リー・モーガン、ドキュメンタリー映画今冬公開
ドキュメンタリー映画『私が殺したリー・モーガン〜ジャズ史に刻まれた一夜の悲劇の真実』が日本に上陸する。
◆『私が殺したリー・モーガン〜ジャズ史に刻まれた一夜の悲劇の真実』 画像
『私が殺したリー・モーガン〜ジャズ史に刻まれた一夜の悲劇の真実』は、1972年2月19日深夜、雪のマンハッタン、イースト・ヴィレッジのジャズ・クラブ“スラッグス”にて33歳の天才トランペッターの途はなぜ閉ざされなければならなかったのか……銃と運命の引き金を引いた内縁の妻ヘレン・モーガンが最晩年に残した唯一のインタビューに、友人や関係者たちの証言を加え、現在に至るまで深く傷を遺す“ジャズ史上最悪の悲劇”の愛と哀しみに迫ったドキュメンタリー映画だ。
第73回ヴェネチア映画祭でのワールトド・プレミアに続き、ストックホルム国際映画祭ではベスト・ドキュメンタリー賞ノミネート、トロント映画祭ではオフィシャル・セレクションとして出品され既に音楽専門媒体のニュースページや音楽評論家の間では話題になっていた本作。その後、ジャズの本場アメリカ・ニューヨーク映画祭のプレミア上映が成功を収め、日本での上映を熱望する声が高まり、ついに日本での公開が決定した。
わずか18歳で名門ブルーノート・レコードからデビュー、稀なる才能でスターダムを駆け上がり、その後ドラッグでの転落。二人三脚で救い出したひと回り歳上の女性ヘレンとの出会い。そんな二人に対するミュージシャン仲間からの温かい眼差しや評価、そしてその関係を崩壊させるガールフレンドの登場と凶行など、本作にてリーとヘレンをとりまく周囲の人間模様と変化が徐々に明らかになる。
貴重なヘレンの肉声インタビューやミィウージシャンたちの最新証言に加え、当のガールフレンドであるジュディス・ジョンソン、事件現場となった“スラッグス”オーナーらも登場、さらにリー・モーガン本人の貴重な演奏映像や肉声も披露される。この数年盛り上がりを見せるジャズ映画・音楽ドキュメンタリーの中でもひときわその生涯へ生々しく迫った作品といえるだろう。
なお、今年2017年はリー・モーガン没後45年、来年は生誕80年を迎える。
『私が殺したリー・モーガン〜ジャズ史に刻まれた一夜の悲劇の真実』
監督:カスパー・コリン(2006『My Name Is Albert Ayler』ほか)
出演:リー・モーガン/ヘレン・モーガン/ビリー・ハーパー(サックス奏者)/ジミー・メリット(ベーシスト)/ベニー・モウピン(サックス、フルート奏者)/ウェイン・ショーター(サックス奏者)/ポール・ウエスト(ベーシスト)/チャーリー・パーシップ(ドラマー)/アル・ハリソン(ヘレンの息子)/リナ・シャーロッド(リーのガールフレンド)/ジェリー・シュルツ(スラッグスのオーナー)/ジュディス・ジョンソン(リーのガールフレンド)ほか
劇中曲:テーマ曲「サーチ・フォー・ザ・ニュー・ランド」from『Search for the New Land』(BLUE NOTE)/モーニン/チュニジアの夜/ダット・デア/ヘレンの儀式/トム・キャット/ギャザ・ストリップ/アブソリューションズ/アンジェラほか
製作:スウェーデン・アメリカ/2016年/モノクロ&カラー/91分/原題:I Called Him Morgan/日本語字幕:行方均
配給:株式会社ディスクユニオン
提供:株式会社タムト
協力:ユニバーサルミュージック合同会社
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