YOSHIKIの持つ“絶大なる影響力”の正体は?

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YOSHIKIが出演するKIRIN「本麒麟」のCMが、6月7日のオンエア開始から大きな話題を呼んでいるのはご存知のところだろう。

『YOSHIKIRIN』というキャッチ―なフレーズを口にしながら、はにかむその様子は、瞬く間に世間の注目の的となり、SNSのトレンドワードに躍り出た。さらに、CM開始にあわせて公開された特設サイトはオープンと同時にアクセスが集中し、同日から開始されたTwitterを使って展開されているキャンペーンも大きな盛り上がりを見せている。


「本麒麟」のブランドアンバサダー就任を発表して以降、その反響はとてつもなく大きく、発売以降、商品が店頭の棚から消える店が続出し、製造が間に合わない状態になっているほど売り上げは絶好調だという。

今年に入ってKIRINのシェアが急伸に好転したことも話題となっていたが、そこに年々勢いを増す“YOSHIKI効果”が大きく加速を付けていることは想像に難くない。テレ朝「芸能人格付けチェック」番組にて、とにかくポリポリ食べていた「おかき」も、未だに入手困難な状況だ。本人がプロデュースする商品はいずれもバカ売れをみせており、YOSHIKIプリデュースのワイン「Y by Yoshiki」は数万本の生産量にも関わらず品切れ状態が続いている。人気を予想し大量に製造していたはずの「香水」も楽天総合1位をマークし即座に完売、さらには「YOSHIKIMONO」も高額商品にも関わらず争奪戦となっている状況だ。

もちろん自身のディナーショーのチケットも即ソールドアウトだ。追加昼公演を含めた全7公演はおろか、その後発表された再追加公演も瞬く間に即完、熾烈なチケット争奪戦は一瞬で片がついている。

TVでの視聴率男っぷりも相変わらずの状況で、3月に放送されたTBS「金スマスペシャル」は最高視聴率19.7%という驚異的な数字を記録しており、ロサンゼルス在住にもかかわらず、現在もテレビ番組やCMの出演オファーがひっきりなしにYOSHIKIの元へ届けられている状況にある。

『高視聴率』『SOLD OUT』『入手困難』『争奪戦』…今、YOSHIKIを取り巻く状況は、彼の持つ“絶大なる影響力”が生み出しているものだ。この影響力の正体は一体何なのか?


音楽家としてのキャリア年数を考えると、これまでリリースしてきた楽曲数は他のアーティストに比べて非常に少ない。が、これまで世に発表してきたものは全てヒットを記録し、天皇陛下御即位10年の奉祝曲や米ゴールデングローブの公式テーマソングなど、格式高い行事への楽曲提供という輝かしき実績も持つ。ステージに立つプレイヤー/パフォーマーとしても、米マディソン・スクエア・ガーデン/米カーネギー・ホール/英ウェンブリー・アリーナという「音楽の三大殿堂」を制したアジアで唯一のアーティストとなった。

記録にも記憶にも数々の爪痕を残すYOSHIKIだが、天賦の才を世界へ輝かせることができた最大の理由は、実は単純で変哲のないものだ。答えはただひとつ。自身の才能を開花させ実際の作品/パフォーマンスへと転化させるまで歩みを止めない「絶え間なき努力」である。

YOSHIKIは、この「才能」が花開き閃光を放つまで「努力」することをやめない。ともすると人々は「才能」に惹かれ、特にうらやみ、ときに妬む。ただし「努力」する人には敬服と称賛を送り、「才能」と「努力」を併せ持つ人に魅力を感じ、尊敬の念を抱くものだ。YOSHIKIが持つ影響力の正体は、彼が人生をかけてひたすらに努力を重ねてきたその結果に過ぎず、彼が持ち得た「魅力」は、ミュージシャンとして切磋琢磨してきた副産物だ。その副産物がそのまま求心力となって、世に影響を与えている状況にある。

今もなおYOSHIKIは、数日単位で世界中を飛び回る多忙な日々を送っている。日本での滞在時間は限られており、僅かな時間しかない状況だが、その中でそれだけの仕事量をこなしているタフさも、実は超人的なもの。強烈なストレスをはねのけ、無理難題に立ち向かい答えを出し続けていく、そのバイタリティと人間力こそ、YOSHIKIの最大の魅力なのかもしれない。
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