【レポート】<氣志團万博>初日、MUCC / ももいろクローバーZ「<ももクロ万博>、みなさん盛り上がってますか!?」

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<氣志團万博2017 ~房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ~>が9月16日(土)および17日(日)、千葉県・袖ケ浦海浜公園にて開催された。YASSAI STAGEを華やかなものにしたももいろクローバーZと、MOSSAI STAGEに爆笑とヘヴィネスを描いたMUCCのレポートをお届けしたい。

◆<氣志團万博2017> ももクロ / MUCC 画像

「<氣志團万博>改め、<ももクロ万博>、みなさん盛り上がってますかー?」──百田夏菜子

もはや恒例となった百田夏菜子の元気いっぱいの挨拶からスタートしたのは、<氣志團万博>初年から6年連続皆勤賞のももいろクローバーZのステージだ。初年度は16歳だった最年少の佐々木彩夏も、いまや21歳。<氣志團万博>と共に彼女たちはその成長をこの場所に刻んできた。




オープニングは玉井詩織のピアニカの伴奏にあわせた「We Are The World」の大合唱。そして“ももクロのワンダーウーマン=あーりん”が渾身の重量上げを披露すると、ダークなサウンドにのせて早口の歌で闘争心を鼓舞する「Survival of the Fittest」から「BLAST」へと雄々しいロックナンバーをキレのいいダンスとも魅せていく。中盤の「サラバ、愛しき悲しみたちよ」は、作曲を手がけた布袋寅泰がこの日のトリに出演するという意味で、とても感慨深い瞬間でもあった。

天気はあいにくの雨模様だったが、スクリーン映像に南国の青空を映し出したポップナンバー「ココ☆ナツ」を届けると、「行くぜっ!怪盗少女」ではセンターステージに向かう花道に障害物競争の網くぐりが設置されていた。何とかそれを潜った夏菜子の名物“エビ反りジャンプ”が炸裂すると、ラストは「コノウタ」でフィニッシュ。「来年も呼ばれますように」という言葉を残して、メンバーはステージをあとにした。




学ラン姿の逹瑯(Vo)とYUKKE(B)、SATOち(Dr)といった出で立ちでステージに登場したMUCCは、<氣志團万博>初参戦。メンバーが「うちらだけじゃ怖ぇなあ。矢口先輩、助けて~!」とヘルプを求めると、残るひとりのメンバー・ミヤ(G)、が改造自転車に乗ってステージに現れた。その自転車には“氣志團上等”の旗が立っている。オープニングの掴みはバッチリだ。

始まりこそコミカルに笑わせてくれたMUCCだったが、「KILLEЯ」を皮切りに、ひとたび演奏が始まれば、重厚感のあるロックサウンドにのせた妖艶なボーカルが確固たる世界観を作り上げていった。「木更津、踊れー!」と叫ぶ逹瑯の声を合図に、オーディエンスは激しく首を振り、バンドが放つ凄まじいエネルギーに全力をもって応えていく。続く、「G.G」でも自然と体を揺り動かしたくなるような軽やかなビートで踊らせる。

「茨城、このへんにしておけっていうことで、翔やんからあまり時間がもらえずに(笑)、次の曲がラストになります」──逹瑯

明滅する照明のなかで、荘厳なコーラスに狂おしいシャウトが絡み合う「TONIGHT」は、まさにMUCCだけが作り上げることのできる激しくも美しい景色だった。

取材・文◎秦 理絵
撮影◎釘野孝宏(ももいろクローバーZ)/中野修也(MUCC)

■<シミズオクト Presents 氣志團万博2017 〜房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ〜>2017年9月16日(土)@千葉県・袖ケ浦海浜公園セットリスト

【ももいろクローバーZ】YASSAI STAGE
01.Survival of the Fittest
02.BLAST!
03.サラバ、愛しき悲しみたちよ
04.SECRET LOVE STORY
05.ココ☆ナツ
06.行くぜっ!怪盗少女
07.コノウタ
【MUCC】MOSSAI STAGE
01.KILLEЯ
02.G.G
03.TONIGHT


■<シミズオクト Presents 氣志團万博2017 〜房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ〜 Supported by イオン銀行>

2017年9月16日(土) 千葉県・袖ケ浦海浜公園
2017年9月17日(日) 千葉県・袖ケ浦海浜公園
9:00開場 / 10:30開演 (20:40終演予定)
▼出演者 ※50音順・敬称略
【9月16日(土)】
VAMPS、氣志團、coldrain、SiM、JAGUAR (OPENING CEREMONY ACT)、私立恵比寿中学、四星球、DJダイノジ、10-FEET、東京スカパラダイスオーケストラ、Dragon Ash、布袋寅泰、マキシマム ザ ホルモン、MUCC、ももいろクローバーZ、LiSA、RIP SLYME
【9月17日(日)】
岡崎体育、岡村靖幸、氣志團、KICK THE CAN CREW、ゴールデンボンバー、米米CLUB、C&K、水曜日のカンパネラ、SCANDAL、BLUE ENCOUNT、BOYS AND MEN、MIYAVI、山下達郎、ユニコーン、UNISON SQUARE GARDEN、レイザーラモンRG (OPENING CEREMONY ACT)、WANIMA



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