<Tropical Disco in SARUSHIMA>、真夏の無人島に現れたサマー・パラダイス

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夏真っ盛りの8月11日、東京湾に浮かぶ無人島・猿島で行われた<Tropical Disco>。この日は、毎年伊豆で開催されているキャンプ・イン・フェスの<RAINBOW DISCO CLUB>とコラボして、ノルウェーの人気DJ、プリンス・トーマスがゲストとして登場した。

◆<Tropical Disco in SARUSHIMA>画像

前回、プリンス・トーマスが渋谷のクラブでプレイした際には、あまりの混雑ぶりに入場制限がかかり会場はパンク寸前。そんな彼のプレイを400人限定で、夏の無人島で堪能できるという贅沢この上ない組み合わせは瞬く間にファンの間で話題となり、チケットは争奪戦に。猿島までのフェリーを増便し、追加で発売されたチケットも即完売だったとか。




16時のオープンと同時に、心地よいハウス・ミュージックを流し始めたのはKikiorix。まだまだ日差しの強い晴天の下、みんな水着になって海水浴を楽しみながら、ゆるやかなビートを全身に浴びている。会場はとてもコンパクトだけど、それがとっても良い雰囲気だ。まるで、どこか異国のプライベートビーチ付きのリゾートにでも来たかのような気分にさせてくれる。高台のテラスは「CHANDON PASSION」がプロデュースしていて、オーシャンビューをバックに冷えたスパークリングワインを傾けるカップルたちの画が実にロマンチック。砂浜では、裸足で綺麗な砂の感触を楽しみながら、踊ったり、寝そべってチルしたり。みんなが気持ち良い空気と音に身をまかせていた。



DJのバトンがSisiに渡されると、いよいよ陽も水面に向かって沈み始め、島全体がピンクとオレンジ色のグラデーションに染まりだす。フロアの脇には、「UGG」のポップアップブースが登場。ビーチによく似合うネオンサインやふわふわのムートンをあしらったベンチが可愛いと大人気で、展示されていた新作サンダルも履けてみんな大はしゃぎ! フォトジェニックな夏の思い出作りには欠かせない、粋な演出だ。それに、お洒落にも敏感な人が多かったのは、ユニークなスタイルで音楽とファッションとを融合させてきた<Tropical Disco>ならではのことかもしれない。




猿島までは、横須賀駅から徒歩10分で行ける三笠桟橋よりフェリーで約10分。東京湾内最大の自然島でもあるこの島では、バーベキューや釣りなどのアクティビティを楽しめるのはもちろん、島の奥には国の史跡に指定されている旧軍施設があり、その美しい情景の中を散策することも可能だ。通常は17時にクローズし、それ以降の島内への立ち入りは禁止。<Tropical Disco>開催中のみ、特別に21時までオープンしているというから、夕暮れ時のサンセットや横須賀市の湾岸の夜景も、期間中のスペシャルなものとなっている。




あっという間に時間が流れていき、いよいよプリンス・トーマスがDJブースに現れた。日本語の曲をサンプリングしたトラックを流すなど、大の親日家でもある彼らしい盛り上げ方で観客を喜ばせる。無人島の暗がりが深まるにつれて、フロアが熱を帯びていく。開放的なビーチを独占して、プリンス・トーマスのDJで踊れるなんてすごく幸せ。きっとそんなことを思っているみんなの笑顔に囲まれて、北欧からはるばるやってきた当の本人も実に楽しそうに、この日限りの渾身のプレイを披露してくれた。

日本初のトロピカルハウス・プロジェクトとして2016年からスタートし、これまでにも斬新なロケーションなどでパーティーを開催してきた<Tropical Disco>。こうして、音楽だけでなくファッションやカルチャーとも繋がり、非日常的で忘れられない体験をたくさんの人に届け続けている。7月中旬に始まって、9日間にわたり猿島をジャックするこのパーティは、9月上旬までの開催。残すところ僅かだが、ベストな夏の締めくくりに、是非参加してみては。


Text by Ako Tsunematsu
Photo by 阿部大輔(bird and insect Ltd.)

<Tropical Disco in SARUSHIMA -10 Summer Days feat. Rainbow Disco Club>

会場:神奈川・横須賀市 猿島
日程:2018年8月11日
[BGM]15:30 [OPEN] 16:00 [CLOSE]21:00

<Tropical Disco in SARUSHIMA -10 Summer Days>

会場:神奈川・横須賀市 猿島
日程:
2018年7月14日、15日、21日
2018年8月4日、11日、18日、25日
2018年9月1日、8日

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