【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Northern19、「なんて言っていいかわからないけど、感謝しかない」

ポスト

2014年の出演以来、4年ぶりに<SATANIC CARNIVAL>に帰ってきたNorthern19。EVIL STAGEに集まった観客は、SEと同時に歓喜の声を上げて、笠原健太郎(G,Vo)、井村知治(B,Vo)、馬場豊心(Dr,Cho)を迎え入れた。笠原は「いくぜ、幕張!」と絶叫すると、♪ウォーウォーオと歌い出す。何もいわないうちからなんの曲かがわかった観客は、すぐに声を張り上げシンガロングする。「全員でこいよ! “STAY YOUTH FOREVER”」という笠原の合図に、ステージ前はもみくちゃとなって、ダイバーの波が次々に押し寄せた。フロアには無数のコブシが掲げられて、それぞれ天を仰いで歌い、メロディを口ずさみ、またはギターやベースのリフをエアで刻む子たちの姿も見える。冒頭から、温度の高いフロアに向かって「オッケー!!」と笠原。そのままの勢いで、「RED FLOWER」の哀愁たっぷりの歌を響かせ、「WAKE UP」へとなだれ込んでいった。

◆Northern19画像

昨年結成15周年を迎え、2016年にライブ会場と通販で毎月リリースしてきた曲たちと新曲をコンパイルした6thアルバム『LIFE』を発表し、リリースツアーや盟友たちのツアーへの参加など、ライブを重ねてきた。また、6月20日には、再録complete album『FUTURES』がリリースとなる。これまで幾多のライブで演奏してきた愛すべき曲を、もう一度パーツから磨き上げて最新で最高の形でパッケージした作品だ。普段のライブとともに、改めて曲の魅力を再構築していく作業は、着実にバンドに還ってくるものがあるのだろう。もともとメロディックシーンでも屈指のメロディメイカーであり、エヴァーグリーンな歌を紡ぐNorthern節は、このステージでもますます輝いて聞こえてくる。





「すげえいいな、やっぱり。4年ぶりにSATANIC CARNIVALに戻って来れて、嬉しいです。他のフェスとは一味ちがうし、このステージに出られないバンドもたくさんいるから、今この景色を目の前にめちゃめちゃアガってます。バンドやってきてよかったと思う。PIZZA OF DEATHにはなんて言っていいかわからないけど、感謝しかない」と笠原は、早口でまくし立てる。そして「夢見てるやついる? 俺たちは30半ばで夢を見続けています。これからも、夢を見ていこう」(笠原)と、「BELIEVER」に続けていった。トップスピードに乗った、気持ちのいい加速感、ソリッドでいて、嬉しさもバーストしているアンサンブルと、どこから切ってもキャッチーなメロディ。1曲ごとに、会場を明るく、パワフルにしていくバンドの馬力が、頼もしい。

「ここにいる全員に捧ぐ、終わらない物語“NEVER ENDING STORY”」と、再び会場を大合唱の渦と化していき、「MESSAGE」で締めくくったステージ。笠原の「最高!!」という笑顔の絶叫が、至福の時間を物語っていた。直近では、6月29日には『FUTURES』リリース企画として、恵比寿LIQUIDROOMでHAWAIIAN6とのツーマンを開催するNorthern19。脂がこってりとのりまくっていながらもフレッシュな、3人のライブを見てほしい。



取材・文◎吉羽さおり
撮影◎半田安政(Showcase)

【Northern19 セットリスト】

01.STAY YOUTH FOREVER
02.RED FLOWER
03.WAKE UP
04.GO
05.SUMMER
06.BELIEVER
07.CRAVE YOU
08.NEVER ENDING STORY
09.MESSAGE

■<SATANIC CARNIVAL'18>

6月16日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール

この記事をポスト

この記事の関連情報