【インタビュー】SuGメンバーのVIRGIN体験に迫る!「本当は10代の頃に気づいて欲しい」
大人は聴いているだけで“あの頃”が懐かしくなる。そして誰でも胸がぎゅっとなる。ヒリヒリが止まらない。そんな楽曲が詰まった作品を3月9日、SuGの日にリリースするSuG。タイトルはズバリ『VIRGIN』。メジャー1stミニアルバムとなる本作は7曲入りなので、バンド名や武瑠の名前しか知らないというSuG VIRGINの人たちが触れる“初めてのSuG”にもぴったり。ここでは、アルバムタイトルにちなんでメンバー5人にVIRGIN縛りで今作を大分析してもらった。
◆SuG 画像
■いま青春してる人には作れない作品なんじゃないかな。これは。(yuji)
■「あれが青春やったんや」って思うようになったときに作れるというか。(Chiyu)
▲『VIRGIN』LIMITED A盤 |
4人:????
武瑠(Vo):あー、学生の頃に感想文書くとき読めっていわれた!
──と思うぐらい、『VIRGIN』聴いてるとそういう青春時代特有のヒリヒリした感情を思い出すんです。
yuji(G):学生の頃は気づかないじゃないですか? いまだからこそ、こうして青春を。
shinpei(Dr):確かに。青春真っ只中にいるときは“いまが青春だ”って過ごしてないからね。
yuji:いま青春してる人には作れない作品なんじゃないかな。これは。
Chiyu(Ba):「あれが青春やったんや」って思うようになったときに作れるというか。
yuji:うん。だから、本当はね、10代の頃に気づいて欲しいよ。すごいいいときなんだってことに。
Chiyu:いまがベストやからってことに。
武瑠:10代がベストかなぁ(笑)。
yuji:いや、自分の人生振り返ると中・高がベスト(←力説!)。それで「あのときもっと噛み締めて生きてれば」っていう悔しさにかられる訳ですよ。だから、いま10代を生きる人たちにはもっといまを噛み締めて生きて欲しいの。
武瑠:大切にその瞬間を、ね。
masato(G):だから、青春を過ごした人といま真っ只中にいる人ではこの作品の聞こえ方が違うのかも。
shinpei:時間が経てば10代の頃の思い出もどんどん美化されていくだろうからね。
武瑠:でも、その両方ありだけどね。俺らの世代はこれを聞くとノスタルジックになるだろうし、10代の人はリアルに共感するだろうし。
yuji:共感したそいつらは10代の精鋭だよ。俺とか「は、んん?」だったから(笑)。
武瑠:10代は完全に女子の方が精鋭だからね。話してて明らかに女子の方が感覚が鋭いし大人だし。男はそこから遅れて高校生ぐらいからやっと大人になってくるもんね。
──うちにも中学生男子がいるんですが、同級生の女子に比べると明らかにバカですもん。
全員:ぎゃはははっ。バカって(一同爆笑)。
yuji:当時はそんなこと思ってなかったけど。
Chiyu:気づけないぐらいバカなんだよ(笑)。
masato:その当時はね(微笑)。
shinpei:それぐらい何も考えてなかったんだよ。きっと。
yuji:だからこそ、10代の男子に気づいてほしい。
Chiyu:俺らみたいなアホな男子に(微笑)。
yuji:なるだけ早く気づいて、俺みたいな大人になんなよって(笑)。
▲『VIRGIN』LIMITED B盤 |
武瑠:自分が書いた作品に関しては、全部詞先で作りました。そういうのは今回は初!
shinpei:『BLACK』でメンバー全員テクニック的にスキルアップした上での今作だったんで、ある意味安心して作品にのぞめましたね。前作の難易度を超えるものはなかなかないだろうと思ってたんで。
Chiyu:前作作ってる頃は、ほんま精神と時の部屋に迷い込むぐらい根詰めてやったから。
shinpei:でも、今作は作ってるときにちゃんとライブまで見据えてやれたからね。前作はライブでこれがやりきれるかという不安があったんですよ。それを乗り越えたからこそ、この作品を100パーセント表現できる技術を手に入れられたんだろうなと思います。だから『BLACK』があったからこその『VIRGIN』、道は続いてる感覚ですね。
──その過程で、テーマカラーが黒からパープルに変わった理由は?
武瑠:それは、単純に俺が好きな色が紫だったから(笑)。好きな理由は青と赤の間だから。
yuji:『冷静と情熱のあいだ』(辻仁成と江國香織著作の恋愛小説)だ。
──お、そんな文学的な回答もできるんじゃないですか!
yuji:えへっ(一同爆笑)。
▲『VIRGIN』STANDARD盤 |
武瑠:『BLACK』が終わって、次はこういうストーリーでと用意していたテーマもあったんですよ。でも、入院・手術をしたタイミングでもあったんで、1度何も考えずに作ってみようかなと思ったら「teenAge dream」がふとできて。その作り方が心地よかったんですよ。これまではアルバム全体のメッセージや世界観を見据えて作ってきけど、1曲単体で作る楽しさもありだなと思って。今回はそういう“衝動”だけで作ってみようかなと考えたとき、そういえばインディーズの『I SCREAM PARTY』作ったときも“いい曲を入れる”ことしか考えてなかったんですよ。メジャー以降なんです。曲順や歌詞にストーリーがある作り方をしてるのは。だから、1回インディーズの頃のやり方、初期衝動だけで作ってみようと。その初期衝動を別の言葉に置き換えたらというので、まず“VIRGIN”というのがひらめいていて。VIRGINに合わせて“初めて”のことをしたいなということで、ミニアルバムという形態になったんです。ミニアルバムはSuG初なので“ファースト”という言葉を使おうと思って“SuGメジャー1stミニアルバム”というのができて。だから、今作はタイトルが先だったんです。
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