【対談】ミヤ[MUCC] × Sacchan [DEZERT]、ツーマンツアーは「ヤバいことが起こりそうな空気感」
■ミヤさんは僕に一切絡んでくれない
■もうね、やっぱり怖いなと(笑)──Sacchan
──相当あると思いますよ。だから今や、共感を通り越して、同じバンドのメンバーという一面もありますね。あの“KoЯn 杉並”のお二人という。
ミヤ:コピーバンドはX SUGINAMIに始まり、俺、いろいろやっているんですよ。それでKoЯnのコピーをやるとなったとき、あのベースを弾ける人はそんなにいなくて。どうしたらあのサウンドになるんだろうって考えるだけでは、あの感じにはならないんですよ。それをSacchanは分かっていたんで、メンバーに誘ったというのもあるし。
──随分前からKoЯnの話で盛り上がることもあったんですか?
ミヤ:いや、Sacchanのライブする姿とかを見てて、俺が勝手に分析して感じてた。でも、どういう流れで誘ったんだっけ?
Sacchan:うちのドラム(SORA)から、「ミヤさんがKoЯnのコピーバンドもやるらしい」って話を聞きつけて、勝手に僕がやりたい、僕しかいないと。僕じゃなかったら、先輩のこと嫌いになります、ぐらいに(笑)。それだけ強い気持ちがあるのに、直接じゃなくて、うちのドラムを介してミヤさんに伝えてもらったんですよ(笑)。
▲Sacchan[DEZERT] |
Sacchan:去年8月の新宿ロフトでしたね。
ミヤ:そうそう、Kenさんの主催イベント<MIDNIGHT PARTY ZOO 〜Stars Born in August〜>のとき。コピーバンドやるなら、あるところだけメチャクチャ本格的なポイントがあったほうがいいんで。KoЯn 杉並のポイントとしてSacchanはバッチリで。
Sacchan:けっこうマジにやってますから、個人的には(笑)。
ミヤ:いや、ホントにそう。KoЯn感を出すにはベースのサウンドが一番重要なんで。だから俺はすごく楽しくやらせてもらってます。
Sacchan:KoЯnには当たり前に影響も受けているし、自分のルーツも見えたほうがおもしろいのかなと思って。
──コピーバンドではあっても、一緒に音を鳴らすことで感じるギタリストのミヤとは?
Sacchan:まず怖いんですよ(笑)。僕が最初に観させてもらったMUCCの印象も含めて、ギターの音が怖いなと。
ミヤ:それはいつ?
Sacchan:ちゃんと挨拶をさせてもらったのは、クラブチッタ川崎でしたね。アンコールでガチャピンとムックが出てきたワンマンライブ (<SIX NINE WARS -ぼくらの七ヶ月間戦争- Episode 3.「Thanatos & Thanatos」>2014年5月16日@クラブチッタ川崎)。
ミヤ:「ENDER ENDER」のミュージックビデオ撮影のときだから、2013年とか2014年ぐらいか。
Sacchan:そのときに、あの人は絶対に怖い人だと思って(笑)。楽屋に挨拶へ行ったときも、できるだけ視界に入らないようにしてましたから(笑)。
ミヤ:言われるほど、俺、怖くはないと思う(笑)。そういうイメージなだけで。
Sacchan:いや、イメージも含めて、先輩ってこともあるし、いらんことは言わないようにしようみたいな。ここまでMUCC先輩と関わる前から、僕らはすごく参考にさせてもらっていたというか。音楽雑誌で見るミヤさんの機材などからも、すごくマニアックな人なんだろうなって、そもそも思っていた部分もあって。機材のセレクションから分かるんですよ。ヘッドとキャビの組み合わせとかも、MUCCを真似していた時期も多々ありました。音の作り方も含めて、普通じゃないだろうなって。それが“怖い”という言い方になってしまったんですけど。
▲ミヤ[MUCC] |
Sacchan:その言い方でしたね。凄いなっていう感覚なんですよ。でもKoЯn 杉並だと、ミヤさんはステージ下手のポジションで僕と近いんですけど、KoЯnのメンバーのキャラ上、ミヤさんは僕に一切絡んでくれないんです(笑)。一切見てもくれない。もうね、やっぱり怖いなと思って(笑)。
ミヤ:安心して任せてるだけだよ。言い方が酷い(笑)。
Sacchan:コピーバンドは楽しいものなのに、身が引き締まりますね。そういう先輩がいてくれるのは、とっても幸せだと思っているんです。
──DEZERTについて相談することも?
ミヤ:サウンド面の話はよくします。俺はこう思ったよ、と伝えることが多いですね。前よりは曲やサウンドの話もしてますけど、SacchanとSORAぐらいですかね、飲み行って話をするのは。
──メンツ的にKoЯn 杉並の飲み会ですよね、それ(笑)。
ミヤ:そりゃ、そうですけど(笑)。
Sacchan:話もさせてもらいながら、いろいろフィードバックさせることもあるんですよ。
ミヤ:あと共通の制作スタッフも多いんで、DEZERTの現場に俺が行くことも多いし。DEZERTとはイベントで一緒になることもあるけど、まだツアーとかしたことないんで。しかもガッツリとツーマンで。
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