【インタビュー】DOBERMAN INFINITY、「ずっと隠し持っていた球を投げることができた」
■カップリングはDOBERMAN INFINITYらしいクリスマスパーティの世界観
――DOBERMAN INFINITYにとって新境地とも言える楽曲ですが、実際のレコーディングで意識したこと、この曲だからこその挑戦があったならば教えてください。
P-CHO:今まで通り自分たちのラップのスタイルだけでアプローチするよりも、少しメロディアスなアプローチが合うんじゃないかというところは認識しました。その結果、ストーリーが入ってきやすいラップになったと思います。5人それぞれのキャラを出すというよりは、僕たちが作ったストーリーや歌詞をどれだけリスナーのみなさんに届けられるかが今回は大事だった気がします。自分たちがストーリーテラーとなって、しっかり物語を伝えるっていうところを意識してレコーディングしました。
KAZUKI:実は当初ボーカルのパートで納得いくテイクがなかなか出なかったんですが、少し時間をもらって頭の中で主人公の気持ちや自分の恋愛観を照らし合わせてみて、その感情をすべて吐き出すように歌ってみたんです。そうしたら、もうぜんぜん違ったんですよね。感情が高ぶりすぎて、ブリッジの終盤とか本当にウルッと来ました。こんなにドラマ仕立ての曲を歌うのは初めてだったので、主人公の男性の気持ちと今の自分が持つ恋愛に対する価値観を照らし合わせながら歌いました。
――ミュージックビデオの見どころは。
GS:実は今回ほとんど僕らが出てこない内容になってるんです。
SWAY:そのことも含めて面白い内容になっていると思います。
P-CHO:確かに自分たちのシーンが少ないというのは新しい試みだと思います。構成や見え方が今までとはひと味違うと思います。
KAZUKI:この曲が僕ら自身のストーリーではないということが大きいかもしれないですね。DOBERMAN INFINITYが捧げる冬のバラードなので、僕らだけのイメージになって欲しくないというか。
GS:自分たちがあんまり前に出ちゃうと僕らの恋愛ストーリーになってしまうので、そこはMVでも楽曲の世界観を大事にしていきたいと考えて今回の仕上がりになってます。
P-CHO:あとは面白いオチも用意してあるので、そこもぜひ楽しみに観ていただきたいです。「ああそうだったんだ!」というところは絶対にミュージックビデオを観終わった後にあると思ってます。
――この曲ならではのミュージックビデオですね。
KUBO-C:本当にこの曲ならではですね。この曲自体も挑戦しているんですけど、ミュージックビデオも挑戦ですね。
――続いてカップリング曲「Your Santa Claus」は、どのようなイメージをもって制作に入ったのでしょうか?
SWAY:表題曲の「あの日のキミと今の僕に」と比べたら、同じくクリスマスソングではあっても真逆なパーティソングだと思います。タイトルの通りDOBERMAN INFINITYがみなさんのサンタクロースになりますよっていう。個人的に気に入っているのが、サンタ自身も楽しんじゃっているサビの「2人隠れてTalking」っていう歌詞ですね。ちょっと下心のあるサンタだなって(笑)。
KAZUKI:「2人隠れてTalking」、ここはヤバイですね(笑)。
SWAY:サンタさんも恋がしたいですからね。
KAZUKI:ちょっと気になった子と「2人隠れてTalking」って場面は、あるあるだと思うんですよね。
――他にもポイントとなるフレーズはありますか。
SWAY:やっぱり「ワインにチーズ」って歌詞ですね。凄く相性いいですから(笑)。
KUBO-C:そこ?(笑) 僕はやっぱり「マライヤの名曲もついでにPLAY」ですかね。
P-CHO:マライヤ本人は聴かないだろう前提でこの歌詞にしました(笑)。
――随所にユニークなワードが飛び出してくる曲なんですね。
P-CHO:そうですね。けっきょく用意していたクリスマスケーキが忘れられているっていうオチがあったり。DOBERMAN INFINITYらしいクリスマスパーティの世界観も感じてもらえる曲だと思います。
KUBO-C:この曲には、素のDOBERMAN INFINITYらしさが出てるかもしれないですね。
――鈴の音から始まるトラックには、どんな印象を抱きましたか?
SWAY:サウンドも「DO PARTY」みたいなパーティソングではなくて、NEW JACK SWINGのような懐かしさもあったり。そんなアプローチの中で、DOBERMAN INFINITYというフィルターを通して作っていきました。
KAZUKI:このトラックは「GA GA SUMMER/D.Island feat. m-flo」以来のSUNNY BOYさんと制作したんですけど、SUNNY BOYさんということもあって冬のNEW JACK SWINGに挑戦しようって話から制作が始まりました。
――レコーディングで意識したことは。
SWAY:ラップにメロディを加えたのはこの曲も一緒で、ラップの上にハモリがあったり、そういう飾りつけの仕方もチャレンジでした。
P-CHO:KAZUKIのボーカルとラップとの混ざり合いがいい感じなんですよ。そこはSUNNY BOYくんのアイディアでもあります。自分たちが作ったラップに対して、KAZUKIがさらにXmasっぽさを歌声で味つけしてくれたっていうアプローチは、面白い表現の仕方だったのかなと思います。
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