白人俳優がマイケル・ジャクソンを演じたドラマ、放送中止に
ジョセフ・ファインズがマイケル・ジャクソンを演じたドラマ『Elizabeth, Michael and Marlon』の予告編が公開され、物議をかもしたが、Sky Artsは、マイケルの娘パリスから批判されたのを受け、ドラマの放送を取り止めた。
◆マイケル・ジャクソン画像
2016年初めにキャストが発表されてときも、「なぜ白人俳優がマイケルを演じるのか?!」と疑問や非難の声が上がったが、実際に予告編を目にしたことで、その声は拡大した。
パリスは水曜日(11日)、「@TheMJCast、あれにはものすごく頭にきてる。たくさんの人がそうだと確信しているわ。真剣に吐き気をもよおす」とつぶやいていた。
これを受け、Skyは金曜日(13日)、「マイケル・ジャクソンの親族が懸念を表明したのを考慮し、我々は『Urban Myths』シリーズの『Elizabeth, Michael and Marlon』エピソードの放送を中止することを決断しました」との声明を発表した。
『Elizabeth, Michael and Marlon』は、アメリカ同時多発テロ事件(2001年9月11日)直後、NYを脱出しようとするエリザベス・テイラー、マイケル・ジャクソン、マーロン・ブランドの架空のロード・トリップをコメディー・タッチで描き、エリザベス役はストッカード・チャニングが、ブランド役はブライアン・コックスが演じた。
マイケル自身も生前、白人が彼を演じることを嫌がっていたそうだ。マイケルは1993年、オプラ・ウィンフリーが彼をインタビューした際、ペプシのCMで白人の子供に自身の幼少期を演じさせたがったという噂に対して、「最も馬鹿げていて、ゾッとする話だ」と否定。「馬鹿げている。クレイジーだ。なんで、僕が白人の子供に僕を演じて欲しいと思うんだ? 僕はブラック・アメリカンだ。ブラック・アメリカンであることを誇りに思っている。自分の血筋を誇りに思っている」と話していた。
Ako Suzuki
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