パティ・スミス、36年前に盗まれた品の返却に涙
パティ・スミスが大学で自伝を朗読中、会場にいた1人の女性が突然、返したいものがあると彼女に袋を手渡したそうだ。中身は1979年に盗まれたもので、思い出の品との再会にパティは涙したという。
◆パティ・スミス画像
その場にいた人は、『Steve Hoffman Music Forums』のメッセージボードにこう綴っている。「僕と家族は昨日、イリノイ州のドミニカン大学で行われたパティ・スミスの『M Train』朗読会へ行ってきた。彼女がこういうことをやるのは何度も観てきた。いつも楽しくて感動的な体験だ。大抵、彼女は休憩を取り(我慢強いことに!)、オーディエンスからの質問に答える…。“大好きな詩は?”とかそんなものだ」
「しかしながら昨晩は、1人の女性が立ち上がり、40年前パティのものだった服を持っていて、それを返したいと言い出した。スミス(それにみんな)は全く意味が分からないって顔をしていた。でも、その人物に、ステージに上がり袋を渡すよう言った。中を見たパティは固まっていた」
「40年前、シカゴでバンドのトラックが盗まれたそうだ。器材、服、私物全てもだ。これらの服はその一部だった」
パティは袋から服を取り出し、「これは『Rolling Stone』誌の表紙で着ていた」などと説明し始めたそうだ。そして、その中に亡くなった兄弟が彼女にくれたバンダナがあったのを発見し、涙を見せたという。
パティは、どうして女性がそれらの品を持っていたのか問うことも責めることもせず(「どうでもいい」と言っていたそうだ)、ただ思い出の品が戻ったことを喜んでいたという。
『The Chicago Tribune』によると、詳細は不明だが、女性は何十年も前にルームメイトの男友達を通じこれらのものを見つけ、いつかパティに返却しなければと思っていたという。
Posted by Patti Smith on 2015年9月30日
Ako Suzuki