ヨーコ・オノ、5年ぶり新作の日本盤発売決定
Photo by Matthew Placek
ヨーコ・オノのニュー・アルバム『ウォーゾーン』の日本盤が、ボーナストラックを収録して10月24日(水)にリリースされる。『Take Me to the Land of Hell』(2013年)以来約5年ぶり、ジョン・レノンとの共作を含めて通算20作目のオリジナル作品となるアルバムだ。
◆ヨーコ・オノ画像、動画
アルバムに収録される13曲は、いずれも1970年から2009年までのヨーコ・オノ作品の中から彼女自身が選び、新たな解釈でレコーディングされたもの。“あなたは今大統領かも知れない/あなたは今も男性かも知れない/だけどあなたは人間でもあるに違いない/だから心を開いて、私たちと一緒に生きましょう”と歌われる「Woman Power」(1973年)、“独りで見る夢はただの夢に過ぎない。だけど私たちが一緒に見る夢は現実である”と聴く者一人ひとりに語りかける「Now Or Never」、動物の鳴き声をフィーチャーし、人間の行ないに対して警鐘を鳴らす「Why」など、2018年の現在も人々の心に響く不変のメッセージが込められた楽曲たちだ。
「Imagine」の新ヴァージョンが収録されることも話題だが、ヨーコ・オノは同曲について「この曲をやるのは怖かった。トム(共同プロデューサーのトーマス・ベネット)も少し怖がっていたんじゃないかと思います。世界中の人が知っている曲ですから。でも、今回のアルバムのテーマに合うと思ったから、やるべきだと決心しました」と語っている。
日本のみのボーナストラックとして収録されるのは、『Imagine』と同年発表された『Fly』からの「ミッドサマー・ニューヨーク」の2018年ミックス別ヴァージョンだ。こちらもヨーコ自身による選曲で、オリジナル・ヴァージョンのジョン・レノン(G)、クラウス・フォアマン(B)、ジム・ケルトナー(Dr)のバッキング・テイクがフィーチャーされているという。
なお、この10月にはジョン・レノンの78回目の誕生日に合わせて、未発表デモやアウトテイクを含む音源集『イマジン:アルティメイト・コレクション』、書籍『イマジン~ジョン&ヨーコ~』など、『イマジン』に関連する作品も多数発売される。先週9月7日にはアメリカ郵政(USPS)よりジョン・レノン切手が発行され、ヨーコ・オノもその記念セレモニーに出席。息子ショーンやボブ・グルーエンらと共に登壇し、スピーチを行なった。
また、日本では東京・森美術館で10月6日(土)から開催される展覧会<カタストロフと美術のちから展>にて、YOKO ONOのアート作品《色を加えるペインティング(難民船)》が展示されることも決定している。こちらは近年の難民問題を題材とした作品で、観客はクレヨンを使って展示室の壁や床、そして難民船を思わせる船のどこにでも、平和の願いを書くことができる。
▲YOKO ONO《色を加えるペインティング(難民船)》
SICX-30062 (BSCD2) ¥2,500+税
※解説・歌詞・対訳付/海外ブックレット「Feminization of Society(社会の女性化)」翻訳付
※日本盤のみのボーナストラック1曲収録
【収録曲】(すべてNEW RECORDING/カッコ内はオリジナル・ヴァージョンを収録したアルバム)
1 WARZONE/ウォーゾーン(『ライジング』 1996)
2 HELL IN PARADISE/ヘル・イン・パラダイス(『スターピース』1985)
3 NOW OR NEVER/ナウ・オア・ネヴァー(時はいま) (『無限の大宇宙』1972)
4 WHERE DO WE GO FROM HERE/ホェア・ドゥ・ウィ・ゴー・フロム・ヒア (『ライジング』1996)
5 WOMAN POWER/ウーマン・パワー(『空間の感触』1973)
6 IT’S GONNA RAIN/イッツ・ゴナ・レイン(『スターピース』1985)
7 WHY/ホワイ(『ヨーコの心/プラスティック・オノ・バンド』1970)
8 CHILDREN POWER/チルドレン・パワー(『スターピース』1985)
9 I LOVE ALL OF ME/アイ・ラヴ・オール・オブ・ミー(『スターピース』1985)
10 TEDDY BEAR/テディ・ベア(『スターピース』収録「Cape Clear」をリメイク)
11 I’M ALIVE/アイム・アライヴ Between My Head and the Sky(『ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ』2009)
12 I LOVE YOU EARTH/アイ・ラヴ・ユーアース(『スターピース』1985)
13 IMAGINE/イマジン(『イマジン』1971)
【日本のみのボーナストラック】
14 MIDSUMMER NEW YORK/ミッドサマー・ニューヨーク (alternate version)(『フライ』1971)
Credits:
Yoko Ono - vocals
Thomas Bartlett - keyboards, electronics, piano, bass
Bass clarinet: Doug Wieselman
Cello: Erik Friedlander
Acoustic guitar: Marc Ribot
Drums: Kassa Overall
Electric guitar: Marc Ribot
Animals: Baboon, Crows, Elephant, Monkeys, Panther, Whale, Wolf
Violins: Caleb Burhans, Patti Kilroy, Laura Lutzke, Courtney Orlando
Children: Lucian Glover, Neve Glover, Damon Hudes, Isadora Kenneally, Milo Leonhart
String Arrangements: Nico Muhly
Voice, words and music by Yoko Ono (c) Ono Music
except "Imagine" written by John Lennon and Yoko Ono (c) Lenono Music (BMI)
Produced by Yoko Ono and Thomas Bartlett
Album concept by Yoko Ono
BONUS TRACK:"Midsummer, New York" (alternate version from 1971 album Fly)
credits:
Yoko Ono: Voice
John Lennon: Guitar
Klaus Voorman: Bass
Jim Keltner: Drums
recorded August 23, 1971 at Ascot Sound Studios and Record Plant, NYC
UK engineers: Phil McDonald, Eddie Offord, Eddie Veale, Eddie Klein
USA engineers: Roy Cicala, Bob Fries
2018 mix credits:
mixed by Rob Stevens
mix engineer: Paul Goodrich
mixed at Merlin Sound, NY, NY
会場:東京・森美術館
開館時間:10:00~22:00(火~17:00)※入館は閉館時間の30分前まで
入館料:一般 1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円
詳細:森美術館オフィシャルサイト
http://www.mori.art.museum/
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/catastrophe/index.html
ヨーコ・オノのニュー・アルバム『ウォーゾーン』の日本盤が、ボーナストラックを収録して10月24日(水)にリリースされる。『Take Me to the Land of Hell』(2013年)以来約5年ぶり、ジョン・レノンとの共作を含めて通算20作目のオリジナル作品となるアルバムだ。
◆ヨーコ・オノ画像、動画
アルバムに収録される13曲は、いずれも1970年から2009年までのヨーコ・オノ作品の中から彼女自身が選び、新たな解釈でレコーディングされたもの。“あなたは今大統領かも知れない/あなたは今も男性かも知れない/だけどあなたは人間でもあるに違いない/だから心を開いて、私たちと一緒に生きましょう”と歌われる「Woman Power」(1973年)、“独りで見る夢はただの夢に過ぎない。だけど私たちが一緒に見る夢は現実である”と聴く者一人ひとりに語りかける「Now Or Never」、動物の鳴き声をフィーチャーし、人間の行ないに対して警鐘を鳴らす「Why」など、2018年の現在も人々の心に響く不変のメッセージが込められた楽曲たちだ。
「Imagine」の新ヴァージョンが収録されることも話題だが、ヨーコ・オノは同曲について「この曲をやるのは怖かった。トム(共同プロデューサーのトーマス・ベネット)も少し怖がっていたんじゃないかと思います。世界中の人が知っている曲ですから。でも、今回のアルバムのテーマに合うと思ったから、やるべきだと決心しました」と語っている。
日本のみのボーナストラックとして収録されるのは、『Imagine』と同年発表された『Fly』からの「ミッドサマー・ニューヨーク」の2018年ミックス別ヴァージョンだ。こちらもヨーコ自身による選曲で、オリジナル・ヴァージョンのジョン・レノン(G)、クラウス・フォアマン(B)、ジム・ケルトナー(Dr)のバッキング・テイクがフィーチャーされているという。
なお、この10月にはジョン・レノンの78回目の誕生日に合わせて、未発表デモやアウトテイクを含む音源集『イマジン:アルティメイト・コレクション』、書籍『イマジン~ジョン&ヨーコ~』など、『イマジン』に関連する作品も多数発売される。先週9月7日にはアメリカ郵政(USPS)よりジョン・レノン切手が発行され、ヨーコ・オノもその記念セレモニーに出席。息子ショーンやボブ・グルーエンらと共に登壇し、スピーチを行なった。
また、日本では東京・森美術館で10月6日(土)から開催される展覧会<カタストロフと美術のちから展>にて、YOKO ONOのアート作品《色を加えるペインティング(難民船)》が展示されることも決定している。こちらは近年の難民問題を題材とした作品で、観客はクレヨンを使って展示室の壁や床、そして難民船を思わせる船のどこにでも、平和の願いを書くことができる。
▲YOKO ONO《色を加えるペインティング(難民船)》
ニュー・アルバム『ウォーゾーン』|『WARZONE』
SICX-30062 (BSCD2) ¥2,500+税
※解説・歌詞・対訳付/海外ブックレット「Feminization of Society(社会の女性化)」翻訳付
※日本盤のみのボーナストラック1曲収録
【収録曲】(すべてNEW RECORDING/カッコ内はオリジナル・ヴァージョンを収録したアルバム)
1 WARZONE/ウォーゾーン(『ライジング』 1996)
2 HELL IN PARADISE/ヘル・イン・パラダイス(『スターピース』1985)
3 NOW OR NEVER/ナウ・オア・ネヴァー(時はいま) (『無限の大宇宙』1972)
4 WHERE DO WE GO FROM HERE/ホェア・ドゥ・ウィ・ゴー・フロム・ヒア (『ライジング』1996)
5 WOMAN POWER/ウーマン・パワー(『空間の感触』1973)
6 IT’S GONNA RAIN/イッツ・ゴナ・レイン(『スターピース』1985)
7 WHY/ホワイ(『ヨーコの心/プラスティック・オノ・バンド』1970)
8 CHILDREN POWER/チルドレン・パワー(『スターピース』1985)
9 I LOVE ALL OF ME/アイ・ラヴ・オール・オブ・ミー(『スターピース』1985)
10 TEDDY BEAR/テディ・ベア(『スターピース』収録「Cape Clear」をリメイク)
11 I’M ALIVE/アイム・アライヴ Between My Head and the Sky(『ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ』2009)
12 I LOVE YOU EARTH/アイ・ラヴ・ユーアース(『スターピース』1985)
13 IMAGINE/イマジン(『イマジン』1971)
【日本のみのボーナストラック】
14 MIDSUMMER NEW YORK/ミッドサマー・ニューヨーク (alternate version)(『フライ』1971)
Credits:
Yoko Ono - vocals
Thomas Bartlett - keyboards, electronics, piano, bass
Bass clarinet: Doug Wieselman
Cello: Erik Friedlander
Acoustic guitar: Marc Ribot
Drums: Kassa Overall
Electric guitar: Marc Ribot
Animals: Baboon, Crows, Elephant, Monkeys, Panther, Whale, Wolf
Violins: Caleb Burhans, Patti Kilroy, Laura Lutzke, Courtney Orlando
Children: Lucian Glover, Neve Glover, Damon Hudes, Isadora Kenneally, Milo Leonhart
String Arrangements: Nico Muhly
Voice, words and music by Yoko Ono (c) Ono Music
except "Imagine" written by John Lennon and Yoko Ono (c) Lenono Music (BMI)
Produced by Yoko Ono and Thomas Bartlett
Album concept by Yoko Ono
BONUS TRACK:"Midsummer, New York" (alternate version from 1971 album Fly)
credits:
Yoko Ono: Voice
John Lennon: Guitar
Klaus Voorman: Bass
Jim Keltner: Drums
recorded August 23, 1971 at Ascot Sound Studios and Record Plant, NYC
UK engineers: Phil McDonald, Eddie Offord, Eddie Veale, Eddie Klein
USA engineers: Roy Cicala, Bob Fries
2018 mix credits:
mixed by Rob Stevens
mix engineer: Paul Goodrich
mixed at Merlin Sound, NY, NY
<カタストロフと美術のちから展>
会場:東京・森美術館
開館時間:10:00~22:00(火~17:00)※入館は閉館時間の30分前まで
入館料:一般 1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円
詳細:森美術館オフィシャルサイト
http://www.mori.art.museum/
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/catastrophe/index.html
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