【インタビュー4/4】ロニー・ロメロ「人生は一度、楽しいことだったら何だってやってみたい」

ローズ・オブ・ブラック、リッチー・ブラックモアズ・レインボーなど、多彩な活動を行うハード・ロック／ヘヴィ・メタル界の新ヒーロー、ロニー・ロメロへの全4回にわたるロング・インタビュー。最終回は、ロニーがマグナス・カールソン（プライマル・フィア/マグナス・カールソンズ・フリー・フォール）、マイク・テラーナ（元レイジ/アクセル・ルディ・ペル）と結成したプロジェクト、ザ・フェリーメンでの活動について語ってもらった。「忙しいのが好きなんだ」と笑うロニー。これからも彼のボーカルは世界に轟くことになる。

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──ザ・フェリーメンのアルバム『ザ・フェリーメン』が発表されましたが、そちらはどのように実現したのですか？

ロニー・ロメロ：ザ・フェリーメンはイタリアのフロンティアズ・レコーズの社長セラフィノ・ペルジーノが提案してきた。彼はアイディアマンで、いろんなプロジェクトを考えてくるんだ。マグナスと一緒にやらないかと言われたとき、ぜひやりたいと即答したよ。彼がやっていたラスト・トライブのアルバムは好きだったし、アレン／ランデのサウンド・プロダクションも最高だったからね。マグナスとは仕事をしやすかったし、スムーズな作業だった。

──ザ・フェリーメンの音楽性をどのように説明しますか？

ロニー・ロメロ：サウンド的にはアレン／ランデに近いかも知れない。メロディのあるメタル・テイストのハード・ロックだよ。ボーカル・メロディにはこだわったし、自分の声をオーバーダブしてハーモニーにしている。5～6パートのハーモニーがあって、曲によってはデフ・レパードを思わせる部分もあるよ。ストレートなヘヴィ・メタルではなく、プログレッシヴな要素もあるし、クラシック・ロック的な部分もある。マイク・テラーナが極上のグルーブを生み出しているんだ。現時点ではザ・フェリーメンとしての今後の予定は何も決まっていないけど、楽しんで作ったアルバムだしファンからの反響が良いものならば、長期的なプロジェクトにしてもいいと考えている。

──ザ・フェリーメンでライブをやる予定は？

ロニー・ロメロ：あらゆる可能性をオープンにしておきたいけど、おそらくザ・フェリーメンではライブはやらないだろうね。まずマグナスとマイク、それから俺のスケジュールを調整しなければならない。それにアルバムでボーカルとドラムス以外のギターやベース、キーボードなどのパートはすべてマグナスが手がけたものだし、ライブをやるなら新しいミュージシャンを何人か起用しなければならないだろ？ただ、ファンからの要望が大きければ、話し合ってみるよ。俺はライブで実力を発揮するタイプのシンガーだと思うし、いつかできたら最高だね。

──それ以外のバンドやプロジェクトの活動は予定していますか？

ロニー・ロメロ：俺は家でゆったりオフを楽しむタイプじゃないし、いつも何かをしているのが好きなんだ。いろんなミュージシャンとプレイするのは刺激になるし、いろんなことを学ぶことができる。まだ言えないオファーもあるけど、ひとつだけ明かせるのは、ゴットハードのレオ・レオーニとのプロジェクトなんだ。彼とはスタジオで音を合わせてみて、良い感触を得ることができた。初期のゴットハードみたいな、エキサイティングなサウンドだったよ。もちろんローズ・オブ・ブラックやレインボーなどでスケジュールの大半は埋まっているけど、人生は一度だし、楽しいことだったら何だってやってみたいね。

取材・文：山崎智之



◆＜LORDS OF BLACK初単独来日公演＞オフィシャルサイト
◆ローズ・オブ・ブラック『ローズ・オブ・ブラックII』オフィシャルページ