デイヴィッド・カヴァデール、ディープ・パープル初ギグでとっさの珍行動

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デイヴィッド・カヴァデールが、1973年12月デンマーク・コペンハーゲンで、初めてディープ・パープルのメンバーとしてステージに立ったときのことを振り返った。それまで全くの無名だった彼だが、“狂気かつ破壊的”な夜にちゃんと貢献できたと思う一幕もあったそうだ。

◆デイヴィッド・カヴァデール画像

カヴァデールは、『Ultimate Classic Rock』のラジオ番組で、こう話した。「初めてステージに上がったとき、どこから出てきたのかわからないけど、とにかくマイクに向かって“アー・ユー・レディ?”って叫んだんだ。僕の声はすごくパワフルだからね、みんな、“オー・マイ・ゴッド!”って感じで、何千人いたのか知らないけど、すごい歓声が上がった。あれは素晴らしかった」

カヴァデールはその後、変な行動を取ってしまった──取らざるを得なかったという。「僕が歌ってたら、突然、リッチー(・ブラックモア)がギターをスマッシュし、アンプの山を引っくり返した。(イアン・)ペイスはドラムを破壊するし…、僕はステージにいるっていうのに、オーディエンスの一員みたいになっちゃったよ」

「それに、ローディ(ジョン・ロード)はオルガンを破壊し始めた。ボーイズ&ガールズ、彼はオルガンで大暴れだ! で、僕は“わあ、俺も何かしなきゃ、何かやるべきだ…”って感じになったんだけど、“俺には何も壊せるものないじゃないか!”って気づいたんだ」

そこで彼は……、「指輪をはめてたんだ。10ドルくらいのだったかな。それをドラマチックに抜き出し、床に投げつけ、踏みつけてやった」そうだ。「それが、あの狂気と破壊への僕の貢献だった!」という。

カヴァデールは1973~1976年、ディープ・パープルに在籍。短い期間だったが貢献度は高く、2016年にその一員としてロックの殿堂入りした。

Ako Suzuki
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