【レポート】TUBE、名所＆旧跡を廻る全国ツアー完遂「次は横浜スタジアムで！」

TUBEが7月22日および23日、東京国際フォーラムホールAにて全国ツアー＜TUBE LIVE AROUND 2017 迷所求跡ツアー 〜My Home Town〜＞のファイナル公演を開催した。

◆TUBE 画像

同全国ツアーはメンバーの希望から「行ったことのない場所、数十年振りに訪れる場所」を中心に日本の“迷所（名所）＆求跡（旧跡）”を廻る全29公演で行われたもの。長崎県壱岐島や青森県六ケ所村など人口1万〜3万人の土地まで足を伸ばした。


「ようこそ、2年振りの国際フォーラムへ！」──前田亘輝 (Vo)

という第一声で始まったこのライブ。ツアーのために制作したミニアルバム『sunny day』収録曲を軸に、初めて訪れる場所が多いことから、「Beach Time」「夏を待ちきれなくて」「シーズン・イン・ザ・サン」「あー夏休み」など誰もが知るヒット曲をふんだんに織り交ぜたほか、「湘南My Love」では全会場“ご当地My Love”として替え歌バージョンを演奏してきたが、国際フォーラムでは“東京 My Love”として披露し、会場を沸かせる。セットリストもこのツアーならではだ。


24年ぶりのミニアルバム『sunny day』はオリコン初登場3位を獲得。これまでの2作のミニアルバムジャケット写真にも子供が登場してきていることで、『sunny day』にはメンバー自身の幼少時代の写真をコラージュしてジャケットを制作した事に触れて、前田はこう説明した。

「今回のアルバムはデビュー32年目ということもあり、「32＝ミニ」アルバムとして発表することにしました。次の曲はジャケット写真の子供の頃の気持ちを曲にしました」──前田亘輝 (Vo)

そして“君は僕の永遠の友達”という意味の込められた楽曲「f」をアコースティックで歌い上げた。friendの“ｆ”、familyの“ｆ”、foreverの“ｆ”。まだ10代だった4人で結成したTUBEというバンドの歩みを象徴したメンバー4人とファンとを繋ぐ1曲となっている。

また、ミニアルバム制作のきっかけとなったCMソング「Shiny morning」、春畑(G)が29年ぶりに作詞作曲した「スタートライン」、レーサーとしても活動している松本(Dr)が作詞を手掛けた「VICTORY」ほかセルフプロデュースによるミニアルバムからは収録曲全6曲を演奏、メンバーの同作への強い想いを感じるものとなった。


アンコールでは、暗転した場内にメンバー4名がタップダンスで登場してラテンナンバー「情熱」を披露した。これは今回のツアーでは「初めてのことに挑戦しよう」という想いのもとに行われたもの。“タップダンス”と“ストンプ”の2つのメニューを用意し、会場ごとにサプライズで演出を変えてきた。

「今回のツアーは移動に何時間もかけて色々な街を訪れました。ここ数年は大都市を中心にライブをすることが多かったですが、ファンの皆さんがライブ会場まで何時間もかけて自分達に会いに来てくれていた事を改めて感じました。本当にありがとう」──前田亘輝 (Vo)

アンコールのラストナンバーは感謝の想いを込めて「きっと どこかで」。しかし、“TUBEコール”が鳴り止まない。ダブルアンコールに応えて披露されたのは予定になかった“ストンプ”だ。さらに「We are free」という流れは最終日ならではのものであり、TUBEからのお中元ともいうべきサプライズプレゼントとなった。

「次は横浜スタジアムで！」と8月19日に開催される野外スタジアムライブ＜TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2017 sunny day＞で会うことをファンと約束して全国ツアー＜TUBE LIVE AROUND 2017 迷所求跡ツアー 〜My Home Town〜＞が終了した。現在、TUBEオフィシャルFacebookでは企画『TUBE sunny day天気予報』を実施中だ。ミニアルバム『sunny day』のタイトルにちなんで、横浜スタジアムライブ当日まで「sunny day＝晴れ」の日にはTUBEの名曲ミュージックビデオやライブ映像で晴れの天気(※東京都)をアナウンスしている。