映画『エンドレス・ポエトリー』で主演&音楽を手掛けたアダン・ホドロフスキー、ドクロ集団を引き連れレッドカーペットを行進
第30回東京国際映画祭のオープニングイベント“レッドカーペット・セレモニー”が10月25日に東京・六本木ヒルズアリーナで盛大に行われ、特別招待作品に選ばれた映画『エンドレス・ポエトリー』チームが参加した。メガホンを取ったアレハンドロ・ホドロフスキー監督の息子で、本作の主演および音楽を手掛けたアダン・ホドロフスキーが“ドクロ集団”を引き連れてレッドカーペットを行進し、会場を大いに沸かせた。
◆映画『エンドレス・ポエトリー』予告編
本作はフランス、チリ、日本の共同製作作品で、日本ではアップリンクが担当し、プロデューサーで配給元のアップリンク社長・浅井隆も出席した。
大勢の観客が悪天候の六本木ヒルズアリーナを取り囲む中、映画祭のために来日したアダンは、今回は共に日本に来ることができなかった父・アレハンドロの等身大のパネルと、本編にも登場し映画のアイコンにもなっているドクロ集団30人を引き連れて、レッドカーペットに参上。ひときわ派手な集団に散見気味だった観客の目が一斉に注目し、映画を強烈にアピールした。
オフィシャル・インタビューに答えたアダンは、「とても感激しています!この赤いカーペットの色に祝福されているような気がします」と満面の笑みがこぼれ、さらに、背後にいるドクロ集団に対して「死人について来られるのはとても不思議な気持ち」とジョークを飛ばす余裕も見受けられた。途中、サウンドバイツで多くのメディアから声をかけられ、そのドクロ集団とはぐれる一幕もあったが、最後は全員合流し晴れの日を迎えた喜びを分かち合った。
本作は、フランス、チリ、日本の共同製作で、新作を望む世界中のファン約1万人から、キックスターター、インディゴーゴーといったクラウド・ファンディングで資金の多くを集めて製作されたアレハンドロ監督待望の最新作である。父親との軋轢や自身の葛藤を抱えたアレハンドロが、初めての恋や友情、古い規則や制約に縛られない若きアーティストたちとの出会いと交流を経て、囚われた檻から解放され詩人としての自己を確立する姿を独特の映像表現で描く。
映画『エンドレス・ポエトリー』は11月18日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク渋谷ほかで全国順次公開される。
映画『エンドレス・ポエトリー』
監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
撮影: クリストファー・ドイル
出演:アダン・ホドロフスキー/パメラ・フローレス/ブロンティス・ホドロフスキー/レアンドロ・ターブ、イェレミアス・ハースコヴィッツ
配給:アップリンク
(2016年/フランス、チリ、日本/128分/スペイン語/1:1.85/5.1ch/DCP)
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