【ライブレポート】焚吐、Cellchrome、NormCore、First place、「コナン君も応援に来るよ!!」

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焚吐、Cellchrome、NormCore、First placeの4組が8月17日(金)、東京・汐留の日本テレビ B2Fゼロスタ広場 汐パラ ビアカフェステージにて開催された<超☆汐留パラダイス!-2018 SUMMER- Being NewComer Artist Live 〜コナン君も応援に来るよ!!〜>に出演、約2時間にわたってライブを繰り広げた。同イベントライブのレポートをお届けしたい。

◆焚吐、Cellchrome、NormCore、First place 画像

お盆が明け、夏の猛烈な暑さもひと段落し、涼しさが顔を見せはじめた8月17日、突然吹き荒れた突風に負けないほど、勢いのある4組のアーティストが汐留に揃った。

<超☆汐留パラダイス!>は2015年より日本テレビが毎年開催するイベントだ。今回は、<Being NewComer Artist Live>と題し、Being所属の新人4組が登場するステージとなった。この4組には共通点がある。国内だけでなく海外でも根強い人気を誇るTVアニメ『名探偵コナン』の2018年のオープニング/エンディングテーマを担当しているアーティストだ。MCを務めるのは俳優として活躍する小野匠。冒頭から小野の呼び込みと共に登場したのは、“〜コナン君も応援に来るよ!!〜”のサブタイトル通り、この日のために駆けつけてくれたコナンくんだった。小野との掛け合いで会場を温め、いよいよ1組目へバトンをつないだ。



1組目は、2015年11月結成、名古屋を拠点に活動するロックバンド、Cellchrome(セルクローム)だ。Mizki(Vo)の掛け声と共にお客さんも手拍子で盛り上がる。1曲目は4thシングル(8/22リリース)より「アダムトイブ」。夏が似合う爽やかでポップなメロディーの中に、ニワケン(B)のベースソロや、陽介(G)のコーラスといった見どころ/聴きどころが満載だ。

東京でのライブは約3ヵ月振りということもあり、とても楽しみにしていたというtatsuma(Dr)が、「トップから一番暑いステージにするためにブチ上げていきます!!」と力強くオーディエンスを煽った。2曲目に披露したのは「She's So Nice」。メンバー全員が客席に微笑みかけながら楽しそうに演奏をしている様子を受け、お客さんの強張った体もほぐれて徐々に会場が一丸となっていくのがわかる。そして最後に披露したのは、2018年1月から『名探偵コナン』オープニングテーマを務めた「Everything OK!!」。明るくカラフルでポップなメロディーとバンドサウンドに思わず身体が反応してしまう。ラストのサビで“コナンくん”をステージに迎え入れ、強風に負けないステージを展開した。



2組目に登場したのは、原宿や渋谷を中心に800回以上のストリートライブを行ってきた実力派ヴォーカルグループ、First placeだ。勢いよくステージに飛び出した4人が1曲目に披露したのは「TREASER TRAVEL」。途中、KAITOのラップパートを挟み込むなど、彼らのイメージと少し異なる表情を見ることができるナンバーだ。2曲目はグループ名を冠した「FIRST PLACE」へ。キャッチーなメロディーに合わせて、客席後方まで手を上げる景色が壮観。ストリートライブで培ってきた実力が、歌声だけでないことが伝わるワンシーンとなった。

「テーマ曲である「FIRST PLACE」を聴いていただきました」、と少し緊張気味に話すRYOMAにKENTOが間髪入れずツッコミを入れるなど、メンバーのトークによる掛け合いもテンポがいい。そして最終曲として披露したのがメジャー1stシングル「さだめ」(8/29リリース)。同曲は現在放送中の『名探偵コナン』エンディングテーマに起用されている楽曲で、4人のハーモニーの重厚感が心地よいバラードだ。その冒頭から一言一言を丁寧に大切に伝えようとしているTAIHEIのヴォーカルも印象的。楽曲の終盤でKAITOがステージ袖の“コナンくん”を招き入れ、ステージ上の全員が一緒に揺れながら歌い上げて終了した。



3組目は、3人の織りなす唯一無二のアンサンブルが音楽偏差値の高さを物語るシンフォニックロックユニット、NormCore。1曲目に披露したのはミディアムバラードの「モハンカイトウ」だ。TatsuのヴァイオリンとNatsuのクラシックギターによる絶妙のハーモニーの中に、Fümi(Vo)の力強い歌声が心に響く。続く「永遠の記憶」はヴァイオリンが奏でる美しいメロディが印象的なバラード。各パートの音色の心地よさは、それぞれの技術力に裏打ちされたもの。もちろん彼らの魅力は演奏力だけではない。途中のMCで、自己紹介代わりにTatsuとNatsuが『名探偵コナン』のテーマソングを奏でるというパフォーマンスもそのひとつだ。

そして、Fümiがコナンくんを呼び込んで最後に披露したのが、3rdシングル(8/29リリース)でもあり、現在『名探偵コナン』のオープニングテーマを務める「カウントダウン」だった。既に披露した2曲とはガラッと変わり、鋭さの中にミステリアスな世界観が見え隠れするロックナンバーにFümiのハイトーンボイスが映える。演奏の最後に“コナンくん”とFümiが同じポーズを決めて4組目へバトンを渡した。



トリを務めるのは、現役大学生シンガソングライターの焚吐だ。普段はバンド編成でのライブが多い焚吐だが、この日は一人、アコースティックギターを抱え登場した。「トリを務めさせていただくということで、元気を出していきましょう!」との挨拶の後、これまで聞いたこともないような大きな声で「焚吐です!!!」と自己紹介をして会場和ませた。1曲目に披露したのは「ふたりの秒針」。焚吐は『名探偵コナン』のエンディングテーマを過去2回担当しており、同曲は2016年4月度のエンディングテーマとして起用されたもの。儚くも力強い歌声でバラードナンバーを歌い上げて、のっけから客席の心を掴んだ。

この日はあいにくの強風が吹き荒れていたのだが、MCでは「この風は、僕の衣装がひらひらしているので、実は僕が吹かせています」というお得意の“焚吐節”を交えたジョークで笑いに変える。そしてアコースティックギターを置き、2018年7月から新たな試みとして挑戦しているハンドマイクスタイルで新曲「トウメイニンゲン」へ。ラストナンバーを披露する前に、再び“コナンくん”がステージに登場。2018年1月度のエンディングテーマを担当した「神風エクスプレス」を歌い上げて焚吐のステージが終了した。

約2時間におよぶ4組のステージを終え、その最後には全アーティストがステージに集結、コナンくんと共に記念撮影をしてイベントの幕が閉じた。『名探偵コナン』のオープニング/エンディングテーマを担当したアーティスト4組は、これからも互いに切磋琢磨しながら成長していくはずだ。

■<超☆汐留パラダイス!-2018SUMMER- Being NewComer Artist Live 〜コナン君も応援に来るよ!!〜>2018年8月17日(金)@汐パラ ビアカフェステージSET LIST

【Cellchrome】
1.アダムトイブ
2.She’s So Nice
3.Everything OK!!
【First place】
1.TREASER TRAVEL
2.FIRST PLACE
3.さだめ
【NormCore】
1.モハンカイトウ
2.永遠の記憶
3.カウントダウン
【焚吐】
1.ふたりの秒針
2.トウメイニンゲン
3.神風エクスプレス

◆焚吐 オフィシャルサイト
◆NormCore オフィシャルサイト
◆First place オフィシャルサイト
◆Cellchrome オフィシャルサイト
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