【ライブレポート】Bryan Associates Club、初主催イベントはサプライズ連発

ポスト

Bryan Associates Club(現B.A.C)が4月2日、渋谷Gladにて初のオーガナイズイベント<B.A.C to the Future vol.1>を開催した。DAVID BOWIEの意志を紡ぎ、妖艶への憧憬を持つ3組のアーティストを迎えて行われた同イベントは、ジャンルの壁を飛び越え、美意識がどこか共通して耽美で退廃的な匂い。Bryan Associates Clubによる改名宣言も飛び出した当日の模様をレポートしたい。

◆<B.A.C to the Future vol.1> 画像



まずイベントの先陣を切ったのはGLOWS。「Rouge of Shelly」をオープニングナンバーに、80'sビートロックを突き詰めたソリッドなサウンドで会場のボルテージを一気に高めた。



2番手のVERONICAは70'sパンクやグラムロックを基盤とした生身のグルーヴが印象的だ。「Good Night Mother」ではmikku(Vo)の悲痛な声が場内の緊張感を張り詰めさせて、身動きができないほど。


3番手のVANIRUは、YUTO(G)に続いて最後にステージにLEONEIL(Vo)が姿を現すと場内が一気にゴシックな空気へ。中世ヨーロッパのような世界観に覆われるなか、メランコリックなシンセサウンドに浮遊するLEONEILのボーカルとYUTOのギターが織り成すアンサンブルに会場が酔いしれた。



本イベントのトリにして主催者のBryan Associates Clubの登場は、"B.A.C to the Future,Future,Future"とリフレインする女性のナレーションとともに。メンバーが静かにステージへ姿を現し、全身真っ黒のカンフー道着を着たBryan(Vo)の咆哮を合図にしてライブは「ヴェルヴェット思想家」からスタートした。

純白のジャケットに身を包んだWin(G)はしなやかかつ軽やかな動きでステージを縦横無尽に彩る。変幻自在のBryanの声の表現力と相まって序盤からオーディエンスをB.A.Cワールドに引き込んでいくスタイルが独特で濃い。


ライブ中盤ではレゲエのグラムロック的解釈といえる「飛べない蛇」を披露。故・上田現に捧げた叙情的なナンバーを情感たっぷりに演奏し、場内が感動的なムードに。しかし間髪入れず、ライブの定番曲「青い薔薇を持つ男」をはじめとするナンバーで4人はステージの勢いを加速させ、シーケンスが特徴的なラストのナンバー「トゥナイト」まで一気に駆け抜けた。

アンコールでは、2016年7月18日に千葉・舞浜アンフィシアターで開催される<MIX LEMONeD JELLY 2016>の出演を発表。X JAPANのhideが産み落とした前代未聞のイベントへの参加告知にファンの歓喜の声が飛んだ。しかし、驚きはこの後。結成当初からの"Bryan Associates Club"というバンド名を、愛称/略称として親しまれている"B.A.C"に改名することを発表すると、突然の予期せぬ出来事に場内が一瞬驚嘆し、拍手が鳴り響いた。

アンコールの最後は場内が多幸感に包まれた「FANCY 2 FANCY」だった。すべての演奏を終えたメンバーがステージを降りると、スクリーンにて新曲「青い薔薇を持つ男」のミュージックビデオが公開され、最後の最後までサプライズづくしでオーディエンスを楽しませたイベントが終了した。


なお現在、B.A.CのオフィシャルYouTubeチャンネルでは「青い薔薇を持つ男」のミュージックビデオ(short ver)が公開されているほか、オフィシャルサイトでは初シングルとして同曲のフル音源を無料配信している。

撮影◎にしゆきみ

■<B.A.C to the Future vol.1>
2016年4月2日(土)渋谷Gladセットリスト

1.ヴェルヴェット思想家
2.想像から映像へ
3.Dead Man Walking
4.骨伝導massive
5.飛べない蛇
6.青い薔薇を持つ男
7.革命前夜
8.トゥナイト
encore
en1.FANCY 2 FANCY



■新曲「青い薔薇を持つ男」

フリーダウンロードURL http://b-a-c-official.com/discography.html

◆B.A.C オフィシャルサイト
◆B.A.C オフィシャルYouTubeチャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報