【インタビュー】sleepyhead、スワッピングEP『NIGHTMARE SWAP』で追い求める刺激の在り処

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■全てが思い通りにもなるけれど自己完結するのは嫌だったんです。
■実際、いろいろな発見があった


——じゃあ、ほかの参加アーティストの繋がりは?

武瑠:AISHAに関しては普通に好きでライブに行っていたアーティストでいつか一緒にやりたいなと思っていたんです。

——声、歌い方が独特ですよね。

武瑠:アタックをつけないのにボーカルにノリがありますよね。それとJ-POPと洋楽が混ざり合っていて、ただ上手いだけじゃなく質感がある。yujiもAISHAが好きだって言っていたのを思い出したので「DON'T YOU LET ME GO feat. AISHA 」は「作曲者としてどう?」ってyujiに声をかけた流れですね。

——「BACK TO FIRST DAY feat.SHIROSE(WHITE JAM)」のWHITE JAMは前作でも参加していますよね。(※『DRIPPING』収録「灰汁まで愛して」)

武瑠:ええ。今回はSHIROSEくんが作曲からやりたいということだったので、「じゃあ、やりましょう」って。歌詞は共作でそれぞれが歌っている箇所を書いています。彼は驚異的に歌が上手いし、「その歌い回し、自分からは絶対、出てこないな」とか、すげえ勉強になりました。ギターの単音が入っているEDMが今好きなんですけど、少し色っぽくてロック感もあってめっちゃ好きな曲。

——「INSIDE OUT KISS feat.MOMIKEN(SPYAIR)」に関しては?

武瑠:MOMIKENさんとは休止期間によく遊んでていて「いつか一緒にできたらいいね」っていう話をしていたんですよ。SPYAIRの中でゴシック要素を持っている人で“MITSUTSUKI”っていうファッションブランドもやっていてアートワークの話で仲良くなったんです。コラボするにあたって「作詞するのはどう?」という流れになったので、自分がストックしていたデモの中でいちばんMOMIKENさんに合いそうな曲を渡して「いい曲なのでお願いしますね」って軽くプレッシャーかけたら、「これサビのメロがためてる系の曲でしょ? がんばるわ」って1日で書いてくれたんですよ。

——すごいレスポンスの早さですね。

武瑠:自分は“INSIDE OUT”ってリフレインする部分と“世界がまっさかさまになっていろんなものが落ちてくる感じの曲”って抽象的なイメージだけ伝えたんです。実は仮でサビの頭を“溺れる街に降り注ぐ”って歌っていたんですけど、何も伝えなかったのに“溺れるほどに”というフレーズが出てきて不思議なシンクロを感じました。どこか感性が通じるものがあるんですよね。

——最後の曲「Neverending Dream feat.SHO ASAKAWA (PLASTICZOOMS)」はどんな繋がりで?

武瑠:PLASTICZOOMSとは実は8年前に対バンしたことがあるんです。彼らは1年ぐらい前までドイツでバンド活動をしていたんですよ。去年、ベルリンに遊びに行った時にクラブで遊んでいた友達に「日本のアーティストで誰、知ってる?」って聞いたら「PLASTICZOOMSがよく来るよ」って。で、帰国後の彼らのライブを見に行ったらすごくカッコよくて「1曲、一緒に作りたいから(sleepyheadの)ライブ見に来て」って声をかけたんです。

——この曲もそうですけど、曲によっては武瑠さんは歌詞を書いていないですよね?

武瑠:はい。それもすごく新鮮でしたね。

——歌詞は絶対に自分で書きたいとか、そういうこだわりは?

武瑠:以前は自分が書いた歌詞じゃないと歌うのが嫌だったんですけど、最近、自分の中で音像と言葉が半々のバランスになってきているんです。作曲だけでも自信が持てるようになってきたというか、やっと歌詞に作曲能力が追いついてきたんですよ。それと相互刺激ですよね。誰かとコラボしたいっていうのは“浮気者”(SuG時代に始動させたソロプロジェクト)がベースになっていると思います。作り方も柔軟な感じなんですよ。「この曲、歌詞も書いて」って頼んだり、全て書いた後に「半分だけ書いて」とか。AISHAをフィーチャリングした曲も最初は自分で書く予定だったし、最初から決めこまないで、ディスカッションして作っていった感じです。


——『NIGHTMARE SWAP』の“SWAP”には交換という意味がありますが、それぐらいアーティストと密にやりとりして作っていったんですね。

武瑠:そうですね。俺はトータルプロデュースをしているので全てが思い通りにもなるけれど自己完結するのは嫌だったんです。実際、いろいろな発見があったので次の音源を作る時に活かされるんじゃないかと。

——コラボしたことによるいちばんの発見は?

武瑠:いちばんの収穫は歌のグルーヴとリズムの出し方でしたね。「こんな感じで来るんだ?」とか、とにかくレコーディングは楽しかった。

——最後にライブはどうなりそうですか?

武瑠:まだこれから考える感じです。ただハロウィンフェス<【sleepyhead FES 2018】 “NIGHTMARE SWAP FES vol.1">は、対バンというよりライブの中でコラボして絡んでいこうかと。yujiにもギターを弾いてもらおうと思っているし、自分が歌って演奏しているところにゲストボーカルやプレイする人が加わってどんどん入れ替わっていくイメージですね。

取材・文◎山本弘子


NEW EP『NIGHTMARE SWAP』

2018年10月17日(水)発売
価格:1800円+税 品番:SACT-0004
レーベル:STREET GOTHIC LABEL
収録曲
M-1 1 2 3 for hype sex heaven feat.SKY-HI,TeddyLoid,Katsuma(coldrain)
M-2 INSIDE OUT KISS feat.MOMIKEN(SPYAIR)
M-3 BACK TO FIRST DAY feat.SHIROSE(WHITE JAM)
M-4 DON'T YOU LET ME GO feat. AISHA
M-5 Neverending Dream feat.SHO ASAKAWA(PLASTICZOOMS)


<【sleepyhead LIVESHOW 2018】「共存半月」>

2018年12月29日(土) 渋谷ストリームホール
[料金] スタンディング¥5,800(税込) DRINK代別
[FC先行] 2018年9月28日(金)20:00〜10月15日23:59(月)
[HP先行]受付期間2018年10月20日(土) 12:00 〜10月25日23:59(月)
[一般発売日] 2018年11月3日(土)
※当日ご来場頂いた方にsleepyheadオリジナルVRゴーグルプレゼント

■ツアー・フェス情報

<【sleepyhead ONEMAN TOUR 2018】“NIGHTMARE SWAP”>
2018年10月18日(木) 名古屋ell.FITS ALL
2018年10月23日(火) 心斎橋VARON
チケット一般発売中

2018年10月30日(火) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA
[料金] 全席指定¥5,400(税込) DRINK代別
チケットSOLD OUT

<【sleepyhead FES 2018】 “NIGHTMARE SWAP FES vol.1">
2018年10月31日(水) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA
WHITE JAM / PLASTICZOOMS / AISHA / yuji (順不同)
チケットSOLD OUT

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