【速レポ】<京都大作戦2017>、The BONEZ「リベンジマッチしに来ました」

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<京都大作戦>2日目、源氏ノ舞台の幕を開けるのはThe BONEZ。ライブ中JESSEはMCで「俺らの大好きな牛若、牛若ノ舞台でやりたかった」と語ったが、今回The BONEZがこの源氏ノ舞台に立つには、昨年から続くドラマがあった。

◆The BONEZ 画像

昨年、牛若ノ舞台でトリを務めた時に、演奏中、電源が落ちて音が出ないアクシデントが起きた。30分以上その状況が続いた時、4人はドラムの生音と声とパフォーマンスでひたすらステージに立ち続け、観客も同様に声をあげてひとつのステージ、時間を生み出した。毎年のようにミラクルやドラマを生む<京都大作戦>だが、2016年のハイライトは、まさにあの日、あの状況でしか起こり得なかったステージだ。今回、源氏ノ舞台に立つことになったのは、TAKUMAが「来年は源氏でやってもらわないとな」と言ったことからはじまっている。10-FEETと同様、JESSEはRIZEで20周年を迎え、同じ時を分かち合って来た盟友同士。思いを果たすステージであり、しかも1番手という最高の期待を背負ってのステージだ。

「はじまるぞ!」。JESSEの力強い言葉でスタートしたThe BONEZのステージ、その1曲目に選んだのは「To a person that may save someone」。アンセミックなシンガロングではじまる、瑞々しくパワフルに広がっていく曲だ。今日という日にもふさわしい。爽やかな高揚感から、今度はノイジーで灼熱の「Place of Fire」で強靭なアンサンブルを響かせる。大きく頭を振りながらプレイするJESSE、NAKA(G)、T$UYO$HI(B)という両サイドをがっちりと固めるふたりも一気に温度を上げる攻撃体制で、ZAX(Dr)の鋭いビートにのせて、豪快な音を飛ばしてくる。後方まで埋まった観客のジャンプも高い。「めちゃめちゃ楽しいな、大作戦」とZAX。





「どうも、リベンジマッチしに来ました。The BONEZです」とJESSE。そして語ったのは、昨年のステージでのことだ。当時は、10-FEETに迷惑かけてないかなということばかり考えていたという。「TAKUMAが10-FEETのライブ中、来年は源氏ノ舞台に出てもらおうと言っていたことも、知らなかった。でも、去年音が出なかったら、ここに来ているんじゃない。去年からずっと突っ走って来て、みなさんに目に見えないものを見せに来ているのが、We Are The BONEZだ!」とJESSEが高らかに叫ぶ。それを合図に、爆裂なアンサンブルがスタートしたが、その途中で音が出なくなってしまい、ZAXのドラムの生音だけが会場に響く。JESSEも音の出ないマイクに叫び、舞台袖で見ている10-FEETの方を向きなんでだという仕草をする。観客が囃し立てるように大きな歓声をあげ、一生懸命に手を叩いて煽るなか、“ドッキリ大成功”の看板が登場! これはThe BONEZから10-FEETへのサプライズ。会場が興奮に沸いたところで、「暴れちまえ!」と「Louder」を見舞う。ライヴでの爆発曲はいつにも増してアグレッシヴにハジけていた。「ちゃんと音出てるからね。スタッフ、優秀だから!」とT$UYO$HIが笑顔を見せた。


「Friends」では、BOOM BOOM SATELLITESらのことに触れ、俺の中ではフォーエバーだとMC。「俺らがやるこの1コマ。どうできるかわからないけど、俺らなりに埋めさせてもらいます」(JESSE)と、重厚なアンサンブルを響かせた。熱いメロディに観客が大きく手を振って、声を上げて、一体化していく。ライブハウスでの酸欠必至のライブも最高だが、こうした大きなステージが似合うバンドだし、似合うバンドになったと思う。続く「Thread & Needle」では、そのことを痛感する。「俺らにとってすごく大事な曲」と語ったこの曲では、観客から自然にシンガロングが起こり、その何千、何万の声をコーラスに歌を歌い上げるドラマティックな曲となった。一緒に音楽を奏でている感覚だ。

という感動ばかりでなく、The BONEZといえばこれでしょう!と熱くなったのが、ラストの「Zenith」。まずは NAKAがモニターに立って、大きく手をぐるぐると合図しながら、ギターを弾きはじめると、客席のあちこちで大きなサークルが登場。「京都、走れますか」というJESSEの言葉とダイナミックなビートに、観客が笑顔で駆け回る。ラウドで、最高にハードコアなサウンドで、1番手にして大量の汗をかかせる“The BONEZのライブ”を見せつけた。


取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN/みやざきまゆみ

【The BONEZ セットリスト】

01.To a person that may save someone
02.Place of Fire
03.Louder
04.Friends
05.Thread & Needle
06.Zenith


■<京都大作戦2017 ~心の10電!10執念!10横無尽にはしゃぎな祭!~>

2017年7月7日(金) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月8日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月9日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
▼開場
7月7日 開場:11:30 / 7月8日, 9日 開場:9:30
▼開演
7月7日 開演:13:00 / 7月8日, 9日 開演:11:00
【出演アーティスト ※50音順】
▼7月7日(金)
【源氏ノ舞台】サンボマスター、SiM、竹原ピストル、10-FEET、Nothing's Carved In Stone、My Hair is Bad
【牛若ノ舞台】打首獄門同好会、Creepy Nuts、四星球、ヤバイTシャツ屋さん、夜の本気ダンス
▼7月8日(土)
【源氏ノ舞台】Ken Yokoyama、The BONEZ、湘南乃風、10-FEET、東京スカパラダイスオーケストラ、Dragon Ash、FIRE BALL with HOME GROWN、RADWIMPS
【牛若ノ舞台】藍坊主、Age Factory、GOOD4NOTHING、Crystal Lake、NAMBA69、NUBO、yonige
▼7月9日(日)
【源氏ノ舞台】氣志團、SUPER BEAVER、dustbox、10-FEET、マキシマム ザ ホルモン、MAN WITH A MISSION、ROTTENGRAFFTY、WANIMA
【牛若ノ舞台】ENTH、OVER ARM THROW、ガガガSP、SIX LOUNGE、SHANK、G-FREAK FACTORY、Dizzy Sunfist

【鞍馬ノ間】
7月7日(金):大阪籠球会、京都ハンナリーズとのバスケットボール体験やエキシビションマッチ
7月8日(土)、9日(日):下記8チームによるバスケットボールのトーナメント戦「京都大作戦杯2017」を開催
AKT LOCA、UNDER DOG、OSAKA YOUNG GUNS、大阪籠球会、SOMECITY OSAKA選抜、TEAM-S、東京籠球会、HIGH WEST BALLERS

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