【インタビュー】「響くような言葉を言っても許されるアーティストになりたい」──『えんとつ町のプぺル』を歌ったロザリーナに聞く

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首都高「ETC2.0」のCMソングに抜擢されたロザリーナ。その楽曲「メリーゴーランド」のほかにも彼女は、にしのあきひろ氏の絵本『えんとつ町のプペル』の主題歌を歌っていることでも知られている。そのためロザリーナのデビュー作となる1stミニアルバム『ロザリーナ』のアートワークも『えんとつ町のプペル』とのコラボレーションとなった。アルバムからのリードトラック「真夏のスノーマン」も話題を集めていて、今回これがデビューしてから最初のインタビューとなる。

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■曲を作りながら、自分なりの答えを見つける

──デビューアルバムが完成してみて、感想はどうでした?

ロザリーナ:想像以上にいいものができたなと思っています。1枚目のCDですし、タイトルも『ロザリーナ』と自分の名前をつけているので、プロフィールになるものになったらいいなと思って作りました。

──まず声がすごくいいですよね! 音楽をやっていきたいと思ったきっかけは何だったの?

ロザリーナ:最初は小学校の時に、ギターを弾く人がカッコいいと思ったことですね。ギターを弾くきっかけはゆずさん。いつからか歌手になりたいと思って、歌手になるには自分で曲が作れないとなれないのかなと思って、高校生の頃に曲を作り始めました。

──歌詞もすごく良くて、自分の世界観をしっかり持っている人だと思いました。中学、高校生の頃はどんな子供だったの?

ロザリーナ:生意気だったんじゃないですかね(笑)。今思い返してみると、ギターを弾きながら叫んで歌うのが好きだったんですよ。誰かの、なるべくキー高めの歌を叫んで歌う(笑)。自分の曲を作る時も、不満とか、人に言っても意味のないようなこととかを歌にすることで、なんかスッキリした、みたいなことはよくあります。

──このアルバムに入っている中で1番古い曲は?

ロザリーナ:「星の国」かな。

──この曲だけ他の曲に比べて、めっちゃラブソングですよね。

ロザリーナ:めっちゃラブソングです(笑)。この曲を書いている時は作り方を覚えてきた時なので、だから結構、普通の曲だなあと自分では思っていて。他の曲はもうちょっとコードで遊びたいなぁと思って、ちょっと工夫しながら作っています。

──アルバムを聴いていて、最初にすごいと思ったのは1曲目の「メリーゴーランド」なんですけど、“対照的な考えを持つ人だっているけど/縦と横みたいに交わる様に出来ている/一歩間違えればさトラウマにもなるけど/盾と矛を持ったら最強にもなれるかも”という歌詞は、ロザリーナさんでないと書けない歌詞ですよね。

ロザリーナ:ありがとうございます。歌詞を書くのが好きですね。だいたいメロディと歌詞は一緒にできるんですけど、一緒にできた時の方がいい曲ができたなと思うことが多いです。

──その後の、“溢れる人と言ってしまえば〜”の部分の歌詞も好きで、 気持ちの切り替えとか、物の見方とか、客観的な視点でこう歌の中で言えてしまうのはすごいと思って。

ロザリーナ:この“溢れる人”というのは、道路を歩いている時に、「車の中にもたくさん人がいるから、車がたくさん通っているということは、人もたくさん通り過ぎているのに、でもその道を歩いている人がいないと、その通りじゃ誰もいない感じになる。でも車はたくさん通っているから、なんかそれが変だなぁ」と思って作った記憶があります。

──物事を客観的に見られるタイプなの?

ロザリーナ:そんなことないですよ。

──発想が面白いよね。

ロザリーナ:私は感情的ですから、いつでも(笑)。ホントに気持ちが切り替えられなくて、何日も何日も頭から離れなくて、寝て起きても、そのことで起きるくらい、嫌なことがあると忘れられないんですよね。

──歌詞を書くことによって、自分の気持ちを平静に保っていけている感じですか?

ロザリーナ:そうですね。友達と仲直りしても、その時の情景とか思い出しちゃって、「今はこう言っているけど、あれはきっとこうだったんじゃないか」って無限ループに一人でハマって(笑)。でも、無限ループしながら歌を作っていて、作りながら自分なりの答えをたぶん見つけるんだと思うんです。それで、自分に言い聞かせることだったり、納得する方法を、歌を作りながら見つけているんだと思います。

◆インタビュー(2)
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