【ライブレポート】THE Hitch Lowke、ツアーファイナルで“ロケンロー魂”炸裂
THE Hitch Lowkeが3月29日、東京・SHIBUYA REXにて<THE Hitch Lowke BIG BOUNCE Tour 2017>のファイナル公演を開催した。オフィシャルから届いたレポートを掲載する。
◆THE Hitch Lowke ライブ画像(全15枚)
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『BIG BOUNCE』とは、直訳すると“大きな反発”という意味でもあるという。昨年2016年末、THE Hitch Lowkeがメジャーデビューにあたって発表したアルバムのタイトルは、その名もズバリの『BIG BOUNCE』。つまり、これはいちロックバンドとして既成概念を打ち破るような存在になっていきたい、という意思を彼らが強く込めてつけたものだったそうである。
そんなデビューから約3ヵ月たった、このタイミングにおいて、THE Hitch Lowkeは<BIG BOUNCE TOUR>のファイナルを、渋谷REXにて迎えることになった。
「こんばんは! THE Hitch Lowkeのワンマンへ、ようこそ!!」
フロントマン・星☆拓也がこう雄叫びをあげると、ステージ上と場内は一気に熱を帯びだすことになり、ライブは豪快でいて心地の良い緊張感の漂う「MADE Cynthia」からスタート。5弦ベースを操る城山貴也の素晴らしいフィンガリングと、滝石光によるドライヴするようなドラムプレイが大炸裂した「My Pain Killers」。樋谷剛志と濱崎雄司の織りなすロックンロールなギターアンサンブルが映えた「さよなら夜明け」。星☆拓也が、“当世において肩身のせまい思いをせざるをえないCDの気持ちを代弁”した特異なる歌「カメレオン」などなど…。次々と放たれていく楽曲たちは、THE Hitch Lowkeの持つ良い意味でのアクと、並々ならぬ意気込みで彩られていたことは言うまでもない。
また、アンコールでの「雨降りのロケンロー」では、メンバー全員が関西人ならでのは“笑わしたろ精神”を発揮し、各自の“ロケンロー魂”を衣装で体現し登場する一幕もあったが、そうした遊びもまたTHE Hitch Lowkeのワンマンならではの醍醐味を伝える為に、必要なものであったに違いない。
「今日はほんまに俺たちらしいワンマンが出来ました。また会いましょう。全ての人に愛を込めて! ありがとう!!」
この言葉のあと、最後に奏でられた「終わりなき日々」の調べに、彼らのこれからへと向けた展望や願いが込められていたことは、この場に居合わせた者であれば、きっと誰もが感じられたはず。
『BIG BOUNCE』とは、直訳すると“大きな反発”という意味でもあるというが。さまざまな常識を覆しながら、より強い反発力を持ち続けていくことによって、彼らはきっとここからもっと飛躍していくことになるに違いない。そう確信できた、一夜だった。
なおTHE Hitch Lowkeはこのツアーファイナルの3日後からまたライブをスタートさせる。4月29日にはテレビ朝日のバンドバトル<ROAD TO EX 2017>に参戦し、ゴールデンウィークにはINKTの関西ツアーに帯同。“終わりなき日々”は続く。
文:杉江由紀
撮影:佐藤祐介, Serina
■セットリスト
2.My Pain Killers
3.さよなら夜明け
4.カメレオン
5.ここ止まってる
6.エスカマリ
7.日本のリフ
8.デスペラード
9.JUSTICE
10.初恋
11.突き飛ばしてくれよ
12.ムラサキ
13.killer smile
14.暫定モンスター
15.アンダーワールド
16.ロッシュの限界
En1.雨降りのロケンロー
En2.終わりなき日々
Major 1st Album『BIG BOUNCE』
TKCA-74451 ¥2,778+tax
1. 日本のリフ
2. エスカマリ
3. さよなら夜明け
4. デスペラード
5. 暫定モンスター
6. ムラサキ
7. 初恋
8. 雨降りのロケンロー
9. My Pain Killers
10.ここ止まってる
11.キュルルムーン