【ライブレポート】吉川友、拳と拳で語り合う24歳誕生日公演

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吉川友の東名阪ツアー<吉川友バースデーツアー ~あと5分で本気出すよ?~>が、5月1日、大阪・ESAKA MUSEにて開幕した。

◆<吉川友バースデーツアー ~あと5分で本気出すよ?~>初日公演 画像

約半年ぶりのワンマンライブは、バースデーツアーと銘打っているとおり、きっか24歳の誕生日を記念したもの。しかも誕生日当日が初日大阪公演という、彼女にとっても初めての地方で迎えるバースデーライブとなった。

会場となったESAKA MUSEには、きっかのバースデーをお祝いしようと関西圏はもとより各地から友フレ(吉川友ファン)が集結する。その多くは今回の、もしくはこれまでのライブTシャツを着て、手には吉川友のイメージカラーとして定着した黄色のペンライトが輝く。そんな友フレが、「おっ」と最初に驚きの声を漏らしたのはオープニングだった。これまでシングル「歯をくいしばれっっ! / チャーミング勝負世代」(6月1日発売)のリリース記念イベントが各地で行なわれてきたが、このイベントのオープニングで用いられたのは、これまで長きにわたって使われてきた「~Ignition~」ではなく、新しいオープニング曲。ところが、初日公演では、「~Ignition~」がオープニングに復活。新しいSEには新しいことが始まるワクワクがあったように、慣れ親しんだSEには“きっかのライブにやってきた”という“ホーム感”がある。言ってしまえばこれだけで、一体感を生み出すことができるのである。

オープニングを飾ったのは、“あと5分で本気出す”というフレーズが今回のツアータイトルにも採用された、大森靖子による新曲「歯を食いしばれっっ!」。先日の札幌のイベントで初披露されたこの曲。歌い方も普段から変えて(本人曰く「少し“クセ”のある歌い方」にして)、大森の描いた世界観を表現していく。

「吉川友、今日でですね、24歳を迎えました!」

そんなMCで、一斉に「おめでとう!」の声が飛ぶ。そしてきっかは、24歳になったこの日、さっそく嬉しいことがあったのを報告する。

「大阪ならではの、あの大好きな丸い食べ物。今日、楽屋入ったらスタッフさんが、たこ焼きを5パック買って。私の夢でもあったんです。バースデーツアーはいつもスタッフさんがケーキを用意してくださるんですよ。でも、大阪だから、大阪で誕生日を迎えるんだから、たこ焼きをケーキのように(タワーのように)並べて、たこ焼きケーキを食べたいって言っていたんですけども。今日、その夢が……まあ、パックで置いてあっただけなんですけど、夢が叶いました。」

楽屋にたこ焼きが用意されていたという話に続いて、24歳になった自身へのご褒美を用意した、という話に。

「ほんとに、小さいいちごの粒が、50個くらい、40個かな……言い過ぎ、30個かな。30個くらいパックに入って1000円というのを見つけて、24歳の誕生日、一番最初に食したものはそのいちご30個40個でございます。そしたらなんでか知らないんですけど、お腹が痛い。もうほんとに、24歳も波乱万丈な年になりそうです。」

たとえきっかが24歳になろうとも、いつの時代もまず出てくるのは食べ物の話。そして“なんでか知らない”と奴は確かに発言したが、間違いなく“いちごの食べ過ぎ”が原因だと友フレ全員知っている。きっか本人よりも本人のことを知っている、それが友フレなのかもしれない。

2015年には台湾を、そして最近では金曜夜の大都会・新宿をも跪かせた吉川友が、この日は大阪を跪かせる。さらに少し大人になったきっかだからこそ歌える曲をたて続けに披露すると、“周年”と“年目”の違いがよくわからず、観客から一斉にツッコミと指摘と訂正を入れられたMCへ。5月11日でソロデビュー5周年、6年目に入る彼女が、キマグレンとの出会いを経て、感謝の気持ちを素直に言葉に出すことの大切さなど、ソロデビューしてから学んだことをデビュー曲「きっかけはYOU!」とともに振り返った。
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