オバマ米大統領「今夜、ホワイトハウスはブルースハウスに。」 渡辺貞夫らがジャズライブ
バラク・オバマ米大統領とミッシェル夫人がホストを務めるインターナショナル・ジャズ・デイ2016<オールスター・グローバル・コンサート>が、4月29日にワシントンD.C.のホワイトハウスで開催され、日本を代表として渡辺貞夫が参加した。
インターナショナル・ジャズ・デイはユネスコ(国際連合教育科学文化機関)がユネスコ親善大使でもあるジャズ・ピアニスト、ハービー・ハンコックとセロニアス・モンク・インスティチュート・オブ・ジャズの協力によって制定した記念日。ジャズを通じて国境を越えてさまざまな文化に対する理解を深めることを目的とし、2012年から毎年4月30日に世界各地で様々なイベントを開催している。
5年目を迎える今回は特別記念公演として、ジャズ発祥の地・アメリカでオバマ大統領夫妻がホストとなり、世界各国から著名なジャズ・ミュージシャン総勢約50組をホワイトハウスに迎えて、一夜限りの<オールスター・グローバル・コンサート>が開催された。
コンサートは、オバマ大統領による「今夜、ホワイトハウスはブルースハウスになります。(We’re turning this place into the Blues House.)」という粋なスピーチからスタート。それを皮切りに、世界的なプレイヤーたちがここでしか観られない貴重な共演を次々と披露した。
渡辺貞夫はコンサート中盤、司会を務めた俳優モーガン・フリーマンに紹介されステージに登場。共演者のアル・ジャロウ、チック・コリア、リー・リトナー、クリスチャン・マクブライド、ブライアン・ブレイドと共に、デイヴ・ブルーベックの名曲「テイク・ファイヴ」を演奏。エネルギッシュなソロで会場を沸かせた。
コンサートでは、その他、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、パット・メセニー、マーカス・ミラー、ダイアナ・クラール、スティング、アレサ・フランクリンらが熱演を披露した。なお、渡辺貞夫は今回の出演ミュージシャンの中で最高齢となる。
「このようなチャンスをいただき、たいへん光栄に思います。バックステージで大勢の仲間たちと再会できたことも嬉しい出来事でした。」── 渡辺貞夫
公演の模様は、翌30日にABCネットワークにて全米で放映され、インターナショナル・ジャズ・デイのサイトなどで世界中に紹介されている( https://www.youtube.com/watch?v=GsmnWg0pneY )。