【手紙全文】アンジュルム 田村芽実、「毎日全力で生きて、一人前の表現者になって帰ってきます。」
アンジュルム田村芽実の卒業公演が、5月30日、日本武道館にて開催された。
アンコールで行なわれた卒業セレモニー。田村がメンバー、スタッフ、ファン、自分に関わってくれたすべての人に向けて読んだ手紙の全文を掲載する。
◆ ◆ ◆
2011年5月。スマイレージ二期メンバーオーディションが発表された日。
私は姉から知らされ衝撃を受けました。
四人のスマイレージが大好きで、仕方なかった私は、スマイレージに新メンバーが入るなんて考えられず、酷く落ち込みました。
そんな私に、「そんなに新メンバーが嫌なら、めいも受けてみたら?」と姉が言い、その一言でスマイレージのオーディションを受けることを決意しました。
スマイレージが好きな気持ちだけは誰にも負けない自信があった私は、見事! オーディションに合格。
サブメンバーからアイドル生活のスタートを切りました。
大好きなスマイレージで、大好きな歌を歌えることが、とっても幸せでした。
そして加入2ヶ月後には、念願のスマイレージ正式メンバーになることができ、スマイレージのトレードマークだったミニスカートを履けた時は、天にも昇る心地でした。
その後、めまぐるしく幸せな毎日を送る中で、スマイレージの日本武道館公演と47都道府県ライブツアーが発表になりました。
当時の私は、「日本武道館っていう素晴らしいステージでのパフォーマンスが私に務まるのかな?」とか「本当に47都道府県すべて回れるのかなぁ?」と不安になりました。
でも、そんな不安なんてすぐに吹き飛びました。
日本武道館も47都道府県ライブツアーも、どこに行ってもファンのみなさんが笑顔で待っていてくれたからです。
みなさんの笑顔は、私の心の支えとなりました。何より、毎日のライブツアーは、日本中のスマイレージファンのみなさんと、ひとつになれた気がして本当に嬉しかったです。
そんな時に伝えられた改名とメンバー増員。
メンバーの増員に関してはプラスに捉えてたけど、改名に対して大好きなスマイレージがなくなってしまう気がしたのは正直な気持ちです。
スマイレージがアンジュルムと変わると同時に、自分の気持ちも切り替え、もう一度アンジュルムとしてさらに羽ばたいて行こうと、思い切って髪をばっさりショートカットにしました。
アンジュルムに改名した後、スタッフのみなさんや、ファンのみなさんが、アンジュルムに改名してからとてもよくなった!とか、アンジュルムが好きって言ってくれるようになり、改名してよかった。愛されるグループになれてよかった。と感じました。
今ではアンジュルムを心の底から愛しています。
何にも動じないかみこ
ひとりでアンジュルムのメンバーになって、大変なこともたくさんあったと思うけど、先生に追い付け追い越せ精神で頑張ってたかみこはかっこよかったです。
甘えん坊のりかこ
宇宙人みたいなあいあい
元気印のむろ
とにかく仲が良くて元気いっぱいの3人を見てるのが大好きでした。
私にとって初めての後輩がこの3人で本当によかった。
たおやかなりなぷ~
プラス思考なタケ
なにわっこかななん
同期の3人とは苦楽をともにして来た仲で、今日で離ればなれになってしまうのは、とても寂しいです。同期の3人は、私にとって本物の仲間です。
仲間という存在を教えてくれてありがとう。
一番女性らしく一番子どもっぽい和田さん。
後輩の私にも仲良くしてくれて、ありがとうございました。
和田さんの一言一言は説得力があり、私を大きくしてくれました。
「めいめいと結婚したい!」って言ってくれた時、断りましたけど(笑)、本当はすごく嬉しかったです。
みんな個性がバラバラでキャラクターも違うけど、私が思うこのメンバーのみんなにひとつだけ共通するところは、根っこの部分がとても暖かいところです。
これからどんなことがあっても、みなさんの暖かく優しい根っこをますます張り巡らし、強く大きな幹となって、ユニークで色とりどりな大輪の花を咲かせ続けてください。
私も明日から、小さな芽を大切に育て、いつしか大きな大きな木となり実りを遂げたいです。
ファンのみなさん。
ダンスだって歌だって半人前の私を応援してくれて、本当にありがとうございました。
ファンのみなさんには、いつも「元気もらってるよ!」とか、「ありがとう!」とかと、言葉をかけていただいて。田村芽実という存在が誰かの心の支えになってる。ということがとっても嬉しくて……。
でも、私の心の支えになっていたのもファンのみなさんでした。
ファンのみなさんは、どんな時でも、私の味方でいてくれて、やりきれない気持ちになった時も、ブログのコメントや、いただくお手紙や、握手会での優しい言葉に、いつも元気をもらっていました。
みなさんとの素晴らしい毎日は私の宝物です。
私は表現することが大好き。
これからは、歌やダンスのお勉強をするのはもちろん、毎日全力で生きて、一人前の表現者になって帰ってきます。
険しく辛い道のりだとは思いますが、私にはこんなに待っていてくれるファンのみなさんがいる。それだけで、どんなことでも乗り越えられる自信があります。
今、この場で時間はかかっても、必ず大きく深みのある人間になってステージに戻ってくる。と、みなさんと約束させてください。
どんなことがまっていようと覚悟はできています。きっと、待っていてください。
最後になりますが、スマイレージ、アンジュルムとしてみなさんと一緒に歩んできた一生色褪せることのない1752日を胸に抱き、明日から小さいけれど大きな一歩を歩んでいきます。
これまで私と出会ってくれたすべてのみなさんに感謝します。
ありがとうございました。
平成28年5月30日
スマイレージ・アンジュルム 田村芽実
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