【レポート】マキシマム ザ ホルモン、映像作品視聴会で亮君が“神の声”
マキシマム ザ ホルモンが11月18日、7年ぶりの映像作品『Deka Vs Deka~デカ対デカ~』をリリースする。これはDVD3枚+Blu-ray1枚+CD1枚による驚異の3規格全5枚組となるもの。音楽メディア関係者を対象とした視聴会が10月31日、所属レコード会社VAPにて開催された。
◆マキシマム ザ ホルモン 画像
土曜日の午前10時、集まったのは各音楽メディアの編集者やライターなど総勢9名。会場となったVAPの会議室へ、緊張の面持ちで足を踏み入れて席に座ると、まず目に入ったのがいちばん前に設置されたビデオカメラとマイクだ。この模様を撮影するのか?と疑問に思いつつ、スタッフから視聴会の流れについて簡単な説明を受けていると、どうやらマキシマムザ亮君が別室でカメラを通して僕らの様子を確認しながら“神の声”として解説をしてくれるという。これはありがたいなと思いつつ、得も言われぬ緊張感を同時に感じたのは言うまでもないだろう。
そして、いよいよスタートアップDISCから視聴会が始まったのだが……まあ、これがとんでもない仕上がりになっている。“神の声”に耳を傾けつつも、一心不乱に画面へ集中してしまうほど。DVD特設サイトにて、「俺はもうエレキギターを使わずにロックをぶちかます方法を見つけてしまったかもしれない……」とマキシマムザ亮君が記しているが、その言葉に偽りなし。詰め込まれたアイデアや切り口が凄まじく、これまで数多のバンドが制作してきたDVDとは一線を画すどころか、もはや異次元の存在だ。
これまでも自ら「こんなイベントやる方もバカなら来る方もバカ!」と言ってしまうほどの無料イベントをいくつも開催し、その突き抜け方には聴き手として耐性があるはずなのだが、それらを遥かに凌駕しており、ここまで踏み込むのがホルモンがホルモンである由縁というか、もはや業のようなものなのだろうか。
この視聴会で味わったのは『Deka Vs Deka~デカ対デカ~』の一部だったのだが、それでも「どうしてこんなことを思いついたのか、誰か止めなかったのか」といった感動と疑問が反芻しっぱなしで、鈍器で頭を殴られ続けているようなショックの余韻が残り続けていた。
その衝撃の詳細について、大声で叫びたい気持ちは当然あるのだが、ここでお伝えするのはひとまず止めておきたい。なぜならば、あの強烈にもほどがあるインパクトを一切の先入観を持たずに喰らって欲しいからだ。
また、13年ぶりに新アレンジで蘇ることになった『耳噛じる真打』も試聴したのだが、これまた素晴らしい出来栄え。初期の作品を現在のサウンドに昇華したということだけではなく、しっかりと新たな息吹が吹き込まれており、聴き応え十分というより、また違ったドキドキ感が味わえる内容となっている。
このDVD3枚+Blu-ray+CDという恐ろしいボリューム感を誇る『Deka Vs Deka~デカ対デカ~』。どんな仕掛けがそこにあるのか、いろんな想像を巡らせながら発売日を心待ちにし、パッケージを自らの手に持ち、スタートアップDISCをプレイヤーに入れて再生させ、おもいっきりホルモンが提示する世界観の中へトリップして欲しい。ニヤニヤしながら熱く拳を握りしめることは間違いないだろう。
取材・文◎ヤコウリュウジ
◆『デカ対デカ』情報まとめページ
◆マキシマム ザ ホルモン オフィシャルサイト
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