【インタビュー】Anly、「太陽に笑え」は未来や今の自分へのメッセージの歌かな

■「太陽に笑え」は自分の夢とか目標に対して
■どんな時でも歩き続けたいっていう気持ちで書きました

――実はまだ18歳だから、高校生の時にライヴ活動を始めて、デビューまでは意外と短いですよね。

Anly：そうなんですよ(笑）。いつの間にかここに居る……みたいな。その間にいろんな人との出会い、縁があったんです。でも、ライヴを始めなければここにはいなかったと思います。

――その出会いの中には、イギリスのアーティスト、ガブリエル・アプリンとの縁もありますよね。デビューシングル「太陽に笑え」に収録収録されている「Don't give it up」では共演も果たしていて。

Anly：そうなんです。インディーズでリリースしたシングル「Bye Bye」のカップリングで彼女の楽曲（「Please Don't Say You Love Me」）をカバーしたんです。それがきっかけで、まさか会えるとは。スペースシャワーTVさんの企画でロンドンに連れて行ってもらったんですけど、すごいフレンドリーな方で。最新作の「Light Up The Dark」がダークな雰囲気だったので、そういう雰囲気なのかと思っていたら、すごく面白くて。日本も大好きで。そんな憧れの人が横にいて、一緒に歌ってっていうのが夢のような体験でした。それがCDに収録されているなんてすごいことですよね。嬉しかったです。しかも、自分の歌を歌ってくれているって本当に凄い。未だに信じられない。


――那覇でライヴを始めてからいろんな扉が開いたんですね。デビュー曲「太陽に笑え」は、松坂桃李さん主演のドラマ『サイレーン刑事×彼女×完全悪女』の主題歌としてすでに流れているけど、オンエアを見ての感想は？

Anly：ドキドキしました。最初のギターのリフが聞こえてきた時はすごい感動しました。

――ドラマの主題歌として書き下ろしたんですか？

Anly：もともとあった曲なんです。「Bye Bye」のレコ発イベントがあったんですけど、そこでアンコールをもらったんですよ。その時に「太陽に笑え」を歌ったんです。その時に松坂桃李さんが来ていて、この曲を気に入ってくれて。その後に「太陽に笑え」を『サイレーン刑事×彼女×完全悪女』の主題歌にしたいという話をいただいて。この曲は、自分の夢とか目標に対してどんな時でも歩き続けたいっていう気持ちで書いているんですけど、ドラマの原作を読むと、主人公二人の志みたいなものとか固い意思、まっすぐさみたいなものと重なるところがあるんです。だから、選んでいただいてすごく嬉しいなと思います。

――いつ頃作った曲なんですか？

Anly：沖縄でストリートライヴをやっていたんですけど、ちょうど太陽が一番ギラギラ輝いた暑い時間に演奏したことがあって。すごく暑いのに足を止めて聴いてくれている人もいて、それってすごくありがたいことですよね。そういう自分が置かれた環境にいつまでも感謝できる人間でいたいなと思ったんです。応援してくれる周りの人や聴いてくれる人への感謝をいつまでも忘れないで欲しい、まずはそういうところから広げていきました。これからいろんなことがあると思うんですね。嬉しいことだけじゃなく、大変なことがあっても、「歌の道に行くぞ！」って決めた時のあの気持ちを忘れないで、歩き続けてほしいっていう未来の自分、今の自分へのメッセージの歌かなって思います。人がどういう状況にいても、続けることは大事っていうことを伝えたいです。

――しかも、人って落ち込んだ時は下を向いてしまうので、太陽に向かって笑うことって、前向きな証拠ですよね。

Anly：そう。今、自分はうつむいていたって気づいたら、この歌を聴いて上を向いてほしいと思います。

――「Come back」は、伊江島から東京に出てきたAnlyさんならではの曲ですね。遠くにいる人を思って歌っていて。

Anly：はい。高校生の時に伊江島から那覇に出てきた時に書いた曲なんです。那覇から伊江島に行くには、伊江島に行くための港まで車で2時間くらいかかって、さらにフェリーに乗るので2時間半くらいかかるんですよ。すごく遠いんです。なかなか帰れない。

――そんなにかかるんだ！　フェリー乗り場に行くまでが大変なんですね。

Anly：そうなんです。でも、離れていても、突然連絡をくれて、「元気にしてる？」って心配してくれて。その度に「頑張らないとな」って思うんです。「帰りたくなるよ」って歌詞の中では言ってるけど、逆に「こんな時に帰ったらダメだよな」って。負けそうな時や苦しい時は帰りたくなっちゃうけど、そういう時には帰らずに、「頑張ったよ！」って胸を張って言える時に帰りたいって思うんです。そういう気持ちがこもっています。この曲で、自分の生まれた島の雰囲気も出せたらいいなと思ったので、3曲目に収録させてもらったんですよ。

――デビューしてから何が一番楽しみですか？

Anly：いろんな場所に行ってライヴをすることです。将来は伊江島でフェスを開催したいんです。そういうことができるアーティストを目標に、これからも頑張ります。

取材・文●大橋美貴子





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