【インタビュー】LADYBABY「喧嘩しても嫌いになれないのが私は苦しいんです」
■喧嘩したりぶつかったりもするんだけど切っても切れない関係なんです
■たまってくると抑えられなくなって言った後ですぐ後悔するんですけどね
──衣装にも注目ですね。今作はカップリングの「Me! Me! Me!」もライブで盛り上がりそうなアップテンポの痛快なナンバーですが。
れい:「Me! Me! Me!」はSNSがテーマ。自撮りして「拡散してね」ってTwitterにあげたりとか、今の時代っていう感じの曲ですね。
──自分の写真をアップして世界に飛ばしちゃえる時代の曲。
れい:エゴがだいぶ強いですよね。
──それでタイトルが「Me! Me! Me!」なんだ?
れい:直訳すると“私! 私! 私!”ですからね。
▲3rd single「Pinky! Pinky!」初回限定盤(CD+DVD)
▲3rd single「Pinky! Pinky!」通常盤(CD)
れい:れいは実はそんなにないんですよ。みんなにわかってほしいというより、特定の人たちだけがわかってくれればいいんです。LADYBABYもいろいろなこと言われるんですよ。「応援してます」っていう人もいれば「3人体制のほうがよかった」とか賛否両論ありますね。
理江:SNSって、昔でいう日記を他人に見られてるみたいなものだと思うんですよ。会ったことがない人とも距離が近くなるから、さっきれいが言ったようなことも含めて、いろいろな想いが届く。もちろんポジティブなこともたくさんあるから、そういうことを歌っている曲でもあるし、「いいね」だったり「リツイート」のことも出てくるんですけど、ファンのことはもちろん「みんなのこと、ちゃんと見てるからね」っていうメッセージを込めた曲です。明るい曲調なのでライブでけっこう盛り上がりますね。ダンスでも自撮りするみたいなポーズをしてるんですよ。サビでピースサインしてたり。
れい:この曲、撮影OKソングなんですよ。「撮った写真を拡散してね!」っていう曲でもあります。
理江:「拡散したものを見るからね」っていう。
──“誰よりかわいく撮ってね”って歌っていますものね。通常盤に収録されているミディアムチューン「Generation Hard Knocks」は2人の歌がすっごく刺さってきました。
2人:嬉しい!
れい:インディーズの時に発売したアルバムの中に「SCHOOL OF HARD NOCKS」という曲があって、同じ作詞家さん(NOBE)が書いてくれているんですけど、その方の曲を「好きだよ」って言ってくれるファンが多くて、この曲は姉妹曲みたいなポジションなんですよ。前の曲では学校の中の世界を歌っていたんですけど、自分たちも大人になって理江も今年20才になるし、れいも17才になるから今の2人に合っている曲だなと思いました。
理江:ちょっと成長した私たちが出ているかなって。
──傷つく感情や生きていたいという気持ちが歌われていますが、共感したところはありますか?
理江:ありますね。歌っていても感情移入できるというか、素直に歌える。激しい曲は“楽しいっ!”っていう感情が勝っちゃうんですけど、この曲はお互いに自分が歌う歌詞を大事にできる曲で好きです。あと何よりもわかりやすいかなと思います。
れい:レコーディングしている時に“理江に話しかけるような感じで”ってアドバイスされた曲で、そういうふうに歌いました。
理江:私のほうが年上だし、ふだんはれいをリードすることが多いんです。私のほうがポジティブで、れいが詰まってる歌詞のが多いと思うんですけど。
れい:れい、詰まってるの?
理江:(笑)闘ってるって言ったほうがわかりやすいのかな。
──この曲は歌自体がロックだなと思いましたよ。今、この時しか歌えないひりひりした感覚が伝わってくる。
理江:ありがとうございます。
れい:嬉しいね。
──さっき約束はしないけど、2人の間には繋がりがあるって言っていたけど、LADYBABYの関係性は?
れい:れいが思うには喧嘩したり、ぶつかったりもするんだけど切っても切れない関係なんですよ。
──喧嘩しても次の日にはケロッとしていたり?
れい:ケロッとするというか、意見を言い合ったほうがウチはスッキリするし、お互いに思っていることがわかるから大事だと思う。
──ぶつかることを避ける風潮がある中、それって珍しいかも。
れい:(理江の)マインドがヤンキーなんですよ(笑)。
理江:(笑)。何かたまってくると抑えられなくなっちゃって、言った後ですぐ後悔するんですけどね。私は2人でいろいろな話をしたいんですけど、れいは気を使うのであまり言わないんですよ。
れい:思ってることを人に言うのが苦手なんですよ。理江には言えば伝わるけど、言っても伝わらなかったらムダじゃんって。
理江:自分だけでもわかってあげたいって言ったら上から目線ですけど。
れい:全然いいよ。
理江:れいと喧嘩しても嫌いになれないのが私は苦しいんですよ。
──嫌いになれたら楽なのにって、恋愛みたいですね(笑)。
理江:ホントそうなんですよ。
れい:(理江を見て)恋愛してるの(笑)。
理江:一時的な感情で「もう無理だ」って思うこともあるんですけど、やっぱり好きだからって泣きながら言ったこともあったし。
──LADYBABY熱いですね。
理江:私があきらめたら、どっかに行っちゃうそうだから。「どうせ離れてくじゃん」とか「どうせ仕事の関係じゃん」みたいな感じで言ってくるけど、そんな気持ちで一緒にいるわけじゃないから。
れい:だから恋愛してるんですよ。
理江:恋愛感情と似た感覚かもしれない。
──(れいに)愛されてるじゃないですか。
理江:逆も然りです。私も愛されてますよ。
れい:愛してないけん(笑)。
理江:すぐこう言うんですけどね。
れい:(笑ってテーブルに突っ伏す)。
理江:2人にしかわからないので。不仲説とかあるんですけど、クソくらえって感じですね。
れい:私たちのことは私たちがいちばんわかってるから。
──このインタビューを読めば2人の関係の濃さが伝わると思いますよ。最後に10月28日に恵比寿リキッドルームで開催されるワンマンライブへのメッセージをお願いします。
れい:私たちが2人体制になって初めてのワンマンであり、今まででいちばんキャパが大きいんですよ。復活の時に、同じ恵比寿リキッドルームで2マンをやらせていただいたんですけど、その時はソールドアウトしなくて悔しかったので、1年経っての今回のワンマンはソールドアウトにしたいと思います。
──LADYBABY初体験の人にもぜひ見てほしいですね。
れい:そうですね。私たちって怖いっていうイメージがあるみたいなんですよ、特にれいは「キツそう」って言われるんですけど、そこだけじゃなく歌だったりステージパフォーマンスを見てほしいなと思います。
理江:ステージって感情と感情のぶつかり合いだと思っていて、私は何よりライブが好きなんですよ。自分たちの楽曲を披露して、見てくれる人たちがそれぞれのやり方で楽しんでくれている空気感がすごく好きですね。あと、告知していてもライブ会場にわざわざ足を運んでくれることって奇跡に近いと思っていて、特にLADYBABYのファンは若い年齢の方が多いので「ここまで来てくれたんだ」って思うんです。遠い人もいるだろうし、年齢的に大変な人もいるだろうし、そんな難しい状況の中来てくれたり、居場所にしてくれるコもすごく多いので、自分たちが居場所になってあげられたらなとも思っています。そういう場所を作るためにも一体感のあるライブを目指して成功させます。そのために曲も用意してるし。
れい:ワンマンで初めてやる曲もあるので楽しみにしていてください!
取材・文●山本弘子
リリース情報
2017.9.27リリース
<初回限定盤(CD+DVD)>
KICM 91810 \1,667+税
CD
1. Pinky! Pinky!
2. Me! Me! Me!
3. Pinky! Pinky! -off vocal ver.-
4. Me! Me! Me! -off vocal ver.-
DVD
「Pinky! Pinky!」Music Video
+ Making Video
<通常盤(CD)>
KICM 1811 \1,111+税br>1. Pinky! Pinky!
2. Me! Me! Me!
3. Generation Hard Knocks
4. Pinky! Pinky! -off vocal ver.-
5. Me! Me! Me! -off vocal ver.-
6. Generation Hard Knocks -off vocal ver.-
ライブ・イベント情報
2017年10月28日(土) 東京・恵比寿リキッドルーム
<3rdシングル「Pinky! Pinky!」発売記念ミニライブ&特典会>
2017年9月26日(火)19:00~ HMV&BOOKS TOKYO(東京都)
2017年9月27日(水)18:00~ 池袋サンシャインシティ噴水広場(東京都)
2017年9月29日(金)19:00~ ららぽーと豊洲(東京都)
2017年9月30日(土)18:00~ タワーレコード新宿店7F 店内イベントスペース(東京都)
2017年10月1日(日)15:00~ タワーレコード横浜ビブレ店(神奈川県)
2017年10月9日(月・祝)14:00~ タワーレコード名古屋近鉄パッセ店 屋上イベントスペース(愛知県)
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