【速レポ】モンパチフェス＜WWW!! 16＞、MONGOL800「今年最後の夏フェス始まるよ」

2014年から2年。前回の最後にキヨサクが投げかけた「またやろうかな？」の言葉通り、ファンが待ちわびた「MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 16」（以下www）が今年も帰ってきた！

◆MONGOL800画像

南国沖縄の青く透き通った海を目前にする素晴らしいロケーションを背景に、今年はなんとトップバッターにホストのMONGOL800が登場。アップテンポの「Enjoy yourself」に合わせて3人がカチャーシー（沖縄の踊り）を踊りながら登場すると、客席から大きな歓声が上がった。そしてキヨサクの「遊びましょー」の言葉をきっかけに「あなたに」のイントロで、儀間崇のギターリフが客席に突き刺さると、正真正銘今年のオープニングナンバーとは思えないほどの興奮の渦が巻き起こる。

そして、間髪入れずにルイ・アームストロングの大名曲にしてフェスのタイトルに引用している「What a Wonderful World」のカバーへ。他者への配慮を忘れない、彼ららしいリスペクトを感じさせる選曲だ。MCでキヨサクが「最高ですね、ようやく天候にも恵まれて」と話すと、客席がどっと沸いた。実はこれまでのwwwは天候にいまひとつ恵まれておらず、2013年には台風で開催中止にも追い込まれている。それをみんな知っているからこそ起きた笑いだ。

そんな喜びを表現するように「お祭りです！」「今年最後の夏フェス始まるよ。まだまだ夏を楽しんでいきましょか！」と次々に叫ぶと、盟友のパーティーダンサー・粒マスタード安次嶺とトランペットのシーサーが舞台に登場。特に粒マスタードとのコラボは彼らの鉄板になっていて、前回のラストでは客席の視線を彼がかっさらっていたほどの人気を誇っている。

底抜けに明るくアップテンポで、モンパチの代表曲の一つでもある「OKINAWA CALLING」が始まると、観客が両手を振り上げ振り回し、手拍子を始めると同時に飛び跳ねて踊りだす。ちょ、ちょっと待って、まだ3曲目だけど体力大丈夫？と、こちらが心配になるほどテンションMAXに。ステージ上の3人は、ペース配分など考えていないかのように客席をあおりまくる。すると、その熱を鎮めるように、これまでの暑さが嘘のような涼しい風が会場に流れ始めた。

次に、スカ調の新曲「TAKE IT EASY」を披露。ミドルテンポのこのナンバーはキヨサクと儀間のハモリ、コーラスの掛け合いも軽やかに、このバンドが今とてもいい状態にあることを感じさせる。ここで飛行機が上空を横切り、轟音が響いた。実は今回の会場「美らSUNビーチ」は、那覇空港の近くにあるため、頻繁に飛行機が飛び交う。キヨサクは苦笑いしながらも「すごいよね。ありえないでしょ 笑。でもこのロケーションも活かしたいよね」と力強く言い切った。

ステージも終盤へ突入、「まだまだいけますよね？まだまだ遊べますよね！？」の呼びかけに客席は大興奮し、「小さな恋のうた」が始まると、前方で我慢の限界だとも言わんばかりにモッシュが始まる。サビ前にキヨサクが「続き、歌ってもらっていいですか」と観客に振ると、会場中が大合唱に。幸福な空気に包まれたこのフェスを象徴するかのような光景だった。

こちらも新曲の「Cinderella」から、美しい情景が目に浮かぶ歌詞が印象的な「風鈴」へ。曲調こそアップテンポながら、ストレートに愛を伝える言葉と、優しいキヨサクの声が会場を包み込む。曲が終わると、余韻を断ち切るように高里悟の力強いドラミングが響き渡る。

「最後まで楽しんでいってね！」「宴じゃ宴じゃ」というMCから、ラストの曲、明るく楽しいMONGOL800の楽曲の中でも最高にハッピーなパーティーチューン、その名も「PARTY」に。待ってましたとばかりに、会場中が踊り、歌い、飛び跳ねた。何より、笑顔がはじけている。

このあとの観客のみんなの体力が気にかかるほど最初から最後まで上がりっぱなしのステージが終了。でも、信じられないけど、まだまだこれはトップバッター。モンパチのホストとしての意気込みを感じ、2日間続く「MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 16」が素晴らしいものになることを予感させる、素晴らしいスタートだった。

取材・文◎島袋寛之
撮影◎(c)WWW16 OFFICIAL




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