神様、僕は気づいてしまった、世界初の映像技術を取り入れた“挑戦”テーマのMV

ポスト


“神様、僕は気づいてしまった”が、2018年の始動を告げる新ミュージックビデオ「メルシー」をYouTubeにて公開した。

◆「メルシー」MV映像

同映像は、株式会社リクルートホールディングスの企画「Follow Your Heart & Music Presented by RECRUIT」の特設サイトにも公開され、“一歩踏み出し挑戦したくなるような作品”というテーマを元に制作したという。その際、神僕自身が希望するクリエイターとコラボレーションできるということで、Facial mapping(from P.I.C.S.)と共に作品は作り上げられていった。

人の顔をスクリーンとして、独自のセンサーカメラとリアルタイム・レンダリング・システムによって人の顔の動きに合わせたインタクティブな映像が投影される最新技術が“フェイシャルマッピング”とされているが、今回の作品では、世界初となる“モバイル・フェイシャル・プロジェクションマッピング・システム”を実施した。人物の周りに半円のドリーを引き、その上をプロジェクターとセンサーカメラ、さらに撮影のカメラが同時に動くことで、人物の動きにより一層シンクロさせることに成功しているのだ。これまで、人の顔という動体に対してのリアルタイム3Dプロジェクションを実現してきた“フェイシャルマッピング”だが、プロジェクターの光が届く範囲やフォーカスポイントが限定されるため、人物が大きく動いたり、撮影のカメラが人物のサイドに大きく回り込むことができなかったという。

神僕のマスクとメンバーの演奏時の勢いをそのまま閉じ込めるため、“パフォーマー”・“センサーカメラ”・“プロジェクター”・“撮影カメラ”を同時に動かすという今回の挑戦は、ミュージックビデオに限らず世界初の試みとなったようだ。また、ミュージックビデオの内容も、自分ぎらいの少女を主人公とした神僕なりの“挑戦”の意味が込められたストーリーが描かれている。


なお今作に関して、Facial mapping (from P.I.C.S.) は下記のコメントを寄せている。

  ◆  ◆  ◆

Facial mapping (from P.I.C.S.) コメント

今回のMVでは、人間の顔へのマッピングシーンと、メンバーのマスクへのマッピングシーンが共存しています。
これまでの顔面へのマッピングは、ある人物の顔をデジタル信号に置き換えることによって、その人の感情、人格、アイデンティティを再現、あるいは乗っ取っていく、というものでした。
一方で、メンバーのマスクへのマッピングは、FMチーム初の試みとなりました。
それは、これまでの、「人格を乗っ取る」というプロセスとは逆の、「無機質なマスクに感情を与える」というアプローチとなりました。
無感情のマスクがアニメーションによって動き出し、メンバーの躍動感ある音楽、動きとシンクロする、その「命が吹き込まれる瞬間の奇妙さ」を引き出すことは、FMチームとしても新たな「挑戦」となりました。

  ◆  ◆  ◆

■Facial mapping (from P.I.C.S.)とは?

Technical director Paul Lacroixと、Art director クワハラヒロト、P.I.C.S.のコラボレーションが生み出すアートプロジェクト。
人の顔をスクリーンとして、独自のセンサーカメラとリアルタイムレンダリングシステムによって人の顔の動きに合わせたインタクティブな映像がプロジェクションされる最新技術“フェイシャルマッピング”。
これまでにハリウッド映画「Ghost in the shell」の特別映像として公開された長州力さんへのフェイシャルマッピングや、UKのアーティストEmpara Miとのコラボレーションで生まれたフェイシャルマッピングMV「Come Down」などを発表し、大きな話題となった。
デジタルとアナログの境目が限りなく曖昧になった現代、「人は何を持って、自己を認識するのか」というテーマを表現している。

この記事をポスト

この記事の関連情報