【ライブレポ】マキタスポーツ自主企画で、ディーン・フジオカとSWEET MEMORIES+YOUはキンクス&ブランキー
休憩を挟んで、第2部はDEANに続く2人目のゲスト、女優のYOUが登場、テレビ東京のドラマ「ラストドクター」で競演して以来の付き合いという二人による息の合ったトークが始まる。初めて会ったDEAN FUJIOKAをYOUは「すごく真面目な人。まるで銀行員のよう」と形容。さらに芸能時事ネタを、放送禁止スレスレに展開しながら、やがて「音楽じゃんけん」がスタートした。お互いの「この曲のここが気持ちいい」パートを実際に音をかけながら出し合うこの企画。マキタはデヴィッド・ボウイと島津亜矢、YOUはザ・キンクスとブランキー・ジェット・シティをチョイス。さらに二つ目のお題「外人に見つかったらマズイ歌手」では、マキタはTHE ALFEE、YOUはさだまさしをチョイスし、互い劣らずの名うての音楽ラヴァーである二人による、ひねくれた愛情たっぷりの解説とともに展開し、勝敗つかずの引き分けに終わった。
YOU退場後はふたたびマキタスポーツのオンステージ。マキタが「昔から大好きな曲」という、SMAPの名曲「俺たちに明日はある」のカバーから始まり、さらに、F.O.Dのアルバム『矛と盾』の中から、異色の1曲「普通の生活」を披露。マキタスポーツという存在の本質がむき出しになったような、自分自身の心情をつまびらかに詩曲にこめたこのナンバー、マキタがギターを爪弾きながらとつとつと歌い上げる様子に、客席は思わず静まり返った。
「アンコール入れて3曲になりました」とアンコールの存在をばらしつつ、本編最後に歌うのは同じ『矛と盾』から「ダーク・スター誕生」。熱い歓声を浴びながら本編は終了した。
アンコールでは、マキタとともに、ギターを携えたDEAN FUJIOKAが再登場。二人のDUOで松田聖子の「SWEET MEMORIES」が披露された。「ぶっつけ本番で望んだ」(DEAN)という二人のコラボは、「急なソロまわしのお願いとかあってもごめんね」(マキタ)などと無茶ぶりを予感させてDEANを困らせながらスタート。1番はマキタが、2番はDEANがそれぞれ歌唱を担当。間奏部前、まさにマキタが「ギターソロお願い」と無茶ぶりを向けると、DEANは臆することなくフリーキーなソロまわしを披露し、客席は今日一番の盛り上がりとなった。
さらに、アンコール2曲目にしてこの日最後の歌に、マキタのモットーとも言えるナンバー「俺の歌」を熱唱し、DEANファンやYOUファンからも熱い拍手を引き出しながら、ライヴは幕を閉じた。
音楽を自分の本籍地としながら、新しい真のエンターテイメントを追求しているマキタスポーツ。その「いま一番やりたいこと」が最良のかたちで封じ込められているのがこの<LIVE@マキタスポーツ>だ。芸能界、音楽界はじめ、広い交友関係をもつマキタだから実現できる旬のゲストの招聘はじめ、いま名エンターテイナー・マキタでしかできないことがここで観られるのがなによりの魅力だ。次回のLIVE@マキタスポーツは4月10日、同じく青山CAYで行われる。
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撮影:Yasuhiro Ohara
<LIVE@マキタスポーツ>
2015年1月30日(土) @青山CAY
開場/開演:18:30/19:00
出演:マキタスポーツ(ギター)、ジミー岩崎(ピアノ)
ゲスト:DEAN FUJIOKA、YOU
◆マキタスポーツ オフィシャルサイト
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