【対談】Tetsu [D'ERLANGER] × ROD [Justy-Nasty]、「認められる相手」
■D'ERLANGERやTUSKみたいな
■同じ世代を見ると頑張らなきゃなって──ROD
──ははは(笑)。改めて伺うと、Justy-Nastyが復活に至った経緯って?
Tetsu:聞きたい聞きたい。
ROD:経緯は、オリジナルギタリストのLEZYNAがいたんですけど。彼がJusty-Nastyを脱退した後に、STRAWBERRY FIELDSっていうバンドでデビューして。そのバンドが解散してからは、音楽の世界から離れてたようでね。で、たまたま去年、俺とSHOWYがやっているBordeauxってバンドにギターが不在で。冗談半分で「LEZYNAがやってくれれば面白いなぁ」って言っていたんです。俺も連絡先を知らなかったんですけど、当時のローディが「わかりますよ」と。
▲Justy-Nasty |
ROD:そう。ローディーに連絡を取ってもらって、「こうこうこうで、ギターやってくんない?」って頼んだら、「いやぁ無理です」と。「でも、一回飯食わない?」ってなって、会ったときにJusty-NastyやSTRAWBERRY FIELDSとかの昔話をしているうちに、ギタリストとして、ミュージシャンとして、染み付いているものが出てきたみたいで、「遊びでもいいからスタジオ入ろうよ」ってなったんですよ。いざスタジオに入ったら、全然弾けてなかったですけどね(笑)。立って弾くなんてもってのほか、みたいな(笑)。でも、そこで彼が“面白い”と思ってくれたみたいで、Justy-Nastyをやってみようっていう話に変わったんです。で、RALFにも話したらやる気満々で、「ぜひやる」となったという。
──じゃあ、ずっと温めていた企画とかではなく、偶然の産物なんですね。
ROD:そうなんですよ。Justy-Nastyをやろうとは思ってませんでした。
──これは継続的な復活なんですか?
ROD:そうなればいいとは思っています。
Tetsu:継続させるために、僕はたくさんのトラップを作っているんです。
──トラップ(笑)!
Tetsu:今回のツアーもそのトラップの一環です。パッと辞める、みたいなことをさせないために、あの手この手で作戦を立てています。
ROD:怖っ(笑)!
Tetsu:来年もブッキングしちゃえば解散は出来ないもんね(笑)。
──愛を感じますね(笑)。
Tetsu:だから、Justy-Nastyって僕なのかもしれないです。
──名言出ましたけど(笑)。RODさんどうですか?
ROD:いや、すげえな(笑)。
Tetsu:うちのメンバーも、みんな喜んでますよ。全員一致で対バンを喜ぶことって、正直あまりないんですけど。
▲ROD [Justy-Nasty] |
ROD:カッコよかったですよ。めちゃめちゃカッコいいっすよ。LEZYNAもCIPHERのこと凄く好きだったし。俺らも、最初に思い浮かぶ仲のいいバンドはD'ERLANGERですね、こちらもメンバー全員一致で。だから<四鬼夜行>に声を掛けてもらって出演した時も、もちろんDEAD ENDもカッコいいし好きなバンドですけれど、D'ERLANGERが出ることにガッツポーズでしたね。
Tetsu:僕らがオファーをもらった時に、まだJusty-Nastyの名前はなかったんです。最後の最後でJusty-Nastyが発表されて、“えええええ!?”って。
──まるでファンのように(笑)。D'ERLANGERは9年前に復活しているわけで。RODさんは、その出来事をどういう思いで見ていましたか?
ROD:俺もミュージシャンのはしくれとして継続してやっていますけれど、いいなぁとか羨ましいとかはなく。TetsuとCIPHERとはCRAZEで一緒にやっていたわけだし、“俺も頑張んなきゃな、俺は俺の道で”っていう気持ちでしたね。
──感化されて、自分もJusty-Nastyやりたいとは思いませんでした?
ROD:いやぁ、それはメンバーありきですから。俺は俺で頑張んなきゃなっていうことは、今も思ってます。
──当時も今も刺激を受けている存在だと。
ROD:そう思える人って、なかなかいないんですよね。年取ってきて、若い人らが出てきて、シーンのこともあまり知らないですけど、そう思える人はいない。やっぱりD'ERLANGERやTUSKみたいな、同じ世代を見ると頑張らなきゃなって率直に思います。
──D'ERLANGERも復活してそろそろ10年経つんですよね。
Tetsu:そうなんですよ。
──復活以前/以後の音楽シーンって、変化を感じます?
Tetsu:いやあ、変わりましたよ! RODが言っていたように、僕もチャート番組見ても知らない人ばっかりですからね。でも、2月の話ですけど、RODとSHOWYが誕生日パーティに来てくれたんですよ。そこに若手もいたんですけど、後で話を聞くと、僕とRODが話していると、“うわ、CRAZEだ!”って盛り上がってたみたいで。その世代も、若手っていうよりはすでに中堅なのかな。でも、今でも自分たちのことをそんなおっさんだとも思っていないです(笑)。Justy-Nastyの復活によって、俺たちの時代さ!って胸張れると思う。
──RODさんから見て、音楽シーンで何が一番変わったと思います?
ROD:何でしょうね?
Tetsu:まず、当時は携帯なかったもんな。SNSもなかったし、こういうWEB媒体だってなかった。写メもない、樹木希林と郷ひろみの写ルンですしかなかったしね(笑)。
ROD:そうやんな(笑)。あの頃はネガの時代。
Tetsu:写真チェックなんて、昔はネガのベタ焼きとかポジフィルムに丸を付けてたし。8月の楽屋ではそんな懐かしい話になると思う。
ROD:全員で(笑)。
Tetsu:写真チェックお願いします!ってなったら、みんなPCを開くっていう(笑)。まぁ時代が変わっても共に過ごせることは嬉しいね。
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