カラオケファンが歌声を競い合い大盛り上がりの<DAM★とも祭り2016@東京>レポート
11月26日(土)に東京・渋谷にあるよしもと∞ホールにて、<DAM★とも祭り2016@東京>が開催され、たくさんのDAM★ともユーザーが集まりカラオケで歌声を競い合い、大いに盛り上がった。
<DAM★とも祭り>は、DAM★ともユーザーのためのカラオケオフ会として2013年よりスタートしたカラオケイベント。今年は3会場で開催され、9月24日(土)広島、10月29日(土)名古屋に続きこの日は東京で行われた。今年のテーマは、「みんなで歌おう!!」ということで、ソロでの歌唱から仲間同士で結成したグループでの歌唱、途中には飛び入りコーナーもあるなど、盛りだくさんの内容で計4時間にわたり行われた。また、この模様はニコニコ動画「DAM★ともチャンネル」で生配信され、会場を訪れた人と共にイベントの模様を楽しんだ。
イベントを盛り上げるこの日のMCはエハラマサヒロ、1部MCとしてオリエンタルラジオの藤森慎吾、2部MCは横澤夏子が出演。イベントがスタートすると「どうもみなさんこんにちは~!」と藤森が客席後方から姿を現し、客席を通ってステージに向かい、エハラマサヒロは「どうも、西田敏行です!」と得意のモノマネで笑わせる。年に一度の<DAM★とも祭り>の会場で顔を合わせる友達もいるらしい、さらに“DAM★とも婚”をした人もいるらしい、とのことで、「この中にDAM★とも婚した人いますか?」と客席に呼びかけると実際に結婚した方がおり、拍手喝さいを浴びていた。客席にはコスプレ姿の参加者も待機中。MCの2人もステージ前のコスプレグループに「お仲間ですか?」「どう考えても仲間じゃなきゃおかしいでしょ!?」としきりに話しかけ気になる様子だ。
まずはAブロックの5組が歌唱。トップバッターの「今日は命日」の2人が喪服風(?)のスーツでゴールデンボンバーの「死 ん だ 妻 に 似 て い る」を歌い「そのコンビ名はどうしてつけたんですか?」と藤森が聞くと、「今日は大事な人の命日でして…」と答えたものの嘘だったことがわかり、「絶対やめて!」と厳重注意。続いては「せごえ」の2人がコスプレ姿で「タッチ」を可愛らしく歌唱した。歌が始まると客席の照明は落とされ、入場時に渡されたグリーンのサイリウムが振られて壮観な景色が広がって気分を盛り上げる。女性の「だんみつ」さんが篠原涼子の「恋しさと せつなさと 心強さと」を、その名の通りの色っぽさで歌うと「会社の飲み会で5、60代の男性に受けますね!」と藤森。続いて男性の「こうすけ」さんがONE OK ROCK「Heartache」を柔らかく伸びやかな見事な歌声で聴かせ、「鳥肌立った!」とMCの2人も絶賛だった。Aブロック最後は「はちにゃごぶりん」さんによる「to the beginning」。この曲を歌うグループ・Kalafinaと同じ女性3人編成で登場すると、客席から大声援が沸き起こる中、美しい3声のハーモニーを聴かせて魅了した。歌唱が終わり全員にMCが感想を聞くと、口々に「緊張しました!」「すごく楽しかったです」と興奮気味だった。
続いてBブロックには男性の「電飾オペラ」さんが、プッチーニ作曲の歌劇『トゥーランドット』から「誰も寝てはならぬ」を見事な歌声で熱唱したが、歌声はもとより、その衣装がすごかった。会場が暗転するとスーツに満遍なく付けられた電飾が光り出し、客席から「おぉっ!」とどよめきが起こる。間奏中も後ろを向いて背中の電飾をアピールして客席爆笑。「エレクトリカルパレード感がすごい!」とエハラもびっくりしていた。若い女の子の「らいをん」さんがポルノグラフィティの「アポロ」をロックなファッションでのびやかに歌うと、観客から手拍子。間奏では「みんな盛り上がっていきましょー!」と煽る大胆不敵なステージ巧者ぶりを見せた。男女デュオの「aiko222s / つっちー」さんが大人っぽく「No more」(EXILE ATSUSHI+AI)を、艶やかなベリーダンサー風のドレス姿の「みち」さんがスカーフをヒラヒラさせながら「ティ・アモ~風が吹いて~」を歌い踊ると、Bブロック最後は「伊舎堂さくら」さんが、圧倒的な歌唱力で「DESTINY」(GALNERYUS)を歌い上げ、藤森も「アリーナを一回埋めた人の歌い方!」と驚嘆するほどだった。トークでは電飾オペラさんの衣装に注目が集まり「徹夜で作りました!」のコメントに客席からも驚きの声が上がり、らいをんさんがなんと小学6年生ということもわかりこちらも驚かれていた。「アポロ」は客席から見守っていたお父さんから教えてもらったとのことだ。
Cブロックには6組が出場。女性の「そのか」さんはセリフ入りの劇団四季ミュージカルの「パート・オブ・ユア・ワールド」をスタンドマイクでパフォーマンス。本格的な歌声は会場の空気を一変させた。男女の「かずや、ジェンポラ」さんはオヨネーズの1989年の大ヒット曲「麦畑」を麦わら帽子と作業着風のツナギ姿で披露。男性の「うるとらわいるど」さんがヒーローもの「太陽戦隊サンバルカン」をアクション込みで歌う等、ユニークな参加者が続出して楽しませる。MC席の藤森も一緒に「サンバルカン」を口ずさんでいた。
「異邦人」を稲垣潤一と荻野目洋子のデュエット・バージョンで歌った男女の「チームえみたけ」さんは、なんと今日初めて会ったとのことだが、イントロからボックスを踏みながら初対面とは思えない息ぴったりのコンビネーションで歓声を集めていた。可愛らしいメイドコスプレの女性コンビ「aiz」さんは鈴木このみの「Redo」で可愛らしさだけではない迫力ある歌声を聴かせるなど、バラエティに富んだCブロックの最後の出演者は男性2人組「コイクチ」さん。クリスタルキングの「大都会」を、見た目をデフォルメしたピンクアフロのコスプレで笑わせながらも、歌はオリジナル曲のハイトーン、ローボイスを再現して拍手を浴びた。出場者はアーティストを目指している男性とファンの女性のコンビだったり、今日が初対面のコンビだったりと、自分と趣味が合う人とDAM★ともになって出場している人がいるのも<DAM★とも祭り>の楽しいところ。みんなこの日を目標にカラオケを練習してきた成果を存分に発揮している。MCの2人も「レベルが高いね!」と感心しきりだった。
ここからは、激ムズ課題曲を歌い切る飛び入りコーナー「完唱!歌いきりまショー!!激辛」へと突入。希望者の中から抽選して、選ばれた出場者が客席から飛び入りでステージに上がった。完唱した方には「PlayStation®4」がプレゼントされる。画面左上に現れる審査員が激辛な採点をするこのシステム。音程・リズム・歌唱テクニックをもとに、審査員の好みでもジャッジが変わるようだ。まずは男性が「小さな恋のうた」(MONGOL800)を歌うものの、残念ながら失敗。続く男性も完唱率26パーセントで失敗。続いて「タマシイレボリューション」(Superfly)を男子が歌い完唱率33パーセントで撃沈。今度は女性が挑んで見事な歌唱を聴かせたものの、32パーセントの結果に。審査員の好みによりジャッジが変わるようで、ただ単に歌が上手く歌えるだけでなく、運も味方にしないといけないのが難しいところだ。続いてはRADWIMPS「前前前世(movie ver.)」に男性の「syaski(しゃすき)」さんがチャレンジすると、観客も手拍子で後押し。関門を次々と突破して一番を歌い切ると大歓声。画面左上の審査員が丸を表示するたびに歓声が上がるスリリングな展開に、会場は大盛り上がりだ。「行ける行ける!」とMCのエハラと藤森も煽る中、見事に完唱!ジャンプして大喜びのsyaskiさんにMC2人もハイタッチで讃える。ものすごい盛り上がりだ。その後もチャレンジャーが出るものの、完唱できず。そこで、エハラがRADWIMPS「前前前世(movie ver.)」をモノマネ風に歌いチャレンジすることに。しかしサビに差し掛かるとストップ、完唱率31パーセントで完唱ならず。「これ絶対おかしい!」と悔しがる姿に観客は大笑いだった。見事1人だけ完唱したsyaskiさんにはPlayStation®4が贈呈された。
「せっかく紅白歌手がいるんだから歌ってもらいましょう!」とのエハラの煽りで、藤森がRADIO FISHの「PERFECT HUMAN」を観客からダンサーを募り歌うことに。中田役はエハラが務め、「エハラ!エハラ!」とアレンジしてパフォーマンス。参加した観客もキレキレなダンスを見せて大いに盛り上がり、1部を終了した。
休憩を挟み、第2部が開始。MCはエハラと、藤森にかわり横澤夏子が登場。
Dブロックは4組がステージに上がる。女性2人、男性3人の5人組のグループ「湘南MAX」さんは生のサックスとコーラスに加えて手話も交えてピンキーとキラーズ「恋の季節」をムードたっぷりに聴かせ、長年一緒に歌ってきたという男性2人組「ハロハロタンメン」さんは、「盛り上がってますかー!?」と煽る余裕のステージングを見せた。コスプレ女性の「OJO」さんは奥井雅美の「輪舞 ─revolution」で声量のある豊かな表現力を発揮、生中継のニコ生ユーザーからもたくさんの支持するコメントが寄せられた。Dブロック最後の出番は、この日のために軽井沢に集まって練習したという3人組「シゲミーチョ」さん。揃いの黒い衣装で激しいシャウトとアクションを織り交ぜたステージングで「我が名は牙狼」(JAM Project)を魅せる。最後はセンターの男性が衣装から羽を広げるパフォーマンスで驚かせた。
カラオケで知り合い結婚した人もいると聴き、「私もカラオケ始める!」と目の色を変えた横澤が、最後のブロックに入る前に歌うことに。客席から参加者を募り、5人の女性と一緒に賑やかにモーニング娘。の「ハッピーサマーウェディング」をフリ付きで歌い、女子会的なカラオケで華やかな空気を振りまいた。
最後のEブロックでは、水樹奈々×T.M.Revolution「革命デュアリズム」を熱唱した「水樹VANITAS×よびRevolution」の2人が本家に負けないハイトーンでヴィブラートで魅了し、「MARIE&こばたつ」さんは加藤ミリヤと清水翔太の「Love Forever 」で客席からサイリウムが左右に振られて盛り上がるなど、それぞれタイプの違う男女デュエットを聴かせた。「QUARTET★NIGHT」を歌った4人組の「阿佐ヶ谷カルテット」、「My Best Friends」を歌った介護士や看護師、銀行員などで構成されているというカラフルなTシャツ姿の5人組「ちーむリトグリ@カラマスほぼレディー」と、複数人数のグループが華やかなコーラスワークを披露すると、緩やかな雰囲気が心地よく響いていた。
これで本日の参加者はすべて終了。表彰式にあたり、第一興商の村井常務から挨拶があり、「今日は最高の盛り上がりでした。まだ決まってないですが、これは来年も続けて行かないといけないな、と」との言葉に大きな拍手が贈られた。表彰式では「藤森慎吾賞」を電飾オペラさん、「横澤夏子賞」をOJOさん、「エハラマサヒロ賞」をコイクチさんがそれぞれ受賞。全員に「カラオケ@DAM専用マイク」が贈られた。そしていよいよ最優秀賞「DAM★とも大賞」の発表。選ばれたのは、「我が名は牙狼」を歌った男女混合3人組シゲミーチョさん。ビッグエコーや飲食店で使えるお食事券3万円とカラオケ@DAM専用マイクが贈られると、メンバーは思わず涙。「衣装を寝ずに作った甲斐がありました!みなさんに喜んでもらって嬉しいです。ありがとうございました!」と感激の様子でコメントした。
長丁場のイベントだったが、個性豊かな参加者、MCを務めた3人のサービス精神溢れるエンターテイナーぶりで、あっという間にエンディングへ。最後はたくさんの人をステージに上げて、みんなで浦島太郎(桐谷健太)の「海の声」を大合唱。会場中が一体となる盛り上がりの中、金テープが客席に放たれ、ステージ上で記念撮影を行って<DAM★とも祭り2016>は幕を閉じた。
取材・文:岡本貴之
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