【インタビュー】沖ちづる、シングル「負けました」は「想像と現実のギャップを埋める“みんなの歌”」
■歌い始めたばかりの頃は“私を見て!”
■今はもっと歌に寄り添っていきたい
──2曲目の「街の灯かり(春)」について聞かせてください。この曲は1stミニアルバム『景色』に収録されている楽曲のリテイクです。この曲をアコースティックギターからピアノアレンジにしようと思った経緯を教えてください。
沖:シングルを作ることになった時に、それぞれ曲のアレンジは違うけれど同じ空気感を持った楽曲の集まりにしたくて、この曲を選んだんですね。前回のレコーディングは十代の終わりの時のもので、その時に比べて今の歌声も違うし、アレンジにしても全く別のものにしたくて。ピアノだけで歌を重ねるのは初めての試みでしたけど、やってみたらすごく優しさが音に出ていて、自分でも気持ち良い曲になったと思ってます。
──この曲って“終わっていくこと”と“続いていくこと”が背中合わせになっている感じがすごく伝わってくるのですが、沖さんがこだわっている言葉の選び方はありますか?
沖:まずは感覚的な部分だと思うんです。その中でしっくりとくる言葉を選びます。「街の灯かり(春)」は他の2曲と違って10代の頃の曲で、多分、その頃の自分はすごく感覚的に詩を書いていたと思うんです。だけど、今の自分が読むと“これってどういう意味なんだろう”と深く考えさせられるというか、不思議な気持ちになります。
沖:もともとのきっかけは、去年の七夕の日に新宿LOFTで行われた初恋の嵐さんの活動休止ライブ開場時にBAR STAGEアクトとして参加させてもらった事です。そこに出るんだったら新曲を持って行きたいな、と思いながらも、当日は間に合わなくて(笑)。その時期に作った曲です。“夏の嵐”の雰囲気ってすごく不思議で、独特の高揚感みたいなものがあって。そういった気候によって感じる自分の心境とかソワソワする感じをシンプルな短い曲にしたかったんです。雲の流れる速さとか、非日常感というか、映画のワンシーンみたいだなと思っていて。
──なんだか不思議なラブソングですよね。
沖:曲に出てくる“会いたい君”っていうのは誰を思い浮かべてもいいんです。会えない人でもいいし、好きな人でもいい。そういう非日常だからこそ考える想いが伝わればいいな、と思っています。
──「負けました」のように“自分の歌を届けたい”という気持ちがどんどん強くなってきていると思いますが、シンガーソングライターとして歌い始めた10代の頃と気持ちの変化はありますか?
沖:歌い始めたばかりの頃は“私を見て!”という気持ちが強かったです(笑)。その年齢でしかできない一方的なコミュニケーションというか。それも良いのですが、今はもっと歌に寄り添っていきたいと思っています。暮らしていく中で“今日はうまくいかなかった”とか、悔しかったり、訳もわからず落ち込んだりする部分はみんな抱えている事で。それを表に出す人と出さない人がいると思うんですけど、そんな気持ちになった時に選んでもらえる曲になったら光栄だな、と思っています。
取材・文◎野中なのか
撮影◎河本悠貴
■3rdシングル「負けました」
2018年3月21日(水)リリース
YZMO-10001 ¥926+税
1.負けました
2.街の灯かり(春)
3.夏の嵐
■「負けました」配信情報
▼iTunes Store
https://itunes.apple.com/jp/artist/沖ちづる/1022778144?at=1l3vbso?app=itunes
▼レコチョク
http://recochoku.jp/artist/2000573618/
■ライブ情報
2018年3月19日(月) Zher the ZOO YOYOGI
Open 18:30 / Start 19:00
出演:沖ちづる / 高井息吹 / 杏子(あこ) / 開場時アクト有り
▼チケット
前売り¥2,500(+1drink(当日¥3,000(+1drink) ※全自由(整理番号付き)
(問)Zher the ZOO YOYOGI 03-5358-4491
<3rd Single「負けました」リリースライブ『青春が終わったら』>
2018年5月24日(木) 下北沢 風知空知
Open 19:00 / Start 19:30
出演:沖ちづる
※本公演は弾き語り演奏を予定
▼チケット
前売り¥3,000(+1drink) / 当日\3,500(+1drink) ※全自由(整理番号付き)
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
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