【対談連載】ASH DA HEROの“TALKING BLUES” 第5回ゲスト:DURAN
■俺のクソみたいな歌をオマエのギターで
■かき消してくれよって──ASH DA HERO
──近い将来、2人がステージで火花を散らす計画を立てたほうがいいと思いますよ。
ASH:「一緒にツアーをやりたいな」ってのは前から話していて。
DURAN:だからタイミングだよね。自分もソロになったし、ここからかなと思ってます。いろんなこともやりやすいし。
ASH:個人的にはDURANとユニットを組みたいぐらい、一緒に作品を作ってもおもしろそうだしね。それこそステージ上で火花散らすのもいい。たとえば、この場では仲いいけど、ステージ上でお互いに自分を主張しすぎてケンカになっちゃって、“オメーとはもうやんない”ってなってもおもしろいし(笑)。エアロスミスのスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーなんて、どんだけケンカ別れしてんの?って感じだし(笑)。ボーカリストとギタリストはそれでいいと思うんで。
DURAN:そういう出来事の全てをちゃんと記事に書いてほしい、誰かに(笑)。そういう変な伝説を残したいね(笑)。
ASH:特にDURANと自分は、近いようだけど、異なる性質と色を持つフロントマンだから。DURANはサポート経験が豊かだから融合することもできると思うけど、もし僕のステージで融合しようと変に歩み寄ってきたら、その瞬間にクビを切るかな(笑)。“誰に遠慮してんだよ、ふざけんな、荷物をまとめてスタジオから出てけよ”って言ってしまうかな。“俺のクソみたいな歌を、オマエのギターでかき消してくれよ”って。DURANとやるんであれば、そういうギタリストでいてほしいし。
DURAN:俺、いろんなところでギター弾いてるけど、実は原曲に忠実には弾いてないことが多いよ。音も全然違ったり。でも最初から「自分はこれでやってるんで、ギターはこれしか使いません」と言ってるんだよね。例えばサポートだと、曲に対して決まった音を作ったりするでしょ。そういうのは全くしたことがない。それが許されてます(笑)。
ASH:いや、それでいいんだと思う、DURANは。
DURAN:そういたかったんで、そこは守っていこうと。辛いこともありますけどね。でも自分で選んだギタリストとしての在り方なんで。
──音楽に向かうとき、自分自身に嘘をつかないってことですか。
ASH:そうですね。お互いに根幹の部分は近いものがあると思うし。でもDURANは天才肌だと思う。俺はそうじゃない。積み上げの人間。だから、いかにして凡人が天才を打ち負かすかって。自分の中にある武器は、負けん気、気合い、根性。そういう古びた精神論をいつも磨いて、才能をジャイアント・キリングしていく感じ。ところがDURANはナチュラル・ボーンだと思うよ。
DURAN:そうなのか〜?
ASH:だってスゲーいいプレイするのに、Fのバレーコードを押さえられないんだから、DURANは(笑)。
DURAN:そうそう、バレーは押さえられない。親指を使ってFを弾くんだよ。
ASH:この前、それを知って驚愕したから(笑)。でもそれでいい。スラッシュがバレーコードで弾いてるとこ、あんまり見たことないし(笑)。ジミヘンだってコードフォームをしっかりやってるとこ見たことない。天才肌のギタリストはそれでいいんだと思う。
──ギタリストとして清春さんのアルバムにも参加したんですよね?
ASH:そうだよね、11月末にDURANのインスタを見て、清春さんのアルバムに参加したってことを知って。
DURAN:出会ったのは最近なんだけどね。sadsのYutaro(B)くんと昔から仲良くて、飲みに誘われて行ったら、そこに清春さんもいて。Yutaroクンが俺の動画をけっこう見せてたらしくて、今回声を掛けていただいたんだよね。そのアルバムのコンセプトが“カルメン”だから、俺はガットギターでスパニッシュみたいな曲も弾いたし、エレキでファンキーなのも。ちょっと大人っぽい感じになりそうかな。清春さんはギター録りに来てくれて、景色とか抽象的なイメージを伝えてくれながら、録りを進めていったんだよ。その場で思い浮かんだリフとかフレーズを弾いて、「このへんはいいリフだね」って感じで。ギター・ソロもその場で3テイクだけ。
ASH:インプロなんだね、いつものように。
DURAN:もちろんアレンジャーさんがちゃんとフレーズを作っていたんだけど、それをそのまま弾くなら誰でもいいでしょ。だからアレンジャーさんに自分のやり方を話して、「かなり変わっちゃうと思いますけど」って。そしたら「全然いいよ、それでいこう」って言ってくれたので。
ASH:それはかなりおもしろいね。清春さんの歌はもちろん、DURANのギターも聴きどころ。まず清春さんとDURANの融合がすごくおもしろいし、期待値も高い。清春さん自身もDURANのギターに対してはSNSで太鼓判を押してたからね。間違いないと思った。……ちょっと今度、ASH DA HEROもレコーディングに誘いますね(笑)。というか、レコーディングの日にその場のセッションで2人で作ればいいのか。お互いに歌うところも曲に盛り込んで。
DURAN:おっと、歌も2人で(笑)?
ASH:やろう、楽しみだね。
取材・文◎長谷川幸信
■<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2018 CONNECT X>
ASH DA HERO × ZIGGY
【ACT.6】2018年2月15日(木) Shibuya TSUTAYA O-WEST
ASH DA HERO × AKi
【ACT.7】2018年3月15日(木) Shibuya TSUTAYA O-WEST
ASH DA HERO × ? ? ?
※OPEN 18:30 / START 19:00
▼チケット
オールスタンディング 4,500円(税込/D代別)
[【ACT.6】オフィシャルファンクラブCircle A先行受付]
受付期間:2017年12月13日(水)11:00~12月24日(日)23:59
■<ASH DA HERO 2nd Anniversary Live BABIES NIGHT 2017 powered by SKIYAKI TICKET>
OPEN 17:00 / START 18:00
▼チケット
全席指定(※ピックチャーム付き)
5,000yen (tax in/ +1D)
■<rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 17/18>
2017年12月29日(金) 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
2017年12月30日(土) 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
2017年12月31日(日) 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
※ASH DA HEROの出演日は29日(金)となります。
■<DURAN Live Party "LAST HERO">
OPEN19:00 START19:30
出演:ソロとしての活動を本格的にスタートさせたギタリストDURANが様々なゲストミュージシャンを迎えてのライブ開催
▼チケット
ADV¥3500 DOOR¥3700
http://duranguitar.com
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