【速レポ】モンパチフェス<WWW!! 18>、LITTLE TEMPO「リハでチラ見せしちゃったけど(笑)」
突き抜けるような青空、というわけではないが、これぐらいが過ごしやすいと感じる空の下、気持ちいい風が吹く。砂浜という似合いすぎるシチュエーションで巧みなサウンドを披露してくれたのがLITTLE TEMPOだ。メンバー全員が前面に“DON'T WORRY BE HAPPY”とプリントされたMONGOL800のTシャツを身にまとって姿を現すという粋なスタイルもあり、Beach STAGEに集まった幅広いオーディエンスから大きな拍手が贈られた。
◆LITTLE TEMPO 画像
レゲエやダブをルーツにしながらもそこだけに留まらず、キャッチーでふくよかなサウンドを奏でる彼らだけあって、ライブが始まっても、当然そのムードは継続したまま。「DRAGON TWIST」が始まれば、心地よいスティールパンとサックスが絡み合い、いいリズムで砂浜を侵食。ただただ自然と顔がほころんでしまう。小さな子どもが見よう見まねで楽しげに小躍りしていたほど、とっつきにくさはどこにもない。
サックスの艶っぽいフレーズも沁み、曲が展開していくことで景色がどんどん変わっていった「TROPICAL ROCK」、ムード満点なキーボードにまずは惹きつけられ、厚みのあるリズム、メンバーそれぞれのスペシャリティが曲が進むにつれてより発揮されてた「WHEELS ON FIRE」と続き、心はどんどん奪われていく。曲を追うごとに駆けつけるオーディエンスも増えていき、そのリズムに身を委ねていくのだ。
そして、「エル・クンバンチェロ」では少しビターな、味わい深い高揚感を醸し出す。結成以来、この24年もの間、全国各地でフリーキーなサウンドを振りまき、積み重ねてきたモノが生み出すコクが見事。もちろん、それぞれの音の織り成され方も面白く、そこだけに注目しても飽きることがない。高度なサウンド構築を難しいモノと感じさせず、誰しもが楽しめるようにアウトプットできるのは実力派のバンドだからこそ。
最後は土生剛(Steel Pan)が「ありがとう!」とフェスへ感謝の気持ちを口にしてから、「リハでチラ見せしちゃったけど」と笑いながらスペシャルゲストとして儀間崇(MONGOL800)を招き、「MUSICAL BRAIN FOOD」を披露して締めくくり。
まるで魔法にかかったような、聴き入って見入りっぱなしの35分間。ライブが終わり、メンバーがステージ袖に捌けるまで、ステージは大きな拍手と歓声に包まれる。どこまでも素敵で彩りも鮮やかな空間だった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎(c)WWW18 OFFICIAL
【LITTLE TEMPO@Beach STAGE セットリスト】
02. TROPICAL ROCK
03. WINEY ROCK'N ROLL
04. WHEELS ON FIRE
05. モーレツマンボ
06. エル・クンバンチェロ
07. MUSICAL BRAIN FOOD
■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!18>
2018年11月3日(土・祝) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
2018年11月4日(日) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
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