英国産VOX 60周年記念モデル、完全ハンドワイアードの「AC15HW60」「AC30HW60」が限定リリース

VOXの60周年記念モデルとして、設計から生産までのすべての工程をVOX発祥の地、英国で行った限定モデル「AC15HW60」「AC30HW60」が登場した。CelestionがVOX 60周年のために復活させたAlNiCo Silverスピーカーをはじめ貴重なプレミアム・パーツを使用し、完全ハンドワイアードで生産。VOXの頂点とも言えるアンプとなっている。



「AC15HW60」は、VOXの長い歴史の中でも真のランドマークである1960年以降のEF86搭載「AC15」を忠実に再現したモデル。オリジナル「AC15」は、独特のスプリットバッフル設計や、VOXのアイデンティであるダイアモンド・クロス、きらめくようなトレブル・トーンなど、60年代当時のギタリストにVOXブランドを知らしめた名機。アンプ自体は3度にわたる設計改良がなされているが、その最新バージョンがこの「AC15HW60」となる。

60年代の「AC15」と同様、「AC15HW60」も2チャンネル構成を踏襲。Channel I（ノーマル・チャンネル）は、「ギタリストなら持つべき1台」と称された当時の「AC15」のリッチで表現力の高いチューブ・トーンを、Channel II（ビブラート/トレモロ・チャンネル）は数々の名盤で知られる、ビンテージVOXアンプなしには決して得られることのない幻想的なビブラート・トーンを忠実に再現している。


一方の「AC30HW60」は、1964年当時、英国のアーティストが世界中でブームを巻き起こしたブリティッシュ・インベイジョンを担うサウンドになくてはならなかった「AC30 Top Boost」のサウンドをトリビュートしたモデル。数々のロック名盤を生み出す原動力となり、現在でも音にこだわるギタリストからは史上最高のギター・アンプのひとつとして支持されている伝説のアンプ・サウンドが味わえる。

「AC30」は、より大きなパワーを求めるギタリストのために1959年に開発がスタート、瞬く間に英国のギタリスト必携のアンプとなった。より幅広いトーン・コントロールへの要望に応えるべくオプションとして開発されたのが“トップ・ブースト回路”。その独特のトーンにより「AC30」の代名詞となった。新登場の「AC30HW60」では、1964年製「AC30/6」に合わせ、トップ・ブースト回路をブリリアント・チャンネルにビルトイン。6インプット構成により、VOX伝統のノーマル・チャンネル、ビブラート/トレモロ・チャンネルを搭載し、ビンテージVOX のあらゆるトーンを実現している。


洗練された高度なエンジニアリングや設計スキルが求められる「AC15HW60」「AC30HW60」は、2017年のみの限定生産。また、「AC30 Radio」が付属するのもアニバーサリーモデルならでは。「AC30 Radio」は、AC30のルックスを踏襲したコンパクトかつ電池駆動可能なラジオ。新たに手に入れたVOXアンプでプレイを終え、「AC30Radio」で好きなラジオ番組を聴く、そんなVOXライフが満喫できる。