【連載】逆襲のアキラ「第10戦 尊敬してやまない世界のシンガーソングライター、宇多田ヒカル様!出撃!」

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皆様コンニチハ。2、5次元ロックアーティスト、赤い彗星軍女帝逢瀬アキラです。
2017年はお陰様で沢山の素敵な経験をさせて頂きました。海外遠征ライヴ、アニメ&ゲームのタイアップ、初めての映画出演etc、、、365日の中で苦しくて歯を食いしばった日の方が圧倒的に多い1年でしたが、その苦しみも凌駕するほどの幸せと充実感に満ち満ちた1年でした。支えてくださった皆様のお陰です。本当に、ありがとうございます。2018年は、もっともっと皆様に良い曲を届けられる様にムンムン頑張っていきますので、どうかよろしくお願い致します。

去年の12月8日から、1日も欠かさず聞いている曲があります。
大好きなアーティスト、宇多田ヒカルさんの曲「あなた」。
配信限定シングルとしてリリースされていて、CMソングと映画主題歌にもなっているので知っている方も多いと思います。この曲が、、、この曲が私もう堪らなく好きで。いつ何処に居てもつい涙腺が緩んでしまいます(ちょっと危ない人)。

宇多田ヒカルさんの曲はデビュー曲「Automatic」「time will tell」から全部聞いていて、幼いながらに彼女のズバ抜けたライティングセンス、そして体に染み込んでくる様な歌声に心震わせていました。ちなみに私の家族はみんな宇多田ヒカルさんの大ファン!

名曲が本当に多いのですが、この「あなた」に関しては私、もう特別な思いが詰まっております。恐ろしくシンプルな構成、アレンジメント、故に映え渡る歌声の説得力。絶妙なバランスの上で構築されている迷いのない美しさ。こんな曲、死ぬまでに1曲生み出せるかしらと常々思います。


この曲を聴いて、1番に思ったのは両親の事でした。「あなた」という対象が「愛する人」なのだけれど、彼氏や彼女というよりも私は「親」をイメージしていつも聴いてしまいます。
「何度聞かれようと 変わらない答えを 聞かせてあげたい」
「なんと言われようと あなたの行く末を 案じてやまない」
いつもいつも、めちゃくちゃに迷惑ばかりかけて沢山泣かせてしまっていた母親。放っておいてと何度も突き放して、理不尽に激動の不の感情をぶち撒けて困らせてばかりでした。でも、そんな私をいざという時は必ず助けてくれた揺るぎない母親の「愛」。大袈裟かもしれませんが、この全てを包み込む大地の様な圧倒的母性愛を、この楽曲に感じました。「どんな事があっても、私があなたを守るから。味方だから。」と言ってくれてるみたいで、凄く心が落ち着く感じ。まるで母の腕の中のよう。たった4:41の楽曲に、こんなにも「愛」を吹き込めるものなのか。彼女のセンスや人間性はとても計り知れない。

「多くは望まない 神様お願い 代わり映えしない明日をください」
私がとても好きなフレーズがこちら。実に宇多田ヒカルさんらしい素敵な言葉だなと思います。常に上がり調子の変化を望んで「今日よりも絶対にいいと思える明日を!」「まだまだ足りない!もっと欲しい!もっと!」と眼をギラつかせて世界に求めるばかりの私では、こんな素敵な歌詞は書けないなと打ちのめされました。静かな海の凪の様な、穏やかで優しい素直な想い、美しい願いが伝わってきます。こんな気持ちになれる日が、いつかくるのかなぁ。

楽曲で好きなところはまだまだある。楽曲のオイシイ所で入っているペットの音なんてBobby Caldwellの様なAORを思わせる粋なアレンジだし、差し込まれるタンバリンも絶妙な音量で入っているし、盛り上がってからのアウトロはピアノのいい意味で素っ気なくシンプルで終わってて非常に格好良い。


この「あなた」と並んで好きなのは「Can't Wait 'Til Christmas」という曲。ペプシのCMソングになっていて宇多田ヒカルさんご本人も出てたんだけどもうマジでクッッッッッッッッッソ可愛いの!!!!!「Can't Wait 'Til Christmas」も物凄くシンプルでほぼピアノ1本とコーラスで構築されていてとんでもなく美しい曲。タンバリンとシンバルの使い方がもう真似できないレベルの小粋さ。こっちも是非聴いてみて下さいね。


逢瀬アキラ

◆【連載】逢瀬アキラの『逆襲のアキラ』
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