【インタビュー】森友嵐士が語るT-BOLAN30周年と激動、「励まし合う力が原動力に」
■繋がり合ってる気持ちが会場のみんなと共鳴して
■励まし合う力がそこでまた膨らむ
──バンドって多かれ少なかれ、歩いていく道程にアップダウンがありますけど、T-BOLANのここまでの30年間は激動……とも言えますね?
森友:まぁよく事件が起こるバンドだなぁと(笑)。それと、活動もショートタイムですよね。1991年にメジャーデビューして、すごいスピードでリリースもして、3年半、全力で駆け抜けてぶっ壊れて倒れて解散して。で、解散から13年後に復活して、続けるのかと思ったら“ここでマルにします”と宣言して、ファンの人達は“え?”みたいな……ほんとにやりたい放題のバンドです(苦笑)。でも、僕らなりにひとつひとつ意味合いを考えてやった結果がこういう状況になっているんです。だから音楽ビジネスの軌道に乗って企画通りにやってるというよりは、今は4人のライフスタイルだったり、それぞれの人生の流れの中で、お互い声をかけあったり、励まし合うことを大切にしているっていう。それがすごく大きくなってきてるなと感じています。実際、人と人が思いを寄せたり、かけ合わせたりぶつけたりすることで、何かがショートして物事が始まったり、起きるはずのなかったことが起きたりもするじゃないですか? 今回特にそれを感じて。だから7月10日のライヴも、励ますという漢字の“励”をサブタイトルにしました。
──“励”は“レイ”と読むんですね?
森友:はい。T-BOLANも励まし合う力が原動力になってるし、ファンとの関係も一方通行ではなく、お互いに励まし合うことで何かが重なって何かが生まれて何かが繋がっていくといいなと思ったので。励まし合う力“励”をテーマにしようと。
森友:音楽を作るという、ミュージシャンとしてのスタンスは変わってないと思います。ただ、やっぱり経験が違いますよね。あの頃は10代からバンドをやって、スタジオに入って“俺たち最高だね!”みたいな。音楽に対する憧れや理想だけを追いかけていた。でも今は、音楽を通して人ともっとどういうふうに関われるか、音楽を通して誰と何が出来るのかとか、音楽が目的ではなくツールになった。先ほど話をした『「Bye For Now」企画』にしても、昔だったら準備したものしかできなくて、それ以上のことはできなかったと思うけど、今はいろんな経験を経て人間的、音楽的な筋肉も付いて、臨機応変にできるようになった。そういう幅は出来たんじゃないかなって。
──そんなT-BOLANのインディーズデビュー30周年を記念して行われる、先ほどからお話に出ている7月10日の中野サンプラザでのライヴは、どんなものになりそうですか?
森友:アイコンタクトでお互い繋がり合ってる気持ちが会場に届いていって、それが会場のみんなとも共鳴して、励まし合う力がそこでまた膨らむ、そういうものが感じられるライヴになったらいいなと思います。
──完全復活したT-BOLANの動向に、ファンの人達は期待を寄せていると思います。7月10日以降の動きは考えていますか?
森友:7月10日以降……言っちゃっていいのかな? 俺は全国も廻りたいなと思っています。ファンの皆さんも年代的に仕事や家庭を持って、中央に出てくるのが大変な方々も多いと思うんです。で、出てくるのが大変なら僕らが行くか、みたいなことも……まぁいろいろ揃わないとできないことも多いんですけど、どうやったら可能かな?っていうことを今、企んではいます。
──おおっ!! 書いちゃっていいですかそれ(笑)?
森友:いいですよ(笑)。
──他にも何か企てが?
森友:7月10日に何か新曲をやろうかなと思っていて。やるなら「励」という曲だろうなって。まだ何も書いていないんですけど(笑)、ライヴでは発表できるように作りたいと思っています。
──次々グッドニュースな発言が(笑)。楽しみにしています!
森友:うん。お楽しみに(笑)。
取材・文◎赤木まみ
撮影◎田中聖太郎写真事務所
■<T-BOLAN 30th Anniversary LIVE「the Best」~励~>
開場18:00/開演19:00
チケット一般発売:2018年6月9日(土)
・指定席 7,500円(税込)
・VIP席 25,000円(税込) ※SOLD OUT
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
■<Tears Summit 2018 ~約束の場所~>
開場16:30/開演17:00
チケット一般発売:2018年6月9日(土)
・全席自由 4,500円(税込)
※<T-BOLAN 30th Anniversary LIVE「the Best」~励~>のVIP席購入者はご招待
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
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