X JAPANドキュメンタリー映画『We Are X』、米サンダンス映画祭でプレミア

ポスト

X JAPANのドキュメンタリー映画『We Are X』が、来年31回目を迎える米国サンダンス映画祭のワールドシネマドキュメンタリー部門受賞候補作品の一つとして世界初公開上映されることが決定した。プレミアは2016年1月23日午後2時30分(現地時間)に行われる。

◆X JAPAN画像

『We Are X』は、X JAPANとその30年間にわたる彼らが遂げた前代未聞の進化を描いたドキュメンタリー映画だ。日本のミュージシャンに焦点を当てた映画がワールドシネマドキュメンタリー部門で受賞を競うのはサンダンス史上初めてとなる。監督はスティーブン・キジャック(主な作品に、ザ・ローリングストーンズのStones In Exile [邦題:ストーンズ・イン・エクザイル~「メインストリートのならず者」の真実]、スコット・ウォーカー -30 Century Man-、Backstreet Boys: Show ‘Em What You're Made Ofなど)、プロデューサー・ジョン・パトセック率いる英国のドキュメンタリー映画製作会社Passion Pictures(パッション・ピクチャーズ)が製作を担当している。

「YOSHIKIは卓越した才能を持った実に多才なアーティストです。彼自身の、そして彼が率いるバンドX JAPANのストーリーは信じがたいほどに劇的で、その物語を世の中に伝える役目を任されたことは素晴らしい経験でした。また、このたび栄誉あるサンダンス映画祭がこの作品を選んで世界初公開の場を提供して下さったことに心から感謝しています」──ジョン・バトセック

『We Are X』では、メタルと聖歌が融合したような美しい楽曲に前代未聞のグラム・ファッションを融合することで、X JAPANがいかに日本のロック文化の壁を破って行ったか、その軌跡を追っている。社会現象とまでなったこのスタイルは「ビジュアル系」と呼ばれ、日本のロックシーンに多大なる影響を与えひとつの新しいジャンルとして認知されていったのは周知の事実だ。キジャック監督は1年以上に渡る月日をかけX JAPANを追跡し、YOSHIKIという人物を内面に至るまで深く掘り下げている。

「X JAPANというバンドの存在はYOSHIKIに初めて会う機会を得、このプロジェクトについて話し合う機会を持つまで全く知りませんでした。彼は、私の知らないところで並行的に存在していた音楽の別世界の扉を開いてくれただけでなく 、 安易には語れない想像を絶する連続ドラマのようなストーリーを見せてくれました。このバンドについて今まで知らなかった自分が信じられないという気持ちでした。私に今任されたミッションは、バンドを崇拝する世界中のX JAPANファンもまだ知らない真実を交えながら、如何に初めて自分がこのバンドに出会った時と同じ感動を、ビジュアルショックと共にまだ知らない人たちに伝えるかということです。このストーリーと、彼らが築いたレガシーを世に残す役目をいただけたことを、とても光栄に思います」──キジャック監督

33年のキャリアを持つX JAPANは、現在20年ぶりの日本ツアーを含む世界ツアーをスタート2016年3月11日には20年ぶりのスタジオアルバムをリリースする。

●PASSION PICTURES
Passion Pictures(パッション・ピクチャーズ)は、国際的なドキュメンタリー市場において最も成功しているインディペンデント映画製作会社の一つ。数多くの作品を世の中に送り出しており、アカデミー賞を受賞した1999年公開のOne Day in September(邦題:ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実)にはじまり、アカデミー賞ノミネート作Restrepo(邦題: レストレポ - アフガニスタンで戦う兵士たちの記録)、アカデミー賞ノミネート最終選考作The Tillman Story(2012年エミー賞歴史ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞)、プライムタイム・エミー賞受賞作Manhunt、BAFTA(英国アカデミー賞)英国デビュー賞受賞作The Imposter、アカデミー賞・英国アカデミー賞受賞作Searching For Sugar Man(邦題: シュガーマン 奇跡に愛された男)、ゴッタム賞・IDA(国際ドキュメンタリー協会)賞ノミネート作Listen To Me Marlonなどを含む30以上の長編ドキュメンタリーの製作を手がけている。

●THE SUNDANCE FILM FESTIVAL
サンダンス映画祭は過去30年、最も画期的と言える映画を世界中のオーデイエンスに紹介してきた世界有数の映画祭。それらの作品にはWhiplash(邦題: セッション)、Boyhood(邦題: 6才のボクが、大人になるまで。)、Rich Hill、Beasts of the Southern Wild(邦題: ハッシュパピー~バスタブ島の少女~)、Fruitvale Station(邦題: フルートベール駅で)、Little Miss Sunshine(邦題: リトル・ミス・サンシャイン)、sex, lies, and videotape(邦題: sexと嘘とビデオテープ)、Reservoir Dogs(レザボア・ドッグス)、Hedwig and the Angry Inch、An Inconvenient Truth(邦題: 不都合な真実)、Precious(邦題: プレシャス)、Napoleon Dynamite(邦題: バス男)などがある。またニューフロンティア部門を通して、映画という枠にとどまらず、ニュー・メディアで革新的作品を創造しているChris Milk、Doug Aitken、Palmer Luckey、Klip Collective、Nonny de la Peñaと言ったアーティストやクリエイティブ・テクノロジストとその作品群を紹介している。

◆X JAPANオフィシャルサイト
◆YOSHIKIオフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報