徳永英明、泣くほどうれしかった体験は?「今日みなさんが来てくれたことです」
2月に手術と入院が報じられた徳永英明が、退院後初めての現場復帰となるイベント<30th Anniversary Acoustic Special Live 2016>を4月16日、豊洲PITで開催した。オフィシャルから届いたレポートで、この模様を紹介する。
冒頭、14日に起きた九州の地震に寄せて「僕の友人も大勢九州にいます。九州の人たちにも、祈りを込めて歌いたいと思います」とコメントした徳永。また休止したことについては「前回のもやもや病のときは、その後に『VOCALIST』というヒット作が生まれたので、今回も2~3年後にあるんじゃないかな(笑)」と笑いを取りながら、「あまりがんばりすぎないように、がんばりたいと思います」と復帰を強く印象づけた。
徳永は、2月上旬に体調不良を訴え、医師の診断のもと「もやもや病による脳梗塞発症予防のため」として、2月22日に左複合バイパス手術を行い40日間の入院生活を送った。この日のライブは、もともとアコースティック形式でのライブを予定していたが、まだフルタイムでライブを行うことは困難なことから中止も検討されたそう。しかし、徳永本人の「どのような形でもファンに直接会って挨拶したい」との強い希望によって、イベント形式での開催となった。イベントは、ピアノの坂本昌之とギターの土方隆行を交えたアコースティック編成でのライブ演奏、MVの上映やファンから事前に集めた質問に答えるQ&Aトークコーナーという盛りだくさんの構成で行われた。
ステージに徳永が出てくると、客席からは「徳永さーん」「さーん」など、たくさん声がかかる。スッと息をのむようにして歌が始まると、一瞬にして会場は静まりかえり、集まった1300人のファンはジッと徳永の歌声に耳を傾けた。ライブは「myself ~風になりたい~」「夢を信じて」「レイニー ブルー」「僕のそばに」、そして平原綾香に提供した「鼓動」のカバーを披露した。「鼓動」を歌う際には、「昨年末に体調が悪くなり、そんなときに平原さんから作詞の依頼が。そのときは、体調が悪い自分に向けて書いたのだけど、今は改めて今の自分の背中を押してくれる曲だと感じた。」と、エピソードも明かした。
Q&Aトークコーナーでは「ファッションのこだわりは?」「地球以外で住みたい星は?」など、ユニークな質問がたくさん。そんな中で、「30周年の気持ちを漢字1文字で表すと?」という質問に「愛」と答え、「泣くほどうれしかった体験は?」という質問には「今日みなさんが来てくれたことです」と答えて、大きな拍手と歓声があがった。
さらにMCでは「入院していて色が白くなった」「体重が4キロ減った」など、退院後の自身の近況を細かくファンに報告。3ヶ月ぶりのライブということで、緊張の色も見せていたが、本人にとってファンの前で歌えることの喜びを噛みしめるようなイベントになった。
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