【ライブレポート】新生SWANKY DANK、「帰ってくることができました」
SWANKY DANKの自主企画イベント<SWANKY PLAYGROUND 2018>が9月14日にShibuya eggmanで開催された。
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7月に長年バンドを支えてきたSHUN(Dr)の脱退を受け、3名になったSWANKY DANK。新体制として初の自主企画に力を貸してくれたのは、近年対バンの機会も多く、親交を深めるFABLED NUMBER、そしてTHE CHERRY COKE$だ。
1番手はFABLED NUMBERが登場。「渋谷始めようぜー」という言葉とともにアッパーチューン「I Bet My Life(or Death)」からライブはスタート。ダンスビートと融合したロックサウンドは、自然と体が踊り出したくなる衝動に駆られる。さらに一緒に踊ってくれますか?とN’Eita(Vo)があおり「Don't let me go」へ。畳み掛けるように「AAO」「Like a thunder」と続き、たちまちシンガロングが巻き起こる。そしてシンセリフに持っていかれる「The lights」と休ませる瞬間が無い。
MCでは再出発となる今日のライブがどれだけ意味の深いものかを理解し、自身のバンド活動とも照らし合わせるように熱いメッセージを送る。メンバーの中に兄弟がいるというSWANKY DANKとの共通点もあるためか「知り合って日は浅いがここまで一緒にやりたいと思えるバンドにようやく出会えた」というセリフは会場の全員に突き刺さったはずだ。そしてラストはストリングスとピアノの旋律が美しく映える、代表曲「The King」で締めくくり、多幸感あふれるFABLED NUMBERのライブは終了した。
2番手は先輩バンドであり、ツアーなどで交流も長い、孤高のアイリッシュパンクバンドTHE CHERRY COKE$。某テーマパークを思わせるような転換のBGMから、あっという間に空気を一変させる。最新アルバムから「GYPSY MOON」でライブは幕を開ける。アコーディオンとバンジョーといった存在感のある楽器が、歌謡ライクなメロディと絡みあう情熱的なサウンドが圧倒する。真紅のライトに染まる「RASCAL TRAIL」から、「POLKA」「DOMG CHANG SWAG」と鉄板楽曲が続き、そこはまさに陽のエネルギーが爆発する、どんちゃん騒ぎの様相だ。
バウロン、ティンホイッスル、ブズーキーといった伝統的な民族楽器を使いながら、その常識を壊すかのように独創的な世界を作り上げる骨太さは見事としか言いようがない。
MCではやはり新たな一歩を踏み出すSWANKY DANKに最大級のエールを送る。そして「やっぱりバンドやめられねぇよな」という言葉とともに「LILAC」をじっくりと聴かせる。KAT$UO(Vo)のハスキーな声が染み渡る珠玉のロッカバラードだ。代表曲「My Story~まだ見ぬ明日へ~」、そしてメンバーチェンジがあった時に作った曲と言いながら「RISE AGAIN」でライブは終了。バンド活動20年を超えた彼らも、様々な困難を乗り越えてここに立っている。そしていまは仲間としてSWANKY DANKの背中を押しているのだ。
そしていよいよ本日のホスト、SWANKY DANKの登場だ。新しくなったSEと、「帰ってくることができました」というKOJI(Vo&B)の言葉に、この数ヶ月の彼らの思いが滲む。ガンダムビルドダイバーズのテーマソングにもなっている新曲「Infinity」からスタート。あえて新曲を1番手に持ってくることに、未来への意志を感じさせる。
やや硬さを感じさせる始まりから、「number」「one sinded」と続き、いつものペースを取り戻していく。改めて今日という日に対し、特別な思いでここに立っているという言葉をかけながら「俺たちは止まらないし、止められない、進むしかない」そんな楽曲と「Colors」をプレイ。昨年メジャーデビューを果たした彼らの挑戦を象徴するような1曲だ。「Gentleman of Fortune」では持ち味であるYUICHI(G&Vo)、KOJIの兄弟による掛け合いで魅せながら、タオルまわしで会場の一体感を高めて行く。
ここで「Start Again」で、空気は一変する。何度でもやり直す、何度でも挑戦する、まさに自身に問いかけるように叫ぶKOJIの目に迷いはない。KO-TAのギターソロが冴え渡る「Amazing Dreams」はライブで育った曲。ポピュラリティとパンクの共存は彼らにしかできない伝家の宝刀だ。ここでMCを挟み、改めて今日という日への感謝を告げる。言葉少なくともその強いメッセージに、出演してくれたバンド、スタッフ、そして何よりも集まってくれたオーディエンス全てが、これからのSWANKY DANKに力を預けた瞬間だった。
しかしこれで終わらないのがSWANKY DANKだ。キラーチューン「Listen to the radio」、最も短く攻撃的な「promise」と続き、会場の熱気は最高潮を超えて行く。ラストは「make a noise」。映画のエンドロールのような美しいメロディとそのシンガロングは彼らの新たな狼煙に他ならない。さらに鳴り止まないアンコールに、メンバーが再登場。「退館時間が迫っている」というユーモアも交えながら、ラストは1曲だけ、お待ちかねの「misery」を披露。当然、会場は熱狂の渦に包まれた。こうしてSWANKY PLAYGROUND 2018は無事に幕を下ろした。
FABLED NUMBER、THE CHERRY COKE$、もちろんSWANKY DANKもともに、発信させる音楽、言葉、表情、その一つ一つに音楽への愛と誇りが感じられた。集まったオーディエンスも同じ思いであろう。それは紛れもなくかけがえない仲間とともに作り上げた、彼らの“遊び場=PLAYGROUND”だった。なお、SWANKY DANKはこの日、新体制初のミニアルバムリリースとワンマンツアーの開催を発表した。困難をチャンスに変えて、自身を更新していく彼らの決意を見守っていきたい。
ミニアルバムは11月21日発売で、人気テレビアニメ『ブラッククローバー』第2クールエンデイングテーマ「Amazing Dreams」、『ガンダムビルドダイバーズ』第2クールオープニングテーマ「Infinity」、そして初音源化となるドラマティック戦況バトルRPG『シンエンレジスト』テーマソング「REVERSAL」と、タイアップ曲3曲をを含む全6曲を収録予定。ワンマンツアーはミニアルバム発売日の翌日、11月22日の千葉LOOK公演を皮切りに全国5会場で行われる。現在チケットの先行受付も実施中だ。
<SWANKY PLAYGROUND 2018>セットリスト
1.I Bet My Life(or Death)
2.Don't let me go
3.AAO
4.Like a thunder
5.The lights
6.YES
7.The King
■THE CHERRY COKE$
1.GYPSY MOON
2.RASCAL TRAIL
3.POLKA
4.DOMG CHANG SWAG
5.LILAC
6.MY STORY~まだ見ぬ明日へ~
7.RISE AGAIN
■SWANKY DANK
1.Infinity
2.number
3.one sided
4.colors
5.Gentleman of Fortune
6.Start Again
7.Amazing Dreams
8.Listen toi the radio
9.promise
10.make a noise
ENC.misery
ミニアルバム『タイトル未定』
CTCR-14946 ¥2,000(税抜)/¥2,160(税込)
全6曲収録予定
<新生SWANKY DANK ONE MAN TOUR2018~2019(仮)>
OPEN/START 19:00 / 19:30
Info:千葉LOOK 043-225-8828
2018年12月1日(土)心斎橋BRONZE
OPEN/START 19:00 / 19:30
Info:サウンドクリエーター 06-6357-4400
2019年1月12日(土)福岡Queblick
OPEN/START 19:00 / 19:30
Info:Project Family 092-406-0855
2019年1月14日(月)名古屋APOLLO BASE
OPEN/START 19:00 / 19:30
Info:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
2019年1月23日(水)TSUTAYA O-WEST
OPEN/START 18:30 / 19:30
Info:TSUTAYA o-WEST 03-5784-7088
TICKET ¥3,500(D代別途)
※先行期間おひとりさま2枚まで
※中学生以上要チケット
受付URL
http://eplus.jp/sd18-19/
先行期間:9月14日(金)22:00~9月23日(日)23:59
◆SWANKY DANK オフィシャルサイト
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