【ライブレポート】＜氣志團万博＞初日、Dragon Ash「誇らしい顔でR&Rを楽しんでください」

＜氣志團万博2018 ～房総爆音爆勝宣言～＞が9月15日(土)および16日(日)、千葉県･袖ケ浦海浜公園にて開催中だ。その初日、YASSAI STAGEの五番手として登場したのは、Dragon Ash。2017年に続き、二度目の出演となる。

◆＜氣志團万博2018＞ Dragon Ash 画像

広大なYASSAI SUTAGEのフィールドを、“バンドが最も大切にする場所＝ライブハウス”に変えるような圧巻のライブだった。


総勢7名がステージに登場すると、早速「飛べー！」というかけ声を合図に「AMBITIOUS」を投下、BOTS(DJ)が叩き出すパーカッションのリズムが強く昂揚感を掻き立てる。これまで歩んできた道のりも、まだ見ぬ明日も、すべてを肯定するようなDragon Ashの強靭なロックバンドとしてのスタンスは結成から20年間まったくブレることがない。

“ミクスチャーロック”というバンドの代名詞を強く誇るような「Mix it Up」のあとに披露されたのは、2018年、hide逝去20年に寄せたカバー曲「ROCKET DIVE」だった。恐るべき先天性で'90年代を席捲したhideのポップセンスとDragon Ashの泥臭いミクスチャー感が融合したカバーは、hideとIKÜZÖNEの関係性を含め、バンド同士の絆が生んだコラボレーションでもある。


そこから「For divers area」「The Live」へと、タイトルどおりのライブアンセムを間髪入れずに畳みかければ、フロントエリアにはダイバーたちが続出。どんな時代でもライブこそ自分たちの居るべき場所であり、対バンこそロックバンドの醍醐味であると自負するDragon Ashだからこそ作り上げることのできる光景が目の前に広がっていた。

「誰のタオルだっていい、持ってるだろ？ ロックフェスなんだから」というKj(Vo/G)の呼びかけで、様々なアーティストのタオルがお客さんの頭上でぐるぐるとまわった「Jump」では、激しくも多幸感あふれるバンドサウンドが会場を包みこむと、最後のMCでKjが語りかけた。

「スタッフの力とか、氣志團の力でこのフェスは出来上がってるけど、チケットを買ってるみんなのお金でやってるんだから。自分たちでロックフェスをやってるんだっていう誇らしい顔で、ロックンロールを楽しんでください」──Kj


そして、最後に披露された「Fantasista」では、上裸になったKjが最前列の柵へと身を乗り出し、KenKen(B)も花道で超絶ベースプレイを披露。「おら！ デタラメになっちゃえよ！」というKjの熱い雄たけびが飛ぶなか、歓喜と興奮に満ちたステージは幕を閉じた。

取材・文◎秦 理絵
撮影◎上山陽介


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