小沢健二と三浦大知、銀座でのサプライズセッションの全貌を公開
小沢健二がホスト役を務めるApple Musicオリジナルコンテンツ『Tokyo, Music & Us 2017-2018』のエピソード3に、三浦大知が登場する。
日本初のApple Musicオリジナルシリーズとなる『Tokyo, Music & Us 2017-2018』は、ホスト役の小沢健二がゲストとともに東京を巡り、対談や朗読、セッションを展開するというシリーズ番組だ。10月10日(水)より配信開始となるエピソード3では、銀座「NISSAN CROSSING」での三浦大知との対談の様子や、小沢による「アイスクリームが溶けてしまう前に」の朗読、そして「シナモン(都市と家庭)」「麝香」の2曲のセッションを楽しむことができる。
今回は銀座の中心に位置するショーウインドウの内部での収録ということで、三浦大知と青い髪でピンクのギターを持った小沢健二によるセッションの様子は収録当日からSNS等でも大きな話題を呼んでいた。銀座中央通りの夜景とハロウィーンをテーマにしたセットにも注目したい。
なお、エピソード3の公開と合わせて、「麝香」が収録された4thアルバム『Eclectic』(2002年)の配信も10日よりスタートする。配信開始にあたって、小沢健二からは以下のコメントが発表されている。
◆ ◆ ◆
エクレクティックについて
『Eclectic』は「ビート」という技術を試してみたアルバムです。
「ビート」という言葉を、僕は2000年頃のNYシティで聞くようになりました。「あのビートはアツい」「今ビート作ってる」。その「ビート」は、日本語で「トラック」とも言うと思います。8小節位のループで、ドラムがあって、その上で音が入ったり消えたりする、例のあれです。
街じゅうで鳴っていたあの音楽様式への関心から、『Eclectic』は生まれました。だから何よりも音楽技術的で、それ以前の『LIFE』とか最近の『流動体について』とかとは、出自が違います。
『Eclectic』の頃、歌詞についても気がつくことがありました。それは、ブラックミュージック、特にソウル・R&Bの場合、歌詞を意図的に軽く、薄くしていることが多い、ということです。
これは社会的にも、音楽的にも、よく考えたら当たり前のことなのに、盲点だったりします。ともあれ『Eclectic』の歌詞は、僕の他の歌詞に比べると意図的に薄くて、軽くて、ぼんやりしていて、シンプルなリフレインが多いと思います。
だから、最近の『フクロウの声が聞こえる』とか『アルペジオ』みたいな音楽とは対極にあるのかもしれませんが、でも、やっぱり『Eclectic』への探求がなかったら、僕の最近のやつはないのです。
静かな夜に、聴いてみてください。
Tokyo, Music & Us #3について
第3回は最上級の歌とダンスが眩しい三浦大知くんと、銀座4丁目からです。
ショーウインドーの中で演奏しているので、音は外に全く聞こえない中、収録を見守ってくださった多くのみなさん、ありがとうございました。
大知くんはとてもかしこく、鋭くて、対話でも演奏でも、気持ち良いの一言でした。今回は彼の声で聞きたい曲を僕が2曲選んでお願いしたのですが、大人っぽくも茶目っ気のある音に仕上がったと思います。
ギターは子ども用のミニ・ストラトを弾きました。リズムボックスは1994年から使っているローランドの名機TR-808の実機を、なんとFunkboxという携帯アプリで動かしています。
これができるのは、ヤマハの小さなBluetooth MIDIドングルでiPhoneからMIDI信号を808に送っているからで、レトロ複製のお手軽アプリが本物を動かしている、意外性が好きです。
番組をよく見ると、808からの音を僕がペダルでオン・オフしている様子もわかると思います。
Apple Musicにて、お楽しみください。(あ、ストリーミングは音楽ファンにとって辞書みたいなもので、持ってると便利です、よ。)
2018年、東京
小沢健二
◆ ◆ ◆
『Tokyo, Music & Us 2017-2018』
出演: 小沢健二/ゲスト 三浦大知
URL: https://www.applemusic.com/tokyomusicandus
『Eclectic』
iTunes Store:
http://po.st/it_oza_ec
Apple Music:
http://po.st/am_oza_ec
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