【ライブレポート】SING LIKE TALKING、アーバンソウルサウンドで彩った真夏の初野音ワンマン

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8月6日、SING LIKE TALKINGが東京・日比谷野外大音楽堂にてホーン・セクションをフィーチャーした初の野外ワンマンライブ<SING LIKE TALKING Premium Live 28/30 Under The Sky 〜シング・ライク・ホーンズ〜>を開催した。

◆SING LIKE TALKING ライブ画像(全9枚)

オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

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体感温度は予報の33度を超えていたと思う。あちこちで花火が鳴り響くであろう、週末の夜の入り口。空はまだ明るい。都心の日比谷野外音楽堂は満員の観客で埋め尽くされていた。

SING LIKE TALKING(SLT)の、単独では初となる野外ライブ。入り口には<28/30 Under The Sky ~シング・ライク・ホーンズ~>と書かれている。結成30周年に向けてのカウントダウン企画として、2015年のストリングスに続き、2016年のテーマである“ホーン”をフィーチャーした新曲「風が吹いた日」を6月にリリースしたばかり。充実した音楽をマイペースに生み出し続けている彼らのゆるりとした雰囲気と、彼らの登場を待つ観客の間に流れる空気はとてもよく似ている。とてもいいライブになる予感がする。日差しが傾き始め、涼しい風が少し吹き始めた頃、ステージにメンバーが登場した。最高のタイミングだ。


オープニングから軽やかで心地よいグルーヴが体を揺らすナンバーが続く。ファンキーだが爽やかで熱くなりすぎない。ソウルフルだがくどくない。MCはあえて少なめに、途中にスローを挟みながら、ファンキーでメロウな選曲は最後まで続く。お客さんもそういった雰囲気を楽しんでいるのが分かる。SLTのライブでここまで踊れることは今まであまりなかっただろう。

ほとんどの曲でフィーチャーされたホーンズは、FIRE HORNSという若手のホーンセクション。引く手数多の実力派だ。コーラスも豪華で、ソロでデビューしているエリック・フクサキとSLTとは古い付き合いの露崎春女。時折フィーチャーされる2人のコーラスは、主役を凌駕するほどのインパクトを放つ瞬間がある。そういった緊張感も忘れていない。それにしても演奏が完璧だ。



この日のライブは2部制で、途中で15分の休憩が挟まれた。暑い気候の中で体調面への配慮でありつつも、レストランやクラブでのライブにおける2部制を取り入れたように思った。2部が始まる頃には日も落ちて、紫系のライティングで彩られたステージは、1部とはまた違ったアーバンな雰囲気に。こういったさりげない演出も、ちゃんと音楽を楽しむ場を作ってくれているんだなという配慮を感じた。そう、これは大人の夏フェスなのだ。

「今年もこの曲で終わりにしますよ。 来年はシング・ライク・“何”にしよう」

竹善はそういって、ライブでしか聴けないいつもの曲で締めた。SLTの音楽は暮れ行く空が似合う。ひとつ新しい発見をした。来年もまた、今年と違った贅沢な時間がきっと待っている。


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