【インタビュー】女子高生バンド・DROP DOLL「今年は勝負の年」

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■寒すぎて身体から湯気みたいなのが出ました
■ずっとやってみたかった

──表題曲の「Little deep love song」はミュージックビデオが公開されていますが、新しい衣装での表現力豊かな演奏シーンのほかに制服姿で雨に濡れまくって演奏する場面も出てきますね。撮影中、印象に残っているのは?

J:やっぱり雨のシーンかな。

U:そうだね。

I:撮影したのが2月で真冬だったんですよ。なので、むっちゃくちゃ寒かったです。



──やっぱり冷たかったんですか?

J:寒すぎて身体から湯気みたいなのが出ました。

I:撮っている最中は、演奏に入りこんでいるから寒さなんか忘れているんですけど、終わった瞬間、「寒い〜!!」って(笑)。

J:カットがかかった瞬間、震えが止まらなかった。

U:制服1枚だし。毛布ぐるぐる巻きでヒーターに走っていったね。

──うわ〜っ。けっこう壮絶ですね。

I:でも、ずっとやってみたかったことでもあったんですよ。「Little deep love song」に雨ってピッタリだなと思って。かなり冷たかったですけど、やった甲斐がありました。



──それとIさんは演奏シーンのほかにフードをかぶって通りを歩くイメージシーンでも登場しますよね。

I:2月の夜だから寒くて。ミュージックビデオの前半では信号が青に変わっても足を踏み出せないんですけど、最後のシーンでは歩き出していくんですよね。

──青信号が点滅するギリギリのタイミングでね。

I:そう! そこをいちばん大切にしました。「Little deep love song」の主人公は自分の恋は叶わないと思っていて否定的なんですけど、最終的にはやっぱり、あきらめたくないって思うんです。その気持ちの変化を表現したくて、撮影中は自分の中でグーッて決意して足を踏み出しました。かなり入りこんで演じて、あらためて、好きな人への想いや葛藤を強く感じる曲だなと。







──息が苦しくなるような切なさがありますものね。

U:片思いって、伝えられないと自分の中で激しい感情が溢れ出しちゃって、どうしようもなくなったりすると思うんですよ。そういうリアルな気持ちを伝えたくてイントロやサビは自分の心の叫びみたいな感じで激しくベースを弾いています。

J:私も曲の中に入りこんで、飾ったりせずに「自分は今、片思いしてる!」って思いながら叩きました。それが表情や音で伝わったらいいなって。

──新しいDROP DOLLの一面ですね。

I:はい。今までのDROP DOLLとはまた違うパフォーマンスだし、雰囲気も違うし、自分たちらしいミュージックビデオになったなって。

U:今までいろんな曲調に挑戦してきましたけど、私たちらしい片思いソングだなと思いました。

──DROP DOLLの片思いソングは甘酸っぱいというより切迫してる?

全員:(笑)。

I:そうですね。「これだな!」と思いました。

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