【イベントレポ】バーレスク美女ダンサーが、テキーラ総数4,000杯をバンバン配る年末の宴── 12/15@ageha<HALFMOON RAVE>が凄かった

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12月15日(金)、タイ・パンガン島発祥の音楽イベント“MOONシリーズ”の第2弾<HALF MOON RAVE>が新木場ageHaにて開催された。

この<HALFMOON RAVE>は、今や伝説的なイベントとされている<TRANCE RAVE>と六本木のショークラブ「Burlesque TOKYO」がタッグを組み、6月の満月の夜に同じくageHaで約3,000人が熱狂した究極のエンターテインメント空間<FULLMOON RAVE>に続く注目のお祭りである。


FULLMOON→HALFMOONということで、イベントの規模も半分に?と思ったら大間違い。<HALFMOON RAVE>が行われたまさに“半月”のこの夜の盛り上がりは前回同様、いやそれ以上だったようにも感じられた。



「ARENA」をメインフロアに据え「ISLAND」「WATER」「BOX」「STAR BAR」という多彩な5つのエリアが用意されていたが、DJ/ライブパフォーマンスのみならず、デコレーション、ショー、クエルボバンバン(後述)など、見所満載、心からお腹いっぱいのエンターテイメント空間が広がっていた。どこに行っても楽しめる!と思ったら、<FULLMOON RAVE>直前にインタビューを実施したDJ KAYA(2016年にパンガン島の<FULLMOON PARTY>でプレイした本イベントのプロデューサー)の言葉を思い出した。「すべてのお祭り好きの日本人が集まるイベントだと思ってください」──まさにそう。トランスだろうが、テクノだろうが、90’s R&B/ヒップホップだろうが、音楽のジャンルを超越して楽しめる“大人の遊園地”、そんな印象だ。

サイケデリック・トランスがメインの「ARENA」では、てっぺん近くなる頃からフロアを温めていたトランスシーン屈指の人気アーティスト=SHANTI、DEEDRAH、DINO(それに3人がタッグを組んだKROME ANGELSも)らDJはもちろん、会場を彩るデコレーション&レーザー/ライティングが<HALFMOON RAVE>の雰囲気を否応なしに盛り上げる完成度を誇っていたことも印象深い。また、INFECTED MUSHROOMがプレイを始める頃には、それまでは各々の居場所を見つけ楽しんでいたであろう人々が、深い時刻にもかかわらず大集結していた。







そんな「ARENA」の中でも異様な盛り上がりを見せたのは、その直前の深夜3時付近から始まった“BURLESQUE YAVAY SHOWCASE”だ。BURLESQUE YAVAYは2017年9月にオープンしたクールジャパンをコンセプトとしたBurlesque Tokyoの姉妹店で、店舗のショータイムでも着用している衝撃のふんどし姿での登場となった。



この時間はDJが演出する音楽空間に、日本古来の伝統文化と最先端のテクノロジーアートを融合し、世界が注目するジャパンメイドのクリエイティブ集団「HANABI」がサプライズ登場し、サイケデリックなサウンドに津軽三味線、尺八が入ったオリエンタルな世界観で我々を圧倒してくれた。その間、およそ10分ほど。今日イチのインパクトを感じられた瞬間だった。





DJ KAYAをはじめ30分ごとに目まぐるしくDJが展開したのは「BURLESQUE TOKYO×TRANCE RAVE」がテーマの「ISLAND」。こちらはメイン会場以上に人が埋まっている状態で、それもそのはず、本場タイのゴーゴーバーでも行われているBARカウンターでのダンスショー&「クエルボバンバン」(テキーラ100杯=50,000円分をオーダーした人がいるとドラが鳴り響き、フロアにいるオーディエンスに振る舞われる)という企画が行われており、本場タイのゴーゴーバーを凌ぐエンターテインメントを遂げていた。界隈ではおなじみMC MAN(Burlesqueプロダクション社長にして、KAYAと共にパンガン島の息吹を持ち込んだ立役者)の掛け声とともに立て続けにドラが鳴り響いており、その度に拍手喝采が起こったのは言うまでもないだろう。

















振り返ると、この日はホントに忙しい一夜だった。見るべきところ、いや、見てみたいところがたくさんあるのだ。例えば「PARK」でのPHOTOスペースで、こちらは「WATER」と「ARENA」の間に設けられておりボディペイントをした多くの美女たちが大集合した。





「STAR BAR」では90's R&Bが抑えめの音量でかかっており、心地よい雰囲気で酒を楽しめる。穴場だったのは「BOX」。こちらはまさに小箱仕様で、ageHa史上初、インドネシア発祥の超高速レイヴミュージックFUNKOT オンリーフロアとなっており2:40〜3:30にはあっくん、DJ JET BARON、BURLESQUE YAVAY GIRLSにより「BURLESQUE annex YAVAY」のテーマソングが披露された。このテーマソングはこの日LIVEを行った贅沢ホリデイズの作詞作曲でLIVEとしては初のコラボレーションとなり、YAVAY GIRLSの圧倒的な存在感でオーディエンスの心に強く残ったであろう(https://burlesque-yavay.com/)。





さらには、EDMを中心に、平日の夜とは思わせないパーティを渋谷WOMBで展開しているクルーが担当した「WATER」。AFROMANCEでひとしきり盛り上がったと思ったら、好天気も相まって終始その後も人がたむろしている状態が続いた。







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こうして<HALFMOON RAVE>は各フロアがさまざまなコンテンツで溢れ、本場タイのパーティに勝るとも劣らない盛り上がりを見せて幕を閉じた。まだまだ年末に向けカウントダウンパーティがたくさんアナウンスされているものの、2017年の締めくくりに相応しいお祭り騒ぎだった、と断言してしまおう。

“MOONシリーズ”は、誰でも、もしかしたら音楽を知らない人でも楽しめるパーティと言えるかもしれない。クエルボバンバンにあやかれなかったことを悔やみつつ、“MOONシリーズ”第三弾に期待したい。

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だがさらに、今回の<HALFMOON RAVE>でISLANDを盛り上げたDJ達が集まるイベントが12月27日(@CLUB SIX TOKYO)、12月31日(@ageHa[WATER AREA])に2本開催されるという。トランスファンは2017年の最後の最後の締めくくりとして、ぜひとも謳歌して欲しい。





■取材・文=BARKS編集部

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