【インタビュー】TRIPLANE、温かみと煌びやかさを湛えた楽曲を軸に新たな顔を見せるアルバム『1/4802のすべて』
■今度のツアーは僕らの成長した姿を見て欲しいし
■まだまだ成長できるということを感じてもらいたい
――エモーショナルなボーカルと職人気質のバック陣のプレイという取り合わせも『1/4802のすべて』の大きな魅力になっています。話は変わりますが、皆さんカラオケには行かれますか?
江畑:行きます。カラオケでは、いつもZIGGYさんを歌っています(笑)。僕は10代だった頃からZIGGYさんが超好きで、アルバムは全部持っているんですよ。だから、ZIGGYさんを聴いたり、歌ったりすると初心に帰れるというのがあって、カラオケに行くと必ず歌います。カラオケというのは、楽しむものですよね。僕はミュージシャンになったので、歌うということが仕事になってしまった面がある。でもZIGGYさんを歌っている時は、完全に歌うことやカラオケを楽しんでいた頃の自分に戻れるんですよね。“歌いたい欲求”に任せて歌えるから、歌うとスカッとするんです(笑)。
――その感覚は、よく分かります。ZIGGYを歌う時は、森重樹一さんの歌い方を意識したりしますか?
江畑:自分らしく歌う時もあるし、マネすることもあるという感じです。マネしたくなるポイントが、あるんですよ。たとえば「I’m Getting Blue」のサビの“どしゃぶりの雨が”というところのビブラートとか(笑)。自分らしく歌っていても、そういうところだけ森重さんになったりします(笑)。
広田:僕はこの4人の中で一番歌わないと思いますけど、カラオケには行きます。友達と行くんじゃなくて、関係者と飲んだ時の二次会とか、三次会で行くことが多いんですよ。で、そういう時はX JAPANさんを歌います(笑)。
一同:出た! やっぱりな(笑)。
広田:アハハ(笑)。僕の唯一の持ち歌がX JAPANさんの「ENDLESS RAIN」なんです(笑)。僕はサングラスをかけるとToshiさんに似ていると言われることが多くて。それで、カラオケに行くとX JAPANさんを歌いなさいと言われて、「ENDLESS RAIN」を歌うという(笑)。一度、ライブハウスでも生バンドで歌わされたことがあるんですよ(笑)。それをメンバーが観にきていて、TRIPLANEのライブでも一節歌わされたことがある気がする(笑)。
一同:あった、あった!!(笑)
武田:またやって欲しいよな(笑)。僕は、中~高校生の頃は毎日のようにカラオケに行っていました。僕らはその頃からの同級生で、よくみんなで家の近くカラオケ屋に行っていたんです。最近はカラオケに行くと三代目J Soul Brothersさんの「R・Y・U・S・E・I」とかを歌うことが多いですね。J Soul Brothersさんが好きというのもあるけど、カラオケに行った時は盛り上がる曲を歌ったほうが良いんじゃないかなと思って。しっとりラブソングを歌うとかはないですね。
江畑:昔、女の子とカラオケに行った時の武田の“ああ、落としにかかってるな”という時はすごく分かりやすかった(笑)。必ず山根康弘の「get along together」を歌うんですよ(笑)。
一同:ハハハッ!!(爆笑)
武田:いや、それは10代の頃の話ですよ(笑)。下心とかがあったわけじゃない。そこは絶対に書いておいてください!(笑)
――でも、カラオケには想いを伝えるツールという側面もありますよね。
武田:今にして思うと、ツールになっていたかどうかは分からない(笑)。終電間近の時間に“もう放さない”とか歌われて、“帰らせて!”と思っていた気がする(笑)。
一同:ハハハッ!!
川村:僕は、SMAPさんとかを歌います。ジャニーズ系の曲は歌いやすいし、曲のパワーが凄いんですよ。ほぼ確実に盛り上がるので、歌うことが多いです。あとは、WANDSさんとかT-BOLANさんとか。
広田:川村は、B'zさんでしょう(笑)。
武田:うん、めちゃめちゃB'zさんの印象がある(笑)。
川村:要するに、“Being系”だよね(笑)。Being系アーティイストの歌メロは、いきなりトップに行ったりすることが多くて、歌うと楽しいんですよ。あと、密かなカラオケの楽しみ方として、僕は他のアーティストさんの歌詞を見るのが好きなんです。僕はこのバンドでは歌詞を書かないけど、歌詞を書くことがあるんですね。歌詞には世界観が強く出るし、こういうワードを使うんだと参考になることも多くて。友達とかと行くと、普段は聴かないようなアーティストの曲の歌詞も見れますよね。歌うのが苦手な人とかがカラオケに行った時は、歌詞に注目して楽しむというのはお薦めです。
――カラオケは、いろんな楽しみ方ができますよね。カラオケでTRIPLANEの曲を歌いたいと思っている人へのアドバイスなどもお願いできますか。
江畑:TRIPLANEの曲は音域のレンジが広いから、歌うのが難しいと思うんですよ。結構高い声を出さないといけなくて、高い声に合わせてキーを下げると低いほうが出ないという状態になると思う。でも、僕も昔は高い声が出なかったんです。なので、それこそカラオケに行って、好きな曲のキーをわざと3つ上げとか4つ上げにして歌うようにしたんです。もう全然歌えないんだけど、これで歌えないとダメだという思いでずっと歌っていたら高い声が出るようになりました。自分が好きな曲のキーを上げて歌うというのは、カラオケじゃないと中々できない。TRIPLANEの高い声が出ない人は、カラオケをそういう風に使って、声域を広げてから歌ってもらえればと思います。
――ハイトーンの曲を選ぶのではなく、好きな曲のキーを上げて鍛錬するというのは盲点でした。さて、話をTRIPLANEに戻しますが、『1/4802のすべて』のリリースを経て、2018年の3月から4月にかけて全国ツアーも行われます。
川村:今度のツアーは久しぶりに行くところもあって、何年かぶりにTRIPLANEを見る人もいると思うんですね。そういう人に僕らの成長した姿を見て欲しいし、まだまだ成長できるということを感じてもらいたい。それに、通常ライブとアコースティック・ライブが混ざった日程になっているので、両方を味わってもらえると嬉しいです。
武田:今の僕らは、常に背水の陣という意識でバンド活動をしているんです。本当に、いつ終わってもおかしくない状況なので。でも、僕らは前を見ているから、ネガティブな気持ちになることはなくて。精一杯音楽やバンドと向き合っているので、今度のツアーではそういう姿を見せたいと思っています。カッコつけるんじゃなくて、もうありのままの自分達をぶつけたい。僕らは独立してから何か変わったなとよく言われるんですけど、それは気持ちが変わったことの現れなんですよね。生身の自分達で勝負したいという想いがあるし、それを感じてもらえるツアーにしたいと思っています。
広田:今回『1/4802のすべて』というすごくTRIPLANEらしいアルバムができて、今後の僕らに期待してくれている人が多いんですよね。そういう人達はツアーも楽しみにしてくれていると思うので、それに応えられるようにしたいです。ただ、だからといって変に肩に力が入っているようなところはなくて。楽曲のクオリティーという面では各自がしっかり練習しないといけないけど、今のこの4人の感じを出していけば良いツアーになるという自信があるんですよ。観て良かったと感じてもらえるライブになると思うので、ぜひ遊びに来て欲しいです。
江畑:僕はバンドのサウンドとか、演奏といったものに関してはそんなに気負っていなくて。ツアーがあるたびに毎回思うのは、MCが上手くいくと良いなということなんですよね(笑)。今回も上手くいくと良いなと思っています。
一同:“良いな”じゃないだろう(笑)。お前が自分で上手くいかせるんだよ(笑)。
江畑:ああ、そうか(笑)。いや、がんばっているんですけど、なかなか上手くいかなくて……。
武田:良い時もあるんですよ。ただ、非常に打率が悪いという(笑)。
江畑:そうなんだよな(笑)。なので、今回のツアーはダメな自分に目を背けずに、良いMCが出来るように一本一本がんばっていくことが目標です。ツアー後半になった頃には脂が乗った状態になっていると思うので、期待していただければと思います(笑)。
取材・文●村上孝之
リリース情報
発売中
EGSL-0702 / ¥2,778 (税抜価格)+税
1.はじまりのうた
2.bridge
3.サクラのキセツ
4.ラブソング
5.東京ヒロイン
6.アンブレラガール
7.浴衣の君
8.Evergreen
9.星空のメリーゴーランド
10.スポットライト
ライブ・イベント情報
『1/4802のすべて~ひとつかみの無限大~』
2018年3月20日(火) 広島BACK BEAT
2018年3月21日(水) 岡山 Penny Lane *アコースティック
2018年3月23日(金) 仙台 カフェ ド ルシール *アコースティック
2018年3月24日(土) 岩手 the five morioka
2018年3月25日(日) 福島 Player's Cafe
2018年3月31日(土) 大阪 2ndline
2018年4月01日(日) 名古屋 ell.SIZE
2018年4月06日(金) 福岡 DRUM SON
2018年4月07日(土) 長崎 Music Bar Paranoia
2018年4月08日(日) 熊本 B.9V2
2018年4月15日(日) 東京 TSUTAYA O-WEST
2018年4月20日(金) 京都 SOLE CAFE *アコースティック
2018年4月21日(土) 金沢 NOEL fusion *アコースティック
2018年4月22日(日) 新潟 GOLDEN PIGS /BLACK STAGE
2018年4月29日(日) 札幌 PENNY LANE 24
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