【インタビュー】中村雅俊、「できる限り現役でい続けていきたい」
■ 年を取ると、しゃべり方は変わるけど
■ 声自体はそんなに老けない
──このあとの予定は、12月までコンサートが続きます。
中村:コンサート、すごいですよ。12月1日には中野サンプラザでやるんですけど、是非観に来てほしいです。
──そして来年、2019年はデビュー45年ですか。
中村:思えばけっこうやってるんだなという感じですね。振り返るとあっという間ですけど、でも一つ一つ作品を…デビューの『われら青春!』を半年間やって、2年目に松田さんと刑事ドラマをやって、終わるか終わらないかぐらいで『俺たちの旅』が始まって。『俺たちの旅』なんか、1年間ですからね。休みがまったくない。今のドラマはワンクールだから、3か月やるとちょっと休めるけど、最初の20年間ぐらいは休みなし。
──すごい…。
中村:まあ、若かったからね。ドラマの合間で年間4、50本コンサートもやってたし、今思うと元気な奴だよね(笑)。あの頃は、ツアーといいながら1年間やってたから。今の仕事の仕方と全然違いますね。
──2019年は、7月に明治座でのアニバーサリー公演がすでに発表されています。
中村:9月までやっていた『ローリング・ソング』と同じ、鴻上尚史さんの作・演出ですね。時代劇の舞台をやって、休憩を挟んでライブをやるという構成なんですが、鴻上さんが時代劇を手掛けられるのは初めてだということなので、どんな舞台になるのかいろんな意味で期待してます。
──そして毎年必ずシングルを出してコンサート・ツアーをやるという、それもぜひ守っていただければ。
中村:舞台は決め事が多いから、ちょっとずれると全体がおかしくなっちゃう。コンサートにもある程度の決め事はあるけど、ざっくりとしてるんで自分に負うところが多いんです。だからコンサートって、よくよく考えると大変な作業なんですけど、そのぶんだけうまくいった時の喜びがある。できるだけ多く、いろんなところへ行きたいなと思いますね。
──舞台は決め事が多いんですね。それでも劇中歌を歌う時には、歌手・中村雅俊になってしまうという。
中村:なっちゃうんですよ。みんなから言われたんだけど、仙吉おじいちゃんなのに、歌ったとたんに中村雅俊になってるって。
──それは思いました(笑)。自然になっちゃうんでしょうね。
中村:というか、逆に言うと、おじいちゃんでは歌えない。声色使うわけにもいかないし(笑)。おじいちゃん役をやるためにいろいろ研究したんだけど、ビジュアルはおじいちゃんでも、目を閉じて声だけ聴くと、声は若々しい人が多い。だから意外と、声そのものはそんなに老けないんじゃないかな。年を取ると、しゃべり方は変わるけど、声自体はそんなに老けないんだなと思った。だから、中村雅俊になっちゃんだろうね。
──それはまさに「だろう!!」を聴いて思いましたよ。67歳の雅俊さんが、こんなにエネルギッシュな歌が歌える。
──これからもいい歌、いい舞台、いいドラマを期待しています。
中村:ありがとうございます。頑張りますよ。
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取材・文◎宮本英夫
■New Single「だろう!!」
COCA-17531 ¥1,080(税込)
M-1 だろう!!
東建コーポレーション イメージソング
作詞:松井五郎 作曲:都志見隆 編曲:大塚修司
M-2 千年樹
刀剣ワールド イメージソング
作詞:松井五郎 作曲:都志見隆 編曲:大塚修司
M-3 だろう!! カラオケ
M-4 千年樹 カラオケ
■<中村雅俊コンサートツアー2018「ON and ON」Vol.2>
開演 16:00 (問)クラギ文化ホール管理事務所 0598-23-2111(火・休館)
11/24(土)森町文化会館 〜Acoustic Unit〜 (静岡)
開演 15:30 (問)森町文化会館 0538-85-1111
11/25(日)美濃加茂市文化会館 〜Acoustic Unit〜 (岐阜)
開演 16:00 (問)美濃加茂市文化会館 0574-25-1108
12/1(土)中野サンプラザホール(東京)
開演 17:00 (問)キョードー東京 0570-550-799
12/9(日)二本松市民会館〜Acoustic Unit〜 (福島)
開演 17:00 (問)二本松市教育委員会文化課 0243-55-5154