、犯罪が匂うのはヤバいやろうということになって(笑)。それで、“銭、もろてもええですか?”くらいやったら大丈夫やろうということになりました。タイトルになっているから、ツアーTシャツを作ったら、“銭、もろてもええですか?”と書いてあるTシャツになるんですよね(笑)。

──好評になる気がします(笑)。“Millionaire”という言葉にちなんでお聞きしますが、大金持ちになったらやってみたいことなどはありますか?

Eita:大金持ちになると、行ったことがないところに行けたりするじゃないですか。それこそ、月とかね(笑)。多分、自分が行きたいところに行きまくるんじゃないかな。あとは、大金持ちになると、いろんなことが自由になるというのが1番の魅力な気がしますね。自由に音楽を作れるというのは、僕の理想なんですよ。僕はジェイソン・ムラーズが大好きなんですけど、彼は自分が好きなタイミングでお気に入りのバーにいって、そこでふとしたタイミングでライブができるという自由があればそれでいいと言っていて。ほんまにそのとおりやと思うんですよ。本当に好きなように音楽を作れて、リリースするタイミングも自分で決められるし、出したくなかったら出さなくてもいい。そういう環境は最高ですよね。ただ、僕は人に期待され続けたいという気持ちはあるので、そういう環境になったとしても自己満足な音楽を作ることはないと思う。大勢の人が待ってくれている状態で、自由に音楽を作り続ける状態というのが僕の理想です。

取材・文◎村上孝之



3rd ALBUM『Millionaire』


2019年1月23日(水)発売
CRCP-40569 / 2593円+税
01. The World's End
02. The Wall
03. Up All Night
04. Crush Out
05. Nothing to Change
06. Upside Down, Inside Out
07. Neo
08. I Bet My Life (or Death)
09. A Heartbreak
10. Good-Bye. The End. So Long.
11. Flames
12. Be Louder

『Millionaire』店舗別予約・購入特典
タワーレコード(オンライン含む)オリジナル特典:直筆サイン入りポスター
Amazonオリジナル特典:Live Like That(未発表Acoustic音源)
アンダーザステージオリジナル特典:直筆サイン入りビッグステッカー
FABLED応援店特典:オリジナルデザイン・チケットホルダー

<FABLED NUMBER presents「Millionaire Tour」〜銭、もろてもええですか?〜>

2019年
2月3日(日)兵庫・MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2月16日(土)栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2
2月17日(日)埼玉・HEAVEN'S ROCK 熊谷VJ-1
3月8日(金)東京・TSUTAYA O-WEST
3月15日(金)広島・CAVE-BE
3月29日(金)岡山・ペパーランド
4月5日(金)京都・GROWLY
4月12日(金)愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
4月26日(金)香川・DIME
5月11日(土)静岡・静岡UMBER
5月17日(金)富山・SoulPower
5月18日(土)金沢vanvanV4
5月24日(金)千葉・LOOK
5月25日(土)神奈川・F.A.D YOKOHAMA
5月31日(金)福岡Queblick
6月6日(木)新潟・CLUB RIVERST
6月7日(金)宮城・LIVE HOUSE enn 2nd
6月13日(木)大阪・BIGCAT

※6月13日大阪公演のみワンマンライブ。そのほかの公演は対バンあり。
チケット:全公演共通¥3,000(ドリンク代別)

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